わたしはもう少し、自由になりたい。

　当たり前に今すぐ死んでも良いけど死なないのは、25年間生きてきてさえ全くもって意味不明でコントロールできないわたし自身をもっと知ってあげるため。わたしを知らなければわたしに快楽や快適さや喜び、欲を言えばしあわせを与えることはできない。飢餓し続けてきたわたしは、できる範囲でできる限りもう少しこの世の"快"を貪ってからじゃないと死ねない。どれだけ快を得られたとしても、今までの絶望とストレスには釣り合わないし、元の取れない殿戦であることはわかっているけれど。わたしはこれまで、出来ることもしたいことも、ストレス強度も異次元の他人に、脚を引っ張られ搾取され続け、散々な思いをしてきた。謂わば宇宙人に奴隷にされ続けてきた。思い出したくない、二度と会いたくない人達がたくさんたくさん居る。絶対に許さない。許さないまま忘れたいのに、忘れられない。宇宙人に奴隷にされ続けたこれまでの過去を。こんな滑稽なことを言わずともそれなりに精神を維持して暮らしていける人は勿論それでいいし、そのほうがいい。とても普遍的で素敵だ。　　　　　


　これ程までに壊れる以前は、それなりに勉強をしてきた。
　過去には膨大な数の知らない人がこの世のひとつひとつの事象を紐付け、法則や理論を発見してきたらしく、その結果だけをずっと学び続けた。でも思ってしまった。自分自身の行動でさえ紐付けて統制できないのに、この世の摂理をそんなに知り続けても……と。自分の摂理をもっと知り、人間として最低限統制できるようになりたい。私をわたしの思い通りに操る能力こそ、自由だと思う。


　わたしはもう少し、もう少し自由になりたい。もっとは無理ってわかってるから。現状以上の自由を感じてみてから、死にたい。