断酒1か月ですでに人生は変わった。
※記事で伝えたいことは、あとがき前後です。
「酒をやめたい」
酒好きなら一度は思ったことがあるだろう。
いやきっと、一度や二度のみならず、何度も思ったに違いない。
でも次の日には何食わぬ顔でグラスを傾けている。
それもそれで酒の醍醐味。
それもそれで一つの生き方だ。
失敗を繰り返しながらも、
酒ともまた適切な“距離感”を覚えていく。
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上手に付き合っているつもりでも、終わりは突然やってくるものだ。
2024年6月上旬。コロナにかかった。
39度以上の発熱をおこした。
朦朧(もうろう)とする意識の中で反芻したのは
「とにかく健康でいたい」
ただその一心だった。
コロナにかかったぐらいで酒をやめようなどとは思わない。
だがこのところ体調が良くなく、
追い打ちをかけるようにコロナにかかったのだ。
健康を意識した。
強い危機感を抱いた。
これを機にやめようと、そう決意したのだ。
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酒をやめた効果は3つある
1.体重がおちる
酒をやめて1か月半が経った今、目に見えて変化したのは腹回りだ。
体重が4キロほど落ち、腹回りは綺麗なラインを取り戻しつつある。
お酒をやめる前からジムに週2回ほど通っているので、
プラマイゼロからプラスに働きだした効果も大きいだろう。
2.食費が浮く
酒をやめるとその分のお金が浮くのは当然だが、つまみ代も削れる。
月1万ほどの出費がなくなるので、家計にもやさしい。
酒の代わりに炭酸ジュースを飲む機会が増えた。
が、健康が目的なので週末にしか飲まないようにしており、
基本炭酸水を飲んでる。
菓子も極力食べないようにしている。
洋菓子から和菓子(団子等)・おかきに変えた。
数か月後には炭酸ジュースもおかきも
口に入れないようにしたいと考えているが、
何事もちょっとずつはじめないと続かない。
3.飲んだ後心地良く帰れる
会社の同僚や友人との飲みでもソフトドリンクを飲んでいる。
アルコールを飲むと食事中は愉快になれるのだが、
いざ帰るとなると一気にけだるくなる。
私はあの感覚が嫌でイヤで仕方がなかった。
ソフトドリンクだと最初から最後まで冷静だ。
あれを感じずに帰宅できるから、気持ち良いことこの上ない。
意外とソフトドリンクでも普通に楽しめることがわかったので、
何のマイナスも感じなかった。
ちなみに、食事相手もソフトドリンクの場合は満足度が違った。
お互いに終始冷静だから話にまとまりがあり、
1次会で十分に話し込めた。
アルコールの時よりも遥かに濃密な時間を過ごせた感覚が残り、
充足感に満たされて帰宅できた。
(相手からも次のお誘いメールがきたのでうれしかった)
結果的にダラダラと飲むことがなくなるので、
1次会でスパッと帰れるようになった。
パートナーの機嫌も良い。
二日酔いもない。
翌日の朝までこの充足感は続くのだから、最高である。
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今のところ酒をやめて後悔はない。
スーパーに行ったときに「この酒ももう飲めないなあ」と
さみしい気持ちになることはあっても、
飲みたい気持ちにはならない。
散々飲んだし、幸せを噛みしめて楽しめていたから後悔はないのだ。
物事には終わりがある。
それが分かっていたから後悔は残らないし、
今続けていることに終わりが来たとしても後悔することはない。
それが分かると、
この一瞬一瞬がいかに大切かを思い知らされる。
感謝の気持ちが溢れる。
幸福な気持ちで満たされる。
「失ってはじめて大切だったことに気付く」と言うが、
「いずれ失うことを自覚するからこそ大切にできる」とも言える。
失うことを恐れなくていい。
大切にした事実だけは、記憶に残るから。
あとがき
最後まで読んでいただきありがとうございます!
断酒1か月半の経験を通して考えたことをまとめてみました。ある程度社会人経験を積むと、出来るようになることも増えますが失うことも多いように感じます。例えば大切にしていた物、長年住んでいた家とか。昔の友人や前職仲良かった同僚との関係とか。大切な人との決別だったりとか・・・。幸いにも、物に困らない時代ですが、気が付けば失うことが当たり前だという自覚が欠如していました。不変なことはなく、物事や人間関係には期限があります。必ず終わりがある。そんな当たり前なことに目を向けると、当たり前ではないことに気が付きます。すると一瞬一瞬が尊く、愛しい。そしていつか、懐かしいと感じるようになる・・・。終わりを自覚するだけでも見える景色や感じた方がこうも変わるのだなと再認識しました。
変化の激しい時代で将来の見通しがうまくいかず、かつ、税負担も重くなっていく現代。多くを背負って生きていくにはハードルが高すぎます。だからこそ、失うことを前提にすることで本当に大事にしたいことがみえてきます。それと向き合えばいい。たとえ失ったとしても、大切にした事実は消えません。失うことを恐れずに、明日も生きていきましょう。
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