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Vol94 酪農危機を救え!酪農を始めるには

酪農大国と呼ばれる北海道では、酪農の仕事に憧れて移住する人もたくさんいます。広大な牧草地のなかで、牛と寄り添った暮らしに憧れる人も多いでしょう。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの18年間の活動、2500組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
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1⃣ 酪農危機とは


牛乳ショック値上げの舞台裏で何が?
 背景にあるのは世界的な飼料高騰です。
これまで、エサを輸入に依存してきた日本の酪農はかつてない危機に直面していると言われています。
そしてもう一点が、「肉用子牛の価格下落による収益低下」です。

このことから、 2023年一般社団法人酪農中央会議が「日本の酪農家の85%が赤字経営」という調査結果を発表しました。
そして、多くの酪農家が経営困難に陥っている実態が表面化しました。

2⃣ 酪農危機を救え!酪農家を目指すのならば。


酪農で新規就農を目指すのならば、資金面の準備が大切です。
北海道では、酪農で新規就農した半数以上の人が、新規就農の為に5,000万円以上の投資をしていると公表しています。

さらに、北海道の酪農では、1戸あたりの飼養頭数は年々増加傾向にあり、投資金額も高くなっています。

どうしても、酪農で就農するには、畑作と比較しても投資額が大きくなります。

例えば、大型の飼養・搾乳施設、そして飼料作物を保管するための施設が必要となります。当然、飼料作物を収穫するための大型農業機械等も購入しなければならないからです。

そこで、就農時の資金面の準備には、国や北海道、自治体等の助成を上手に活用する必要があります。
国が実施する「農業次世代人材投資資金(経営開始型)」及び「青年等就農資金」を有効に利用しなければなりません。

また、多くの自治体では、新規就農者に対する就農一時金(就農奨励金)等を設けています。

さらに、北海道では低金利(貸付当初5年間無利子)の「農業経営基盤強化資金」を実施しています。ちなみに、助成制度には年齢制限がありますので注意が必要です。

近年では、新規就農者に対して、牧場をリースする事業を進める自治体もあります。一定期間、施設や乳用牛を貸し付けて、リース期間終了後は売り渡すことになりますが、新規就農者にとっては初期投資が抑えられ、リスクを軽減することもできます。

3⃣ 酪農を始める心構え


北海道など、酪農業に憧れて、田舎に移住を希望する人がいます。
北海道で酪農で就農に就くためには、自治体の支援を効果的に活用しなければなりません。
しかし、酪農で就農する道は容易いものではありません。
氷点下にまで気温が下がった朝、日の出前から牛の世話をする光景を、TVで見たことがありませんか?
この光景に憧れて、酪農を目指す人も少なくはありませんが、現実はとても厳しいものです。
また、酪農の仕事は、労働時間も不規則で肉体労働です。

それでも、酪農の仕事に憧れる人が多いのは、魅力がたくさん詰まっているからでしょう。酪農を営む人は「家族として牛を迎え入れている」と話します。酪農家は牛とコミュニケーションをとりながら、美味しい牛乳を作り出しているのでしょうね。

酪農家への道は決して容易くありませんが、きっとそこには生き物と暮らす感動があるはずです。最近では、酪農で就農を目指す人のサポート体制も充実してきています。

それが困難な道ならば、一歩を踏み出さないと、その先を見ることは出来ません。ぜひ、酪農に憧れるのならば、その道を踏み出してみてください。
そして、酪農危機を救ってください。

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最後に、私の好きな町をご紹介
移住地選びの参考にしてくださいね。

北海道上湧別町
 
網走市・サロマ湖と紋別市のちょうど中間にあるのが上湧別町です。
近年は、北海道第2位の都市旭川市からの高速道路も延長されてきており、アクセスも随分と良くなってきました。
オホーツクとサロマ湖から新鮮な海産物が豊富な上湧別町ですが、一番の魅力はチューリップ畑です。
町にあるチューリップ公園では、シーズンが来ると約200品種70万本のチューリップが咲き誇ります。
公園の入り口には大きな木の靴がお出迎えをしており、おとぎの国にきたようです。
上湧別町で暮らすと、毎年春が来るのが待ち遠しくなりこと間違いなしですね

最後まで読んでいただき有難うございました。
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移住プランナー| 田舎暮らし|プロ|
移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで18年間2500組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。