子ども・子育て支援金制度はこうして始まった。#57 具体的な項目はかなりきちんと整理されているわけであります
(子ども・子育て支援金制度創設に係る国会審議の論点を整理しています。)
歳出改革は、全世代型社会保障構築を目指す改革の道筋(改革工程)に沿って進める、と政府は言う。
具体的には、何年度に何をやるのか。
上田 加藤大臣、先ほど歳出効果と言われました。政府参考人が歳出効果についてのプログラムを若干お話をされました。普通、こうして法案を出されて、我々がその説明を聞いて審議をすると、まさに憲法六十二条の国政調査権を使って私たちはしっかり資料をいただいたりしながら調査すると、で、閣僚の皆さんは、総理を始め、憲法六十三条に基づいて説明のためにこうして御出席をいただいている、説明していただかなくちゃいけないんです。
でも、政府参考人のさっきの歳出の話は、予算編成時にそれぞれの歳出企画を出していくと。それは違うでしょうと。少なくとも、今の法案の段階でどのような形で歳出効果をするのかという、歳出効果がメインだと今おっしゃった以上、今、どういう項目を立てて、どのくらいの時間を掛けて幾ら歳出カットをするのか、それを出していかなければいいものか悪いものか私たちに判断できないじゃないでしょうか。そういうのを出せるんですか、出せないんですか。先ほどの政府参考人の答弁じゃ話にならないと思いますよ。いかがですか、大臣。
武見 先ほどの猪瀬委員からの御質問に対する回答とも重なってくるわけでありますけれども、この歳出改革については、具体的に、その介護の生産性の質の向上ということで、このタブレットなどの導入による記録だとか情報共有の効率化、それから見守りセンサーなどによるバイタル情報などの把握を通じて介護現場の生産性の向上を図るといったように、実は具体的な項目はかなりきちんと整理されているわけであります。
これらをいかに確実に実施して、そして、従来どおり、そうした歳出改革というものを通じて出てきた財源というものを継続して確保していくかということが私どもの大きな課題だというふうに思います。
上田 お言葉ですが、金融機関がお金を貸すときには、当然、どのような形で計画を立てているか、年次計画やあるいはどういうものにお金を使うのかとか細かい数字を要求されます。おのずから予算は細かいものを要求してきますので、これは、歳出カットであるということは多くの方々に影響を与えます。増やす話は喜ぶだけの話ですが、カットをする話は必ずしも喜ばれませんので、早めにいいものか悪いものかを国会で判断しなくちゃいけないので、その点についてはしっかり出していかないと困るということを申し上げて、終わります。
参考資料等
日本国憲法