「曖昧さを避けろ。」
俺は本を読むようになってから言葉について考えることが多くなったし、感度も上がった。
上手く使えているか自信はあまりないけど、こうしてnoteで毎日言語化しているように意識して言葉を扱うようにもなった。
言葉の読み書きをし続けると、曖昧な言葉があることに気が付く。
もちろん、恋愛においての曖昧な表現みたいなスカしたことを言っているのではなく、言葉自体の意味が曖昧だということ。
この曖昧な言葉を使っている人は多いけど、それは良くないと思っている。
例えば、本気度って言葉。
たまに見かける言葉なんだけど、俺的にはよくわからないんだよね。
本気度って本気に度合いがあるってこと?
本気なのに度合いはなくないか?
本気は本気だろ。
と思うんだよね。
本気度200%!って表現はもしかしたらスゴイ本気だと印象を与える。
でも繰り返すけど、スゴイ本気ってなんだよ。
本気は本気なんだから、スゴイ本気とか無いんだよ。
と思うんだよね。
本気度が低い。も意味不明。
それなら、単純に本気じゃないと言えばいい。
じゃあ、なんで本気度のような曖昧な言葉を使うことが良くないのか?
それは自分自身に制限を掛けてしまう可能性があるからだ。
上述した本気度という言葉はまさにそう。
本気なのに、本気のはずなのに、度合いを作ってしまっている。
しつこいけど、本気に度合いなんかないでしょ。
それなのに度合いを作り、%で表現してしまい、結果的に制限を掛けている。
もっというと、そもそも本気自体が曖昧な言葉かもしれない。
真剣で真面目な気持ちという意味があるけど、人それぞれだからね。
自分にとっては本気でやったのに、他人からは本気じゃないと言われたりするのは、本気という言葉がハッキリしない曖昧なものだからだ。
曖昧な言葉が良くないなと思う理由は他にもあり、
それは情報弱者になりやすいということ。
やる気であったりモチベーションであったりがその類にあたる。
やる気なんて言葉があるから、感情に振り回されるんだよね。
やる気という言葉が生まれていなかった時代の人間は、当然やる気の有無なんて考えなかった。(というか、考えられなかった。)
だから、今の自分の感情に振り回されずにやるか・やらないかを考えていたんじゃないかな。
でも、やる気という言葉が生まれてから、やるかやらないかの判断をやる気があるかないかで決めている人は多くなったんじゃないかな。
ただ、やる気で判断するってことは感情で判断するってことでしょ。
で、感情で判断するってことは感情に流されているってことだ。
でも、感情に流される奴ほど情弱なんだよね。
MLMをはじめとした情弱依存ビジネスなんかが良い例で、あれは感情をとことん煽ってくる。(詐欺師はとにかく感情を煽ってくる。)
だから、夢・権利収入・親孝行・世界一周といったキレイゴトをほざく。
涙をさそうような映像をセミナーで流して、感動させたあとにMLMをやる理由と結びつけるのはお決まりのパターンだ。
ハッキリ言ってなにも結びついていない。
そのことすらわからずにすぐ感情に流されるから情報弱者なんだ。
感情を煽られたらまともな情報が捉えにくくなるんだ。
やる気という曖昧な言葉を使うととそれを判断基準にしてしまい、
その結果、まともにモノゴトを考えられなくなってしまうんだ。
自分に制限を掛けないため
感情に流されて情弱にならないため
曖昧な言葉は避けよう。
解決策は単純で、
本気度や限界、やる気やモチベーションといった曖昧な言葉を使わなければいいだけ。
意識して使わないようになると、自然と意識もできなくなる。
言葉を多く知ることは豊かさを生むけど、曖昧な言葉があるから気をつけよう。