娘の発熱。一日おこもりして気づいたこと。
娘が熱を出した。
年少さんになって2回目?くらいに体調を崩すことが少なかったので、
「あら、久しぶりに来たねぇ」
という感じだった。
熱でダルそうである、ということ以外は特に症状もなくて、
一日一緒に家でまったり過ごした一日だった。
そこで、丸一日一緒に家にいて過ごしてみて感じたことがあったので、ここに書き残しておこうと思う。
丸一日、スマホ三昧。プリンとゼリーしか食べない。でも、それでいい。
風邪をひいたときは、寝る。
食べれる範囲で栄養をとって、入眠するまたは布団で横になる。
一般的な風邪の治し方はこんな感じだと思う。
けど、まだ4歳。
「寝てなさい」
といって丸一日寝ていられる年ではない。
それに、
おじや、おかゆ、うどん、雑炊、
そんな食べ物を
「胃腸が弱っているし、でもある程度は栄養もとらないと」
なんて思って口にできる年でもない。
ポカリも味に慣れていなくて「べー」だった。
食べられるのはアイス、プリン、ゼリー、温かい牛乳。
動く元気はないけれど、ヒマだからyoutube(for kid's)を見まくる。
気づいたら、1日累計でプリンを3つくらい食べている。
そんな姿を見ても
「好きに過ごしたらいいじゃないの^^」
とのんびり構えてみていられるようになったのは
「人間、好きに過ごしている時が一番ストレス少なくて幸せ」
だと腹落ちしてきたからだと思う。
もちろん「風邪をひいている」という特別な状況だから
というのもあるけど。
普段だったら、
プリン3個だの
動画まみれだの
大丈夫かおい!である。
けれど、風邪をひいている人間に、
まして「風邪を治す必要性もわからなければ、直す方法もわからない」相手に対して
「これはこうしないと!」
「これを食べなさい」
「こう過ごしたほうがいいよ」
と、どれだけ伝えたところで、無駄。(経験済み)
あんまり意味がないどころか体調の悪さも相まって、
逆切れされるのが落ちだったりする。
そんなわけで何も言わず、好きにさせて過ごしたのである。
そしたらね・・・
私自身も「超!楽」だったんですよ。
子どもの好き勝手にさせるのって、超ラクだなぁ。
まずなによりも。
かんしゃくを起こすことがないんですよね。
「いや!」「やだ!」「もうやらない!」
「ママキライ!(最近追加されたフレーズ)」
疲れている時これやられると本当に参ります。
でも、
本人が食べたいといったものを出すだけ。
(しかも市販のプリンとか、あっためた牛乳とか)
だから、いら立ちもされないし、
嬉しそうだし、
自分から動くし、
食べ残されることも少ない。
ママも大した手間をかけなくて済むし、
自分の食べたいものを自分の分だけ用意したらいいから楽。
それだけで1日イージーモードだった。
丸一日娘と家におこもりしていたにしては、
はるかに体力気力に余裕があったのである。
好き勝手にさせることへの罪悪感
子育てって、いろんなしがらみがあると思うんですよ。
・好き嫌いなく栄養バランスよく食べさせるのが正解
・動画ばっかり見せてないで運動をさせるのが正解
・寝る前には絵本を読ませるのが正解
・夜更かしさせずに早く寝かせるのが正解…
そんなセオリーの通りに生活できて、当たり前。
そのとおりにできないと、「もっと頑張りましょう」のハンコを押されるような。
そんな「誰も直接言ってこないけど何となく感じる圧」みたいなものを、私もずいぶん背負い続けてきました。
でも、好き勝手させることだって、
正解だよなって最近は思います。
だって、熱出ててダルそうだったけど、
娘はとっても満たされた顔をしているから。
栄養バランスよく作った手の込んだご飯を「一口でいいから!」と口元に持っていく時よりも、
本人が「食べたい!」と言ったから出したプリンを
本人がスプーン探してじゅるじゅるすすってるときの方が幸せそうだった。
動画なんか見てないで、と横にさせておこうと格闘するよりも
スマホスタンドをベストな位置において、毛布を掛けてよこにさせておく方がおとなしい。
水分を取ってほしくて飲み物を頻繁に進めて面倒くさがられるよりも
「プリンやゼリーで水分とれてるし、欲しければ言うだろう」と放っておくほうが素直に麦茶を飲んだりする。
そしてもれなく親の私も、ずいぶん手間的に楽でした。
ホント…何を頑張っていたのだろうという感じ。
もちろん「好きにさせる」にも程度の差はあると思います。
事情や都合もあるだろうしね。
人によって「これはダメだ」「これはありだ」の線引きは違うし。
夫と私の間でも意見が割れることは多いです。
だから、「面倒を見る人の匙加減+ちょい多め」ぐらいの幅の中で、
好き勝手させるくらいがちょうどいいラインでもあると思っていて。
「ああ、こんなことさせていいのかしら」
と強い罪悪感を持ってまで好きにさせると、親がつらいし
かといって
「こうでなければ」という育児書のようなルールに縛られていると
親も子も、とても窮屈です。
本人のリアルタイムの願望は、育児書にもネットにも書かれてないから。
そしてそうした願望は、今その瞬間その人に一番必要なものを正確に見抜いているから。
「こんなんでいいのかなぁ。でもおかげで楽に過ごせるし、
余裕が持てるし、今日くらいいいよね」
そんな、好き勝手チートデイを設けるのって
親にとっても子にとっても、
精神衛生上いいと思うんですよね。
なんてことを思った1日でした。
ちなみにうちは今朝
ベッドで朝ご飯を食べました。
普段なら
「食べかす落ちたら不潔!ゴキブリ出るじゃん!牛乳こぼしたら云々」
っていう具合にアウトなんだけど。
病み上がりだし、いいじゃ~ん
くらいの気持ちで
(けどお盆に一通り乗せて汁は蓋つきに入れてという予防線は貼って)
一緒にベッド朝食しました。
楽しかった。非日常です。
たまにはいいなぁ。
そんな気付きを、娘の発熱を通して得ることができました。
丸一日寝て、娘の熱も下がったので、
今日からまたハードな日常が始まりそうです。笑
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