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【イタリア】EURO 2024 興奮と静寂 (昨夜の様子)

サッカー UEFA欧州選手権 EURO 2024 が開催されています。

4年に一度行われる試合で、前回イタリアが優勝し、
嬉しさが全土で爆発しました。

当時の様子はこちら



連続優勝に期待して、今年も大会が始まりました。

同僚のサッカー愛好家らは、試合の度にソワソワ。
先日は仕事を早々に終え、家で見れば良いのに、
残ってみんなで一つのスマホを囲み眺めていました。


試合終了間際に点数を入れたことで、上位16ヶ国に進出!

いきなり「ウォー!!」と叫ぶ姿に、
興味のない私たち厨房陣は、驚かされましたが、
走り回って喜ぶ彼らの姿は愛おしくもありました。


昨日の様子

6月29日(土) イタリア対スイスの試合がありました。

街にある海辺の広場では、巨大スクリーンが設置され、
応援に気合が入っています。


昼過ぎに職場に入ると、サッカー好きな同僚は、
期待と喜びが溢れ、歌を歌って高揚感が伝わってきます。

もう勝つ気満々!


18時から試合開始とあり、夕方には人も車も行き交う姿がありません。

普段なら、アペリティーヴォ: ハッピーアワーでお酒を飲む時間なのに、
お客さんはほぼいない。注文も入らないから、
準備もしませんでした。

向こうの通りはがらんとしている


試合は静かに始まりました。


バーテンダーは、仕事をしながら傍にスマホを置いて見ています。

右側のスマホでは生中継が流れている



ほかの同僚らは、また密になって試合を見つめています。

わざと "急ぎ" だと話しかけても応えてもらえない。
面白いくらい集中して心ここに在らず。


そんな中、

今回のまかないは、私が初めて担当しました。
照り焼きチキン。感想が聴きたいのに味わっていない。
美味しいと心から言ってくれたのは、試合に興味のない女性陣。

改善の余地はあるけれど、次回への励みになりました。


試合から40分、もう勝てないと嘆いています。

スイスが一点を先制。

まだ時間はあるじゃん!と素人は思いましたが、
試合の流れから掴むものがあったのでしょう。

この時点で、バーテンダーは言い切りました。

「今からファンは外に出かけるから、アペリティーヴォの準備をして!」と。

途中で応援を放棄するのか…

半信半疑で一応仕込む。


すると、本当に人が増えだしました。

偶然かちょうどお腹が空いたのか分かりませんが、次々にやってきます。


そして、後半戦でスイスがさらに追加点。

同僚はもう黙々と仕事をしています。笑うことさえしない。
数時間前の歌なんて覚えていないでしょう。

レストランにもお客さんが詰めかけ、いつも通りの忙しい夜になりました。


ピークを乗り越えた頃、同僚に話しかけても雑な対応。

みんな悔しさを噛み締めているようです。
イタリア全土でこのような状況だったのでしょう。


彼らにとってサッカーは大きな拠り所であり活力でもある。
また試合の勝敗を予測する賭けもやっているか
ら、浮き沈みはより一層。


今回の結果は悔しいけれど、一喜一憂できるものや仲間がいるのは羨ましい。

こうしてイタリアの夜は静かに過ぎていきました…

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