テレビレビュー『極悪女王』(2024)少女はいかにして極悪になったか
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ダンプ松本って、知ってる?
'80年代に女子プロレスブームがありました。
その渦中にいたのが、全日本女子プロレスの「クラッシュ・ギャルズ(長与千種、ライオネル飛鳥)」とダンプ松本率いる「極悪同盟」です。
彼女たちは同期で、因縁の関係にありました。
中でも'85年に行われた長与千種 VS ダンプ松本による「敗者髪切りマッチ(敗者が丸坊主にされる)」は伝説の試合となっています。
本作では一人の少女が、いかにして極悪ヒールの「ダンプ松本」になったのかが描かれています。
(実話をモチーフにしたフィクション)
長与千種・ダンプ松本は、
入門当初、落ちこぼれだった
同期が次々にプロテストに合格する中、なかなか芽が出ずにいた二人は、親交を深めていきました。
そんな二人がやがて憎しみ合い、最後は「髪切りマッチ」までやってしまうのですから、人生というのはわからないものです。
本物のレスラーではなく、
俳優が演じている
体当たりの演技がすさまじく、彼女たちが女優であることを忘れさせるほどでした。
身体中のあちこちにアザが見受けられるのですが、おそらくこれはメイクなどではなく、本当にできたものです。それくらいの訓練をしながら、彼女たちは撮影に臨んだのですね。
長与千種(唐田えりか)、ライオネル飛鳥(剛力彩芽)もすごかったですが、やっぱり一番すごかったのは、主役のダンプ松本(ゆりやんレトリィバァ)です。
同じ水着でネタをやっている時の彼女とは、まったくの別人でした。
特に、第3話の「松本香」から「ダンプ松本」に変わるシーンが一番の見どころです。
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