【食べ物で世界一周の旅】 ●11国目:インドネシア ●11食目:ナシゴレン
『世界各国の料理を食べ、
地図上で隣の国、隣の国、と順に巡って
世界一周を目指す旅』
今回は、フィリピンから南へ、
海を渡ってインドネシアへ。
*
インドネシアは、
フィリピンをも遥かに超える、
1万7500もの島々からなる国。
そこに、世界第四位、
2億4000万もの人々が暮らしている。
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お邪魔したのは、
バリ島の料理が味わえるお店。
土着的というより、
リゾート地としての洗練が、
お店から伝わってくる。
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ナシゴレン、サテ付き。
オシャレな調度品やカトラリーを従え、
うやうやしく盛り付けられて登場。
屋台めしが大好きな人間としては、
多少かまえるものかある。
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しかし、ひと口、食べれば。
リゾート地のすました顔などは影を潜め、
アジアのあたたかい、
おふくろの味、
いや、
親父の味が立ち上がってくる。
これは、まごうことなき、
「焼き飯」と、「串焼き肉」だ。
*
そうなんだ、
これは、複雑なスパイスに彩られ、
奥深い味をまとっているものの、
おれの舌の記憶に、
確かに語りかけて来るものがある。
それは、
日曜日に、ごくたまに、
親父がつくってくれた焼き飯の味。
豪快な火力で、
直球な味付けで、
でも再現しようとしてもなかなかできない、
また食べたくなる、記憶に残る、
親父の味。
見た目もディテールもまるで違うが、
でもここには、
おなじアジアの血が通っている。
それが、
この上なく嬉しい。
この上なく美味しい。
*
ごちそうさま。
次の隣の国は、
海を渡って北のミャンマーへ。
タイ周辺まで、再びもどります◎
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世界一周の旅はつづく。
[旅の記録]
日本⇒韓国⇒台湾⇒ベトナム⇒カンボジア⇒ラオス⇒タイ⇒マレーシア⇒シンガポール⇒フィリピン⇒インドネシア⇒to be continued...
[本日のお店はこちら]
※2013年に書いたものです。
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