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手紙小説

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ヒトは「もうイマは届かなくても、伝えたい何かがある」 手紙のように小説を書くシリーズ
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記事一覧

東京スカパラダイスオーケストラ35周年。ドラマー・青木達之との1982年を思い出す。

本記事は5/23 WEB婦人公論に掲載されたものを許可を得て転記してます。 東京スカパラダイスオ…

1990年の桜坂 #手紙小説

転職や副業がフツーになった現代では想像できないかもしれないけれど、当時は入社が同期という…

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ねぇアベちゃん。ボクは元気でやっています。

あの頃のボクは25歳だった。雲の上の存在とはいえ第一印象は特別なものでは無かった。少々気難…

あれよアレよと波間に消える泡のように #手紙小説

お元気ですか。 あの時ほど透きとおった時間はありませんでした。イマとなってはどうしようも…

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揚げ蕎麦、板わさ、日本酒、そして、ざる蕎麦。 #手紙小説

これはもう届かない先輩への手紙。そして才能あふれるクリエイターが僕を最後まで守ってくれた…

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師走の九州横断バスはドラマにあふれていました #手紙小説

お元気ですか。 わざわざメッセージするほどでもないのですが、なんと申しましょうか。あなた…

ねぇ先輩。新島に行ってきたんです。

これは次第に疎遠になってしまった先輩への手紙。オトナへの一歩を歩んだあの頃の記憶から今日までを綴っておきたい。 先輩は、数少ないウチの事を話せる仲でした。高校生だった僕にとって家庭ことを話すのは恥ずかしいことで、自分だけはフツーの家だと思っていたから、あの頃はとにかく恥ずかった。そんな歳頃だったんだと思います。 「なぁ。お前カノジョはどうなん?」 「別れたばっかですよ。それにそれどこじゃないですよ」 「ああ。お前ん家、相変わらず内戦状態なんだっけ」 僕がまだ高校生だった

素晴らしい歌姫に出会った #手紙小説

これはある日ふっと消えてしまった友達への手紙。そして才能あふれるミュージシャンのお話し。…