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2023/9/15発売『朝活手帳2024』の「はじめに」を公開します

おはようございます!池田千恵です。

14年連続出版となる『朝活手帳2024』が、今年も9月15日に発売となりました!

拙著『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』の読者で「本を読んでやる気になっても、なかなか早起きが続けられない」という方に向け「早起きができるようになる、しかも続けられるようになる手帳」を目指して2010年にプロデュースを開始しました。

私は、朝を「再起」「Reborn」の時間と捉えています。

「やっちゃった」と落ち込んだとき、ユウウツで後悔ばかりのとき、思い出すと嫌な気分になるときは、サッサと寝るに限ります。「朝起きたら私は生まれ変わるんだ!」と思って寝てしまえば、明日には新しい朝がきます。起きたらサッとカーテンを開けて、光を浴びたらもう大丈夫。昨日までの自分を脱ぎ捨てて、またもう一度頑張ればいい。

再挑戦できる明日があるってすばらしい!そんな気持ちを手帳に込めました。
 

カバーはリバーシブルになっており、人気イラストレーターの松尾たいこさんにお願いしました。朝陽に向かい飛び立つ青い鳥。希望を感じられるイラストでエネルギーチャージできます。

どんな手帳かを知ってもらい、多くの方に手にとっていただきたく、「はじめに」の部分を無料公開します。

では、どうぞ!


『朝活手帳』で史上最高の未来をつかまえよう!


ようこそ! 「早起き国」へ。

この手帳を手にとってくださったあなたは、向上心がある「頑張り屋さん」だと思います。

「早起きでさらに自分をバージョンアップさせたい!」と願う人たちに向けて手帳を作り続け、14年目となりました。

『朝活手帳』では、睡眠時間を削らず、無理なくME TIME(ミー・タイム=私時間)をつくれるようになるヒントをお伝えしています。

そのためにやってほしいのが1時間の早起きです。1時間で大丈夫です。

でも、1時間とはいえ今まで慣れ親しんだ生活習慣を変えようと思うと、最初は少しだけ辛いかもしれません。ただ最初の辛さは「早起き国」に留学したことによる「時差ボケ」です。『朝活手帳』は、これからはじまる素敵な世界へのパスポート。そう思ったら時差ボケもなんだか楽しく感じませんか?

人生の危機を早寝早起きで切り抜けてから、朝が「お守り」に


「朝活の第一人者」と呼ばれることもある私ですが、なぜ私が「朝活」を始めるようになったかを、ここで改めてお話しします。

そもそも私が早寝早起きに目覚めたきっかけは、大学受験の二度の失敗です。1年浪人して入れた大学で半年間頑張ってみたのですが、どうしても合わず、第一志望校をあきらめきれませんでした。そこで両親にお願いして、もう1度だけ受験にチャレンジさせてもらえることになったのです(父は地方公務員、母は専業主婦だったので、金銭的な負担を考えると、あのとき無理を聞き入れてお金を工面してくれた両親に感謝の気持ちがあふれてきます)。

決心したのが9月のはじめで、受験は2月。本番まで半年しかありません。そのとき「今までの延長線上には未来はない」「今までと真逆なことをしよう」と思いました。そして、早寝早起き生活をスタートさせたのです。

選択と集中が朝活を最大限に活かすコツ


心がけたのは選択と集中です。

朝の空いている電車に乗ることで満員電車を避けて無駄なストレスをなくす電車から見える朝日が気持ちいい! 座ってのんびり移動できて快適!

予備校の自習室で朝いちばんに好きな席を陣取り勉強
お目当ての集中できる席をゼッタイ確保できる安心感は格別。「ライバルが寝ている間に私は少しでも前に進んでいる!」という優越感にひたることができる

予備校の授業も「この先生だけは!」というものだけに厳選
浪人してうまくいかなかったときは、有名な先生を片っ端から受けて結局消化しきれなかったけれど、今回は大好きな先生の授業なので「大切に集中できた!」と満足感に浸れる

その結果、半年しか受験勉強期間がなかったにもかかわらず、第一志望の大学に入ることができました。「早起きって素晴らしい!」と感じた、私の最初の朝の成功体験です。

ただし、無事志望校に受かってからは、特に早起きをする必要もなかったので、昼すぎまで寝るような生活に戻ってしまいました。そうしてダラダラ過ごした4年間。就職氷河期だったこともあり、自分の強みもなく、目立った活動もせず、成績もパッとしない私は、就職活動にほぼ全滅してしまいました。

唯一拾ってくれた会社でも、仕事があまりにもできなすぎて20代で窓際社員になりかけ、子会社に出向になった上に会議にもまともに参加できない状態が続きました。そこで頭に浮かんだのが「早起きの威力」です。

「そういえば私、早起きで人生変えた経験があったんだ」と思い出し、「もう一度早起きを再開して、人生変えてやる!」と決意しました。
第二の朝活チャレンジです。

朝のノート習慣からスタート


まず始めたのが、朝、ノートに「書き出す」習慣です。

とにかく仕事ができずに空回りばかりで、上司に注意されることが多く、毎日凹んでいました。上司には、私は物事の解釈を曲げて、感情的に捉えてしまう癖があると言われていました。

その癖を把握し、改善するために「(上司の)言ったことを、一時一句、そのまままずは書き出してみるように」とアドバイスをいただいたので、まずはそこから始めることにしました。

