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映画レビュー『ビートルジュース』(1988)特撮だけでマンガのような世界を描く

【約1100字/3分で読めます】

【こんな人にオススメ】
・ゴシックホラーが好き
・特撮が好き
・コメディーが好き

【こんな時にオススメ】
・不思議な世界に浸りたい
・死後の世界が見てみたい
・ダークな気分

ティム・バートン監督の出世作

ずっと前から知っていて、いつか観たいと思っていたのですが、ようやく観ることができました。

長らく配信になかったので、なかなか気軽に観ることができなかったんですよね。

今年になってから続編が公開され、その前後から配信がはじまったようです。

アメリカの片田舎に住む若い夫婦

二人は古い一軒家で仲良く暮らしていたのですが、交通事故で亡くなってしまうのです。

そこから二人は不思議な世界をさまよいます。

家は売り払われ、新しい住人たちがやってきました。

しかし、死んでしまったことに納得がいかない二人は、この住人たちを追い出そうと画策するのでした。

のっけから画面の見せ方がすごい!

オープニングは町の景観を上空から写した映像からはじまります。

そこで多くの観客はこれが模型であることに気が付くでしょう。

「なるほど、空撮は金がかかるから模型でごまかしたな」と思うところなんですが、これは作中でも模型であることがすぐに判明します。

夫の趣味が、模型作りなんですよね。

こういった、だまし討ちのようなテクニックが随所に炸裂していました。

二人が死んでからは、世界観の奇抜さが徐々に際立っていき、「ティム・バートンここにあり」というキャラクターが次から次へと出てくるのです。

とにかく、こんなマンガのような世界を、CG を使わずによく実写で作ったなぁ、と今の視点で観ても感心させられます。

特殊メイク、実写同士の合成、ストップモーション(人形を一コマずつ動かして撮影)、あらゆる手法を駆使して、不思議な世界を描いているんですよね。

そして、タイトルにもなっている「ビートルジュース」というキャラクターの奇抜さも素晴らしかったです。

演じたのはマイケル・キートンで、私は『バットマン』や『バードマン』のイメージしかなかったので、「こんなエキセントリックな演技もできるのか!?」とビックリさせられました(ちなみに、マイケル・キートンは、もともとスタンダップ・コメディアンだった)。


【作品情報】
1988年公開
監督:ティム・バートン
脚本:マイケル・マクダウェル、ウォーレン・スカーレン
出演:アレック・ボールドウィン、ジーナ・デイヴィス、ジェフリー・ジョーンズ
配給:ワーナー・ブラザース
上映時間:92分

【同じ監督の作品】

『シザーハンズ』
(1990)
『チャーリーとチョコレート工場』
(2005)
『ビートルジュース ビートルジュース』
(2024)

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いっき82
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