【イベント記録③】車椅子アスレチックを企画~実践してみて
“日常のさまざまな生活状況を想定した、福祉用具で作ったアスレチック。徒歩と車いすの違いを、親子で体験してみよう!福祉用具の展示もあり”
子どもたちが介護を知る機会をつくりたかった
子供たちに介護を知ってもらうきっかけとして企画し、生まれたのが「車いすアスレチック」コンテンツです。
車いすに乗って、様々なアスレチックをコースで回ってもらいます!
例えば引き戸の扉や、小さな段差など、車いすでなければ気づかないくらい何気ない日常生活の行動です。
しかし、車いすになると、どうでしょうか?
なかなか現実では体験できません。
もしかしたら車いすを乗るときがくるまで知る事もできないかもしれなかったかもしれない。
車いすの大変さを知ったら、車いすを使用している人の気持ちがわかるかもしれない。
いずれ訪れるかもしれない自分のためにも、人の気持ちを知るためにも経験できるコンテンツになればいいなと思いました。
「車いすアスレチック」のメインターゲットは“子供”
今回のターゲットは親子で参加ですが、メインは“子ども”です。
子どもたちにまずは興味をもってもらえるようコースを「アスレチック」とし、ゲームクリアするような達成感のある体験をしてもらうのが目標です。
「車椅子アスレチック」のコースとは?
アスレチックのコースは、家の中に入りベッドまで行く導線を想定しています。ベッドに行くまでに、坂道、引き扉、段差、狭い通路、そしてベッドに入るリフトまで。車いすがなければ数分で済みそうですが、実際はどれくらいの時間がかかるのでしょうか?
①坂道
まずは坂道から家の中に入り、坂道を上ります。これがなかなか大変!!
子供ども1人では難しく、後ろの人が支えが必要です。
②引き扉、段差
ドア手前の小さな坂と引き扉のポイント。
扉の開閉も、押す扉やスライドなら平気でも、「引っ張る扉」となっただけで、大苦戦!
「どうやって入ったらいいの?」
扉の手前にある小さい坂も、扉を開けながら登るのは一人では難しい・・・
③狭い通路
きちんと幅を考えてうまく車輪を回転させて通路を通り抜けます。
壁にぶつからずに通ることも一苦労です。
④リフト
一番アトラクションみたいで子どもたちからは好評ながらも、意外と乗ってみると宙に浮く感覚のドキドキ感がすごい。
「介護される人ってこんな感じなのかな」と気持ちが少し伝わったかな?
だいたい入口からベッドまでかかった時間は約15分!
坂道3分、扉の開閉5分、狭い道2分、リフト5分ほど。
車いすなしだと1分でいけるコースでも相当な時間がかかりました。
「車いすアスレチック」参加者の声
参加した親子は、キッズアトラクションがあると聞き、参加していただいた方。小学生らしい男の子は、勢いよく飛び出すものの坂道でなかなか進まず、必死にタイヤを回す場面も。
「楽しかったー!」と笑顔で話すお子様の横で親御さんは「自分の親が介護になるかもしれないので、気づかされたことも多かった」と話してくれました!
企画から実践してみて
体験することで車いすの人の気持ちがわかってもらえたら
車いすをアトラクションとした点で、「介護」というものでありながら、「アトラクション」という楽しく親しみやすいものとなり、実際にとても楽しんでもらえたのでよかったです。
車いすイベントは、想定していたよりも大盛況であり、アトラクションが終わった後は、子供たちの笑顔もたくさん見られたので、来年もまたやってみたいと思います。毎年「わくわく」「どきどき」するコースでありながら、介護のことや車いすの方の大変さや、“こうしたら車いすの人は助かる”といったことがより伝わる企画になればよいなと思います。
いきてゆくフェス2022
「車いすアスレチック」レポート / 広報サポーター 清水MEN
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