胃の調子が悪い日の食養生レシピ【ロールキャベツ】
私はとっても胃が弱い鍼灸師です。
胃の調子が悪い日、何食べればいいかわかんないですよね。
私が私自身のために考案した東洋医学的に胃に優しい食養生レシピをご紹介しますので、ご活用ください。
合い挽きではなく、鶏ひき肉とお豆腐で
ロールキャベツといえば合い挽きですが、鶏ひき肉でつくることで胃腸に優しくなります。
鶏肉は栄養価が高く、高タンパクで低脂肪なので、胃腸が弱っているときの栄養補給に適しています。東洋医学的にも気血を補う作用(益気養血)、胃腸を温めて丈夫にし機能を回復させる作用(温中補脾)があるとされています。
お豆腐は性質の優しい食材で、どんな体質の人にも合う食材です。固くなりがちな肉だねの食感をふわふわにしてくれます。
食物繊維=人間が消化しにくい物
きのこですが妊婦さんや本当にとても胃が弱っている状態の方だと少し負担になることがあります。細かく刻んで入れましょう。
きのこ類をはじめ食物繊維が豊富な食べ物=人が消化しにくい食べ物です。便通の改善や大腸の腸内環境の改善には役立ちますが、弱っている胃腸には負担になることも覚えておきましょう。
今回は、肝を整えて胃の働きを助ける作用(平肝和胃)のあるえのきを、5ミリくらいに細かく刻んで入れました。
生姜を入れても美味しいけれど…
生姜をすって肉だねにプラスしても美味しいです。冷えを感じていたり、おしっこが近い、近頃足がつる…なんて方は生姜を入れましょう。
逆に便秘気味でコロコロ便が出る方や、高血圧の方、湿疹や吹き出物があるときには生姜は入れない方がベター。
米も入れちゃえ
つなぎに片栗粉を使っていますが、白米(80gぐらい)をつなぎにすると、より胃腸を丈夫に整える作用が高まります。韓国の滋養強壮スープ参鶏湯にも白米入ってますよね。
下痢を伴って胃腸の調子が悪い方はぜひ白米を使ってください。
キャベツは世界中で最も食されている野菜
ちなみにキャベツのビタミンC、U、Kなどの栄養素は加熱するとほとんどが損なわれますが、コレステロール降下作用や食物繊維の整腸作用は期待できます。また東洋医学的にキャベツは五臓六腑の機能を調整する働き(調利臓腑)をもち、胃を丈夫にして痛みを止める作用(安胃止痛)があるとされていて、万人の体に合う優しい食材です。
(レシピはここ)レッツ、ロールキャベツ
調理時間は15分ほど。煮込みに30分ほどかかるので、帰ってぱぱっと仕込んで、煮込み時間にお風呂入ったりしてくださいね〜。沢山できるので翌日のポット弁当にもOK。冷蔵庫に保管して3日を目処に食べきってください。
実際はめちゃめちゃ適当に作ってますが、美味しくできます。なのでお好みに合わせて分量変えてください。
今夜は大好きな柿と一緒にいただきました。
ちなみに柿は体を冷やす作用があるので冷え性の人は控えてくださいね。そもそも胃腸も冷やしてしまうため、胃が弱っている時や体質的に胃が弱い人にはあまり向かない柿ですが…
いま旬の食べ物だし、秋に変調をきたしやすい肺を潤し咳を収めてくれる作用(潤肺止咳血)があるし、ビタミンCがたっぷり含まれているので、風邪予防のために、どんな体質の人でも少しなら食べても良いと思います。
果物はなかなか体質に合うって難しいので、旬のものを少しだけならなんでもOK!くらいに考えた方が、食べる楽しみを損なわずに食養生も楽しめると思います。
胃が弱っている時、食べたくないなら食べなくっていいですよ。無理に食べないことも養生です。
そして回復のためにとにかく大切なのは、きちんと寝ることです。そして食欲が出てきたら、ちょっとずつ食べる。
食べられそうなら、食べるでいいんです。
胃に優しい食材でできたロールキャベツ、ぜひ作ってみてください。
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