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AIが勝てない物
こんばんは。
湿布は湿った布だと思っている、たからです。
今日は2050年くらいまではAIに勝てそうな物について考えます。
それは、感覚だと思います。
ドラえもんのようなロボットはしばらくは出てこないでしょうし、聴覚や視覚はかなり進んでますが、触覚・嗅覚・味覚あたりは、やはり勝てるんでないでしょうか。
海の家で食べるラーメンや外で食べるサガリが美味しいのは、ロボットには共有できないでしょうし、おふくろの味はおふくろの数だけあります。
少しリハビリでの専門用語になると体性感覚(皮膚感覚、固有感覚)、特殊感覚(前提感覚、視覚)、内臓感覚は運動を考える上でとても重要ですが、AIにはまだ取られないと思います。
明日の記事のネタがなくて、胃がキューってなるよ。とか。
好きな人と手を繋いだ時の暖かさ。とか。
第四腰椎の右の横突起らへんに違和感がある。みたいな。
ってことは、感覚を大事にしているセラピストはAIが来ても需要はありそうです。
そもそも、感覚が入らないと運動しないですよね。
物理学者で柔道家のMoshe Feldenkraisさんも感覚・感情・思考・運動の重要性を教えてくれます。
腹が減ったなあ~という感覚から、イライラするなあ、という感情になり、少し早いけどちょっとだけ食べとこか、でも夕食に響くから、軽めに。という試行が働いて、食べるという運動になる。
動作と行為は異なる。
運動を指導するにも、感覚を大事にしようと思います。
オンラインでは特に、色んな楽しい運動はyoutubeにいくらでもある。オンラインで正しい(とされる)トレーニングを教えてくれるコンテンツもパーソナルトレーナーもたくさんいる。
それでも、その人の持っている感覚にチューニングを合わせて指導してあげないと、何か関節へのストレスや意図しない動きを誘発してしまう。
肩甲骨の感覚を持ち合わせていない人に肩甲骨を開いてという指示はナンセンス。
人間には共感能力という、すんばらしい能力がある。
共感能力は感覚を上手く使う事で、効果は倍増する。
「このカレー美味しい!!」よりも「このカレー12種類の野菜が入っているから彩りが凄く綺麗!香りもスパイスがとても利いてて、辛い物好きな僕の食欲をそそる、口の中に入れた瞬間に、野菜の甘みと共にスパイスが広がり、程よい辛さが後からやってくる」
みたいな。相手に同じイメージを共感させる技術が必要。
運動を指導するセラピストもインストラクターもトレーナーも、運動の本質が分かっていれば、戦えるはず。
相手の中の感覚を察知し、それに合わせた表現で相手の動きを誘導できれば、オンライン上だろうとオフラインだろうと、集団だろうと個別だろうと、コロナだろうと何だろうと。
だから色んな感覚を味わって実感して、実践して。
それを表現する練習をして。その繰り返し。
やったことないことを指導するのは無理。やったことない時の感覚とやれるようになった時の感覚とやっている途中の感覚を、全て身体に頭にインプットして、それを多種多様の表現で伝える練習をする。その繰り返し。
まだ、やれる。まだまだこれから。