「監督者視点を持て。」
映画「トゥルーマン・ショー」を観た。
生まれてから24時間ずっと人生の全てを監視されているトゥルーマン。
彼の人生はリアリティ番組として世界中に放送されている。
それを知らない本人だったが死んだはずの父親に出会ったり、知らない人に名前を呼ばれたりと
だんだんと生きている世界に疑問を持つようになる。
といったあらすじ。
若い頃のジム・キャリーの演技は素晴らしかったし、
内容はある種のディストピアで不気味だけど面白かった。
この映画をきっかけに、
妄想の一種としてトゥルーマン・ショー症候群という概念が生まれたらしい。
それくらい、多くの人にインパクトを与えたんだろう。
俺はこの映画を観て
監督者視点を持つことの重要性を感じた。
監督者視点ってどういうことかというと
俺がよく投稿する客観的視野とか俯瞰力のこと。
トゥルーマンの住んでいる世界は国も、太陽も、月も、天気も全てが作り物(セット)。
さらに、トゥルーマンがいる世界の住人だってただのエキストラだ。
その全てを指示して操っているのがリアリティ番組の監督であるクリストフなわけだけど、
人生においてこのクリストフの様な視点に立つことが重要だと思っている。
俺が思う客観的視野とか俯瞰ってまさにこのクリストフの視点なんだよね。
確かに、自分で太陽や月や天気は操れない(もちろん人も)けど
これくらい上から自分のことを冷静に観れないといけないんだ。
人生の主人公は自分自身だと思っている人は多いだろうし何も間違っていない。
ただ、人生の監督者も自分だと意識している人はどれくらいいるだろうか?
そこの意識があれば一歩引いて次の展開はどうなるのか?どうもっていこうか?と想像力を働かせることができるんだよね。
判断を誤って火を見るよりも明らかな言動をしてしまうのは
主人公主人公しすぎているからだ。
漫画や映画の世界だと主人公が主人公っぷりを発揮しても何も問題はない。
無謀なチャレンジをしようが、悪の組織に負けようが大丈夫だ。
だって、その後にちゃんと
苦しみながらも成功する、一回負けても修行して強くなり再戦を挑み勝つ。
というシナリオが予め創られているからだ。
しかも、話を面白いようにと考えられている。
要は、フィクションでは主人公は脚本通りに主人公をやっていればいいわけ。
でも、当然自分の人生は違う。
主人公であることには違いないけど、
もともと面白いシナリオは用意されてはいないし監督だっているわけがない。
だから、自分が監督にもなってシナリオを創りながら主人公として生きるんだ。
人生がつまらないって言うやつはシナリオがつまらないだけだから
さっさと新しいシナリオに書き換えて新展開に入るんだ。
映画や漫画だって何も展開が変わらなかったらつまらないに決まっているでしょ。
監督者視点を身につけるには
「トゥルーマン・ショー」はすごい具体的でわかりやすいからオススメだし、観るならクリストフを注視してほしい。
この映画じゃなくても、そもそも映画を観る事自体がオススメだ。
映画を観る時に、主人公に感情移入するより監督者視点に立ち次の展開を予測するように観るんだ。
今までとは違った見方だとは思うけど、それが監督者視点だ。
人生の主人公は自分。
人生の監督者も自分だ。
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