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妄想する決算

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決算を読んで未来が見えるポイントを解説しています。
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2024年10月の記事一覧

企業分析【日立製作所(6501)】ソリューションビジネスと電力需要増加で大きな成長が期待できる理由

日経平均に採用されている銘柄を全て取り上げているこのnote、今回取り上げるのは株式会社日立製作所です。

大手の総合電機メーカーとして知られている企業です。

事業内容

それでは早速事業内容を見ていきましょう。

日立製作所の事業セグメントは以下の4つです。

①デジタルシステム&サービス:ざっくりと言うと、ITを使って課題を解決する事業

 デジタルソリューション(システムインテグレーション

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企業分析【野村総研(4307)】長期的な拡大が続いている理由と今後の懸念点

日経平均に採用されている銘柄を全て取り上げているこのnote、今回取り上げるのは株式会社野村総合研究所です。

日本の5大シンクタンクの1つでもあり、大手のITベンダーでもある企業です。

事業内容と業績のポイント

野村総研の事業セグメントは以下の4つです。
①コンサルティング
②金融ITソリューション
③産業ITソリューション
④IT基盤サービス:データセンターの運営管理、IT基盤・ネットワー

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企業分析【NEC(6701)】構造改革で好調が期待できる企業に変化した話とNECネッツエスアイTOBの理由

日経平均に採用されている銘柄を全て取り上げているこのnote、今回取り上げるのは日本電気株式会社(NEC)です。

通信機器の大手企業であり、大手のITベンダーでもある企業です。

事業内容と業績のポイント

それでは早速事業内容から見ていきましょう、NECの事業セグメントは以下の3つです。

①ITサービス:
 システムインテグレーション(システム構築・コンサルティング)、サポート
 アウトソー

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国内で店舗ビジネスで好調が期待できる業態をまとめました

どうも、こんにちは!

最近は、飲食業界や小売業界など国内の店舗ビジネスについて取り上げてきたので、今回はその中で好調が期待できる国内店舗ビジネスをまとめていこうと思います。

現状

そもそも現在の国内店舗ビジネスでは、人流回復やインフレによって値上げが進み売上はコロナ以前と比べても売上は増加している所が多いですが、その一方でインフレによって人件費の上昇や原材料費や水道光熱費の高騰などコスト増加

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企業分析【J.フロント リテイリング(3086)】ラグジュアリー商品の売上倍増で絶好調な百貨店を解説

日経平均に採用されている銘柄を全て取り上げているこのnote、今回取り上げるのはJ.フロント リテイリング株式会社です。

2007年に大丸と松坂屋が経営統合されて出来た企業で、2020年にはパルコの完全子会社化も行い、大丸、松坂屋とPARCOの運営を主軸とする企業です。

事業内容と業績のポイント

それでは早速事業内容を見ていきましょう。

J.フロント リテイリングの事業セグメントは以下の通

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空前の居酒屋不足!実は居酒屋が好調な話

さて、今回は居酒屋について取り上げていこうと思います。

前回はファーストフードを中心に飲食企業を取り上げましたが国内では、人件費や原材料費、水道光熱費などの高騰を受けて、コロナ以前と比べると苦戦していました。

ですが、飲食業界でもコロナ前と比べても非常に好調な業態があります。
実はそれが居酒屋です。

では、どうして好調なのか今回は居酒屋の状況を見ていきましょう。

①エターナルホスピタリティ

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【10月決算から飲食業界ニュース】実は好調な飲食企業は、あの地域に出店している話

どうも、こんにちは!

今回は10月に決算発表があった飲食企業から、飲食業界の現状を見ていこうと思います。

取り上げる企業は以下の通りです。
①吉野家
②サイゼリヤ
③リンガーハット
④コメダ珈琲
⑤出前館

実はこの企業の内2つの企業は、コロナ以前と比べても利益率も高まり好調となっています。
そして、それにはある理由があるので今回はそれも書いていこうと思います。

それではまずは最近の状況を知

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「カラオケの鉄人」と「まねきねこ」絶好調なのはどっち?好不調が分かれた理由は?

さて、問題です!
カラオケの鉄人と「まねきねこ」今、絶好調なのはどちらでしょう?

同じカラオケ事業を行っていますが、実はこの2社で好不調がくっきり分かれています。

正解はまねきねこです。

まねきねこを展開するコシダカHDの業績を見てみると、2023年8月期にコロナ以前を大きく上回り、2024年8月期はさらに拡大し過去最高の100億円の営業利益を突破と絶好調です。

2024年8月期の業績(2

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【セブン&アイ】今後、日本企業の買収は増える?買収提案、大きな改革を進める理由について解説

どうもこんにちは!

前回はセブン&アイについて、主力事業のコンビニ事業を中心に取り上げました。

ですが、最近のセブン&アイはコンビニ以外の事業で非常に話題が多いです。

例えば、そごう西武の売却を行い、その実質譲渡額が8500万円となった事は話題となりました。

さらにヨーカ堂に関しては大量閉店で大規模な縮小が進んでいる事も話題となっています。

それだけでなく、そのヨーