「とにかく認めろ。」
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未来を信じるヤツはダメ。
未来を信じないヤツこそが”今日”の仕事をするんだ。
ここを理解したかったら読んでみて!
では、本題。
マシュー・サイド著「失敗の科学」を読んだ。
・イングランドの元卓球のオリンピック選手
・オックスフォード大学哲学政治経済学部を首席で卒業し現在はライターとして活躍中
という文武両道を極めた著者が書いたこの本は、タイトルの通り、人間が失敗から学んで進化を遂げるメカニズムを知ることができる。
多くの人は、失敗を「悪」だと考えている。
失敗をすれば、恥ずかしい思いをして自尊心が傷付けられたり、クビになって職業を失うかもしれないからね。
とにかく失敗は「痛い」から、悪いものなんだと結びつけてしまう。
だから失敗を認めることが難しいんだよね。
それに、社会の風潮が失敗を悪にしている。
自分の失敗には言い訳をしたり認めなかったりするくせに、人が間違いを犯すとメチャクチャ責め立てるでしょ。
日本の芸能人の不倫ニュースなんてまさにそうだ。
不倫問題なんて当事者同士で争えばいいことなのに、不倫という間違いを冒した人間に対して外野が騒ぎすぎなんだよね。
マジでお前に関係ないだろ。って話だ。笑
まぁ不倫が良いことだとは思わないけど、とにかく「失敗した人間はメチャクチャに叩かれる」という社会の風潮のせいで、
失敗=悪となっている。
じゃあその認識をもってしまうとどうなるのか?
それはシンプルに、誰もが失敗を隠すようになってしまうんだ。
そして、曖昧なゴール設定をしてしまうんだ。
その理由は、たとえ達成できなくても、誰にも非難されないからだ。
つまり失敗する前から、面目を失わずに済むような逃げ場や言い訳を用意しているってこと。
そう、他人から自分を守るだけじゃなく、自分自身からも守るために失敗を隠してしまうんだ。
これってマジでクソだよね。
でも、【失敗は成功のもと】と言われているように、失敗は悪じゃないんだよ。
失敗は学習には欠かせない貴重な情報源、つまり「究極のパフォーマンス」を引き出す源なんだ。
この本を読めば、とにかく人は失敗を認めない生き物だとわかる。(失敗は最高の成長材料なのに!)
上述したように、痛いから、社会的風潮があるからといった理由だけじゃなく、
自分では滅多に気づけ無いバイアスや厄介な認知的不協和というものもあるからね。
その対策として、
マージナル・ゲイン、
リーン・スタートアップ、
RCT、
事前検死、
といった手法が書かれているけど、なにより肝心なのは、人間は失敗を認めない生き物だと認めることだ。
そして、失敗したら失敗だと認めることだ。
それを認めることができれば、「信念を貫く勇気」と「進んで自分を試して成長し続けようとする謙虚さ」を兼ね備えることができる。
才能が無かろうが、実力が無かろうが、運が無かろうが、他人がどうだろうが、失敗は失敗なんだよ。
それのせいにしていたら、いつまで経っても成長しないよ。
失敗に真正面から取り組めば成長できるけど、逃げれば何も学べない。