SHUKUSAI 的 SHUKUHAI
ワインボトルの底
深緑色の中に 深く深く赤い果実酒
確かあれは 酷く蒸し暑かった夏の日のホテルの一室
祝祭的祝杯をあげるために
コンビニで買った安いだけの葡萄酒
別に何かを求めていたわけでもないのに
杯を合わせて音が鳴る 乾いた音が
そうやって生きて 蟲のようにもがいて
醜くとも みすぼらしくとも
君と買ったワインボトル 深く深い緑
あの日君はよく笑った 乾いて突き抜けた声で
ワインボトルの底
深緑色の中に 深く深く赤い果実酒
確かあれは 酷く蒸し暑かった夏の日のホテルの一室
祝祭的祝杯をあげるために
コンビニで買った安いだけの葡萄酒
別に何かを求めていたわけでもないのに
杯を合わせて音が鳴る 乾いた音が
そうやって生きて 蟲のようにもがいて
醜くとも みすぼらしくとも
君と買ったワインボトル 深く深い緑
あの日君はよく笑った 乾いて突き抜けた声で