介護はある日突然に@成年後見人活動記*定期報告書作成
鹿児島に住んでいる義母の認知症での保護入院をきっかけに、実家掃除&介護手続き〜成年後見人申立に追われた夫婦の日々を綴っています。
このお話の中での関係を説明すると
義母:被後見人(本人)
夫:成年後見人
私:夫をサポートする事務方役
【穏やかな日々】
夫が成年後見人選ばれて、初回報告書を提出してからの活動内容としては
*入院費の振込
*入院中に必要な衣類等の購入
*義母との面会
*後見人の活動経費を記録する
あんなに色々調べたり、いろんな所へ手続きや調査に出掛けていたけれど、
静か〜な日々に変化した。
後見人として日々の活動の他には
年に1度「定期報告書」を作成して家庭裁判所へ提出する必要がある。
初回報告書で提出した内容とほぼ同じような感じ。
義母の誕生月は12月。なので、後見人としての活動が始まった5月〜11月の期間の報告書を作成する。
直近で振り込んだ入院費の領収書以外は、大体書類は揃っている。
ので、書類作成にすぐ取り掛かりたかったけれど、
その前に裁判所へ確認したいことがあった。
【後見人経費精算】
一般的な後見業務は報酬を請求できるけれど、我が家は家族なので請求しない。
でも、後見業務にかかった経費は請求できる。
*後見業務にかかった交通費・通信費
*事務用品・コピー代
交通費においては、
「なるべく公共交通機関を利用する」
と、パンフレットに書いてあるけれど
病院との打ち合わせや、事務手続きをする為に鹿児島に行く際の
*新幹線代
*レンタカー代
*宿泊代
新幹線代は経費として請求できるだろうけど、効率よく回る為に借りたレンタカー代や1日で業務が終わらず宿泊したホテル代などは請求して良いものか?
勝手に判断して、精算した後に「認められない」と言われるよりは
事前に聞いてしまおう!ということで、夫が家庭裁判所へ電話して質問をした。
夫:「移動費・レンタカー代・ホテル代は後見人経費として認められるのか?」
裁判所:「提出してもらった(初回)収支報告より、赤字になるということですか?」
私達:「え?どういうこと?????」混乱してフリーズ。
つい「この領収書は経費として落ちるのか?落ちないのか?」目線で見てしまうけれど、そうではなく予算(収支予定)に対してどうなのか?という目線が大切なのかもしれない。
「後見人経費として精算しても、初回収支報告よりは赤字は減る。」
という説明をしたら、
定期報告書を作成する前に、後見人経費の領収書一式を家庭裁判所へ送り
内容を確認してもらう事になった。
確認してもらったら、全部精算して大丈夫だとOKをもらえた。
【定期報告書作成】
*後見等事務報告書
*財産目録とそれに付随する添付資料
*年間収支予定表
初回報告を作成しているので、手順はわかるけれど
作成した書類に添付する資料のコピーや
(取引があった銀行の期間中の全ページや入院費の領収書などなど)
どの報告書の資料なのかがわかるように番号を記入する作業に時間がかかる。
初回報告書に添付したし、変化ないから今回は添付しなくても良いだろう
(報告書にも『変化があったら添付する』って書いてあったし・・・)
と添付しなかったら、後々家庭裁判所から資料提出を求められたりもした。
年間収支予定表は、今期の収支を元に予定を組んでいくけれど
手当を申請したり、手続きの結果入院費が下がったりしたので
初回収支予定表よりもかなり赤字削減できた。
赤字は削減できたけれど、赤字が黒字になることはほぼない。
義母には財産がないので、足りない分は私達が補填するしかないのだけど
ある程度の預貯金・財産がないと年金だけでは、老後暮らせないということが
この後見人業務からリアルに感じられる。
自分達が後期高齢者になった時に、改善する策を調べたり手続きに行けたりするのかな・・・?
記憶力があるうちに、対策していく必要があるなぁ。と感じた報告書作成でした。
次回の報告書作成は1年後。
穏やかに感じられる日々の中、静かに変化している義母。
その状況に応じて、調べて・決断して・行動する日々がまたやってくるだろう。
そして、義母の事にかかりきりでほったらかしだった夫実家のゴミ問題も、義父が安心して生活できるレベルにしてあげたい。
まだまだまだまだ、落ち着かない遠距離介護生活は続きます。