「孤独のデメリット。」
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では、本題。
映画・「ブルーに生まれついて」を久しぶりに観た。
薬物中毒の天才ジャズトランペッター・チャットベイカーの半生を映したこの作品は、俺の中でなぜか定期的に観たくなる映画の一つ。
ラストがほんと悲しくなる。
観るのは三回目で、「環境」や「孤独」について改めて考えさせられるんだよね。
環境ってやっぱり大切なものだ。
誰といるか?で、できることも学べることもぜんぜん違ってくる。
昨日、一昨日とアウトプットした「社会心理学講義」を読んでもそれを再認識できた。
自分なんてただの虚構で、自分・自由・意志・行動はぜんぶ社会によって作られているんだと。
だから、どの環境にいるか?誰といるか?が大切なわけだ。
ただ、誰といないか?ってことを、誰といるか?以上に重視しないといけないんじゃないか。
そんなことをこの映画を観ると感じるんだよね。
例えば、
ベイカーは薬物から抜け出したいと頑張っているのに、どこからともなく薬物をススメる輩がわいてきて、彼を誘っていた。
ここではいったん薬物が良い悪いは置いておいて、
その人の意志をへし折ったり、頑張りを否定したりする輩は意外と周りにいるってことだ。
ソイツの行為が故意的によるものじゃなくても、どんな環境にもマイナスに引っ張っる奴はいるんだとおもうな。
具体的に言えば、マイナスな「空気」に引っ張られるんだけど、
その「空気」をつくっているのは「人」でしょ。
それは、誰といるか?の考えじゃ見えにくいもの。
冷静に周りや人を観察して、誰といないか?を気をつけないとわかりにくいものだ。
さらに3回目の今回は、孤独のデメリットがみえてきた。
俺は群れたくないし、一人で黙々と作業する方が好きだから、
孤独になることには強い方だし、もっとみんな積極的に孤独になったほうがいいんじゃないかと思っている。
つまり、孤独肯定派。
実際、
寺山修司著・「群れるな」や「あゝ、荒野」
吉本隆明著・「ひきこもれ」
といった孤独に強くなれるような本が超好きだしね。
ただ、やっぱり孤独になることの全部が良いとはいえず、
情けないんだけど、これは一人だとキツイなとか無理だなとか色々思うわけ。笑
(まぁそれもなんとか一人でやろうと踏ん張るべきなんだけど。)
そんなこと思いながらこの映画を観ると、
孤独になるとまともな判断ができなくなるかもしれないと感じた。
献身的なサポートをしてくれた恋人がいても結局、ベイカーは薬物をやめられなかった。
もっと詳しく言えば、
サポートしてくれる恋人がそばにいてくれるときは薬物をやめられてたんだけど、数日離れただけで薬物に手を出してしまった。
そう、一人になっただけで今までの頑張りが消えてしまったんだ。
まさに、一人ではまともな判断ができない証拠。
これは映画だからわかりやすく描かれているけど、
一人になるとフィードバックがまったく無いんだよね。
だから、どうしても自分の見える・考える範囲で試行錯誤しないといけない。
人それぞれまともな判断っていうのは違うと思うけど、一人だけじゃどうしても偏ってしまうんだよね。
これは孤独になることの大きなデメリットだ。
孤独肯定派の俺にとってこのデメリットを見つけられたのは大きな収穫になった。
誰といないか?と孤独のデメリット。
この映画をみて、一回自分の状況を見直すべきだ。
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