普通じゃない

「お母さん、この子を「ふつう」にしたいんですか?」

昨日は、こんなイベントへ行ってきた。

私が当事者かどうかはよく知らない。でも、ものすごく生きづらさは抱えながら生きている。いろんなものへ救いを求めてきた中で、昨日このイベントで登壇された方々の方角に、私の生きる道?私の生きる方角?もある、そんな風に感じられた。生きづらい方角を見ている私の顔を優しく「ねぇ、ねぇ。」と振り向かされた気分だ。

言葉はしたためきれず、脳裏に留まってしまい、表には出てきてくれないので、レポートにまでは出来ないのだけど、心に留まったこと(多くはない)を、ここに書き残します。立派に書けないけど、ここに書き残します。

まずは、登壇者の生い立ちを聞けることはすごくよかった。登壇者たちはどうやら、子どもの時からその特徴が表れていて、その景色には人間じゃない姿を感じた。子どもはある意味空気を読まないところがあるが、なんとも、むき出しな姿に触れられた気がした。

そして、その姿がすごく、愛おしい、そうも思えた。きれいで、純粋で、美しい。その世界を時に残酷な言葉で傷付けてくる大人や親、それでも、信じて信頼してもらえる大人と出会い、信じて信頼してもらえる経験をすることで、当事者たちは今・ここに生きてくれている。

その中でも、当事者かどうか分からない私にも、ハッとした言葉があった。それは、幼稚園では本しか読まずお友達とも遊ばずしゃべらずな女の子を見かねた親が、幼稚園の先生からかけられた言葉。

「お母さん、今は本を読みたい時期です。存分に本を読ませて下さい。」

それでも不安で心配そうな親に

「お母さん、この子を「ふつう」にしたいんですか?」

んーーーーーーーーー。心がジュワっとなるしかない。

「ふつう」にしていれば、いじめの対象になったりしないのかもしれない。「ふつう」にしていれば、先生に怒られず、お友達もたくさん出来るのかもしれない。「ふつう」にしていれば、親も安心するのかもしれない。

でも、登壇者のもう一人が、゛自分らしさを「ふつうに生きる」“という文脈で「ふつう」を使っていた。「ふつう」は自分の外にあるんじゃなく、「じつう」は自分の中にあるもの。同じ「ふつう」など、存在しない。あるとすれば「同調圧力」である。

子どもの世界は、保育園・幼稚園、そして学校。なんだかその世界が8割で、習い事をしていれば1割別の世界があって、家族がいて、友達がいて、みたいな、教育的な公的な機関に属する世界で多くを占められている気がする。良い成績をとり、先生の言うことを聞き、集団行動をとって社会性を身に付けていく。でも、世界はそんなに狭くない、ということを知らない子供たちは多い気がする。

いろんな人たちがいる。いろんな価値観をもった人間がいる。同じ人間なんて一人もいない。そんなことを子どものうちに触れさせることで、自分もマイノリティであり、世界もマイノリティの集まりだってことを肌で感じられたら、本当に生きやすいんじゃないかと思う。

自分を「ふつう」だと思う人の中にも、必ず特徴があると思う。言葉としては使っちゃうけど、誰がいったい「ふつう」なんだろうか?「ふつう」じゃないことは

「おめでとう」

だ。宝物であり、ギフトであり、才能だ。

こんなものに触れだすと、私もやっぱり「ふつう」じゃないな、と認めざるを得なくなってきた。変人だと思う。そういう、私を、皆はどう思うだろうか。

なんだか、私にはそんなのないなぁと思う人は、また登壇者の一人が言っていた言葉は、

「特徴を磨き切れていないことがある。そこに時間を費やせていない。だとしたら、特徴は現れてこない。」

言葉通りには覚えてないが、

没頭出来たら、それしかしないと思う。それしかしなかったら、磨かれると思う。そして、磨き切ったら、それが収益にをも繋げることが出来るんじゃないか。

ともおっしゃっていた。そう、多分、そんな個性やアイデンティティや才能で爆発する人が活躍する時代に差し掛かっている。「ふつう」では埋もれてしまう時代に差し掛かっている、ということでもある。

親は、そして特に母親は、子どもと一体であった時代がある。まるで自分の分身のような、身を分けたような我が子。だからこそ、何で泣いているか分からない我が子を見ると、母親失格、の様に思うのも無理はない。

でも、もう違う。母親は、親たちは、「新しく」ならねばならない。自分の持つ価値観は、誰のものでもない、自分だけのものだ。自分の価値観は自分だけで大事にするものだ。誰に押し付けるのも、誰に同意を求めるものでもない。

「新しくなりなさい」

この言葉にも、心がジュワっとした。

こんな人たちの言葉に触れ、私の心は昨日、揺さぶられた。もっと言えば魂が震えた。

我ながら、やっぱり、「ふつう」ではない。変人だと思う。そういう、私を、皆はどう思うだろうか。

愛する登壇者の皆様。魂を震わせ、揺さぶって下さり、感謝します。LOVE♡

あ~今日はこれでお腹いっぱいなのであるw

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ごきげんママ|育児と人生に安心感を|心とじぶんに自覚的に生きる|あらのたか子
なかなか変われない…それって自分自身のせいじゃなくて、捉え方を変えたら今から変われるもの。そんな言葉を文章で伝えたい。最後はやっぱり自分と向き合い切るかにたどり着くから、その強さを持つ人になりたい。

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