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恋愛のような詩

買ったばかりの靴が 汚れてしまった時に
それを洗い流してくれたのは 

無茶苦茶に何かを壊したくなって
手あたり次第のものを否定しまくって
愛せない
くだらないと言ってしまった時に
温かな光を浴びせるようにして
愛してくれたのは 

眠った顔を見て
まぬけな顔だなと思いながらも
少しばかり愛おしく思って
喜ばせて 楽しませてあげたいと 思えたのは

花束を贈りたいのは
艶やかな赤色の口紅を買ってあげたいのは
大事にすることが大事にしていないという逆説のようなものを認知して
少しばかり傷つけてしまいたくなるのは

私はシャボン
白い 飛び切り香りのよい石鹸 陽光を浴びた洗濯物
綿生地のシーツ Yシャツ ピアノの鍵盤と
春の粒子 光がいつもより 柔らかくぼやけて
そういうもので包んでいく 君を