「裏側をみろ。」
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では、本題。
映画・「ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~」を観た。
なぜファストファッションはあんなに安く買えるのか?
そもそも服はどこから来てどこへ行くのか?
この疑問を持ち少しでも調べたことはあるだろうか?
恐らく多くの人は、服に対してそんなことは考えないだろう。
実際、俺もそうだったし。
お店に行き、売っているものを見て、良いと思ったら買う。
消費者として当たり前の流れだ。
そう、多くの人が流れに沿っているだけで服の製造という単純なことも考えずに生きてしまっている。
俺も含めあまりにも多くの人が疑問を抱いていない。
そこに疑問を持ち真実を追っていったのがこのドキュメンタリー映画だ。
この映画はファッション業界の裏側を映しただけではない。
そんな狭い範囲ではなく、この映画が映したものは資本主義の裏側だ。
資本主義によって生み出される格差や差別等の圧倒的な「闇」が映し出されている。
豊かすぎる日本人には想像ができないような「闇」だ。
例えばどんな「闇」かというと、
この映画が制作されるキッカケになったバングラディシュのラナプラザの崩壊だ。
このビルでは世界の主要なファッションブランドの工場がいくつか入っており、約4000人の従業員が働いていた。
そしてとにかく生産することを追い求めた結果、
ビルや従業員の安全は無視され、死者1100人以上、負傷者2500人以上、行方不明者500人以上という大惨事が起きた。
さらにその従業員のほとんどは1日2ドル未満で暮らしていた。
つまり、異常に安い賃金・過酷な環境でファストファッションを作っていた人たちが大量に犠牲になったんだ。
映画の中で縫製工場で働く女性が、
とインタビューに答えていて本当に悲しくなった。
服を作る過程で起こる悲劇はそれだけではない。
大量の化学薬品が使われ、川や海に捨てられ汚染されていく。
その汚染された川や海で遊んでいたり、農業用水として使用した結果、
がん・皮膚病・先天性の奇形などが頻繁に起きている。
当然、こういう悲劇が起きているのは貧しい国だ。
しかもブランド企業がいくら儲けようが、貧しい国の従業員には還元されない。
豊かな人はさらに豊かに、貧しい人は現状維持かさらに貧しくなる構図はまさに資本主義が生み出したものだ。
日本・アメリカ・欧州等の主要ブランドは何も自国で作られているわけではなく、貧しい国で作られている。
その貧しい国ではどんな人が働いているのか、どんなことが起きているのかを知ることが重要なことなんだ。
それが資本主義の構造を理解することに繋がるんだからね。
今自分はどんな世界で生きているのか?を知れないと地に足がついた戦略はつくれないしね。
「ファクトフルネス」で書いてあったように、世界は改善され良くなっているかもしれない。
それが真実かもしれないけど、資本主義である以上この映画で映っていることだって真実だ。
良くなってはいるけど、貧困層はいる。
良い部分だけじゃなく、闇を、裏側を見れないと世界をハッキリ捉えることはできないよ。
裏側を見ろ。
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