最初はその作業を夜、仕事が終わったあと行っていたのですが、夜書き出すと、すごく嫌な気分になってウツウツとしてしまうことがわかりました。

書き出すたびにムカムカしてきて

「こんな会社辞めてやる!」
「私は悪くない!」
「なんでこんなこと言われなきゃいけないの?」

と、嫌な言葉ばかりが思い浮かびます。

そこで、夜書き出すのをやめ、朝の時間で書き出すことにしました。会社の近くのファストフード店で、始業前に、前日に注意されたことを一字一句書き出すようにしたのです。

すると不思議なことに、嫌な気分になることが減り、客観的に改善点が見えるようになってきました。上司への怒りも消え「上司の言うことも、もっともだ」と理解し、自分の行動を改善できるようになってきました。

「朝って、クヨクヨできないんだ!」と気づいた瞬間でした。

書き出すことで未来は動かすことができる


そこからスイッチが入り、少しずつですが自分の仕事の仕方を見直し、徐々に評価されるようにもなってきました。最終的には世界有数の外資系戦略コンサルティング会社の転職を果たしました。転職先でも朝活を続けることで仕事のスキルアップを実現しながら趣味の飲食の資格をとる「二兎を追って二兎を得る」経験ができました。会社の許可を得て「週末起業」で飲食の資格を活かしてワインやパン、チーズの教室を開催と、仕事もプライベートも充実した日々を送ることができました。

こうした朝活での人生逆転ストーリーが『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』として書籍化され、有難いことにベストセラーとなり、今の活動に至ります。

私は実体験を通して、朝の時間に書き出すことのメリットを心底実感しています。

『朝活手帳』で、朝のメリットを最大限に活用しよう


この『朝活手帳』は、私が今まで研究、実践してきた「書き出す」メリットを最大限に活かせるようにすることにこだわって作っています。

『朝活手帳』を活用すれば、次に紹介する早寝早起きのメリットをしっかり受け取ることができます。

早起きのメリットはたくさんありますが、私が特に効果を実感しているのは次の3つです。

<1.余裕が生まれる>
<2. 段取り力が身につく>
<3. 前向きになれる>

順番に解説します。

<1.余裕が生まれる>

連絡してくる人がいないので邪魔が入らず、自分の好きなことに集中できます。時間にゆとりをもって行動できるので、赤信号にイライラしたり、のんびりしている我が子を「早く!」と急かしたりすることも減り、周囲に優しく接することができます。

私が受験生のときは、「ライバルが寝ている間に、私はこっそり自分の価値をあげている、ふふふ」といった優越感がモチベーションアップのきっかけになりました。これも心の余裕の一つですよね。

<2. 段取り力が身につく>

夜は終わりが決まっていないので時間が永遠にあると錯覚しがちです。その結果ダラダラしてしまい「使途不明時間」が生まれます。その瞬間は「ご褒美時間」のように思えて至福かもしれません。でも、あとで「なんて無駄な時間を過ごしてしまったのだろう」と罪悪感を覚えるようなら、時間を見直したほうがいいかもしれません。

朝を大切に使おうとすると、夜に比べて小さな「締め切り」が増えます。

・目覚めから出発まで
・仕事や家事開始まで
・仕事や家事終了まで
・寝る前まで

小さな締め切りに間に合わせるように逆算して物事を捉えると、「時間は有限である」ことが、身をもってわかります。その結果段取り力がアップし、仕事や家事も早く済ませることができるようになります。

「小さな締切がたくさんあるなんて、管理されているみたいで嫌だ」「夜の、のんびり時間がご褒美なのに、それがなくなるなんてつまらない」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

でもちょっと考えてみてください。夜の時間は「ご褒美時間」ではなく「他の人やことを優先した結果、余った時間」とも捉えられます。

夜の時間は相手次第で読めないことが多く、あらかじめ確保しておくことができません。自分の意思ではどうにもならないし、日によってどれぐらい時間をつくれるかを把握できませんよね。

一方、早起きをすれば、自分の意思で、あらかじめ「ME TIME(私時間)」を最初に確保することができます。このほうがずっと「ご褒美時間」ではないでしょうか。

夜やっと取れた時間だと思うと、たっぷり自分の時間をつくらないと損、と思うので夜更かししてしまいます。その結果として次の日に響いてしまうよりも、朝いちばんに、ME TIMEを確保できる暮らしのほうが素敵だと思いませんか?

<3. 前向きになれる>

私は、早寝早起きの一番のメリットはこれだと感じています。そのため、長年、「夜のクヨクヨより朝のクヨクヨ」を提唱しています。夜クヨクヨしていると、「こんなに頑張っているのにできないなんて、私はダメ人間だ」「私なんて世の中に必要とされていない」と、どこまでも暗くなってしまいます。そんなときはサッサと寝るに限ります。朝だと、同じことを考えてもなぜだかクヨクヨできません。それよりも「クヨクヨしたってしょうがない、次行ってみよう!」と気持ちを切り替えることができるのです。

「池田さんに合うとパワーをもらえます」「いつも前向きで元気ですね」「どうしたらそうなれますか?」とよく言われますが、実は私は今でも根っこはクヨクヨ体質です。でも、早寝早起きしたら確実に良いことがあり、前向きになれることがわかっていて、「寝たら毎朝新しい自分に生まれ変わる」と信じています。朝起きたら太陽のパワーを体じゅうで受け取り、自分が太陽電池になったつもりでエネルギーチャージしてスタートします。

つまり私にとって「早寝早起き」は一種のお守りのようなものです。

今手帳を手にとってくださっているあなたにとって、これからは、朝活手帳がお守りとなり、早寝早起きのパスポートとなります。

さあ、『朝活手帳』を活用して、一緒に史上最高の人生を塗り替えていきましょう!

なお、朝活手帳は、「朝をいい気分で過ごす」ための手帳です。詳しい活用法については、こちらのnoteでも紹介していますので良かったら合わせてお読みください。

動画でも解説しています。

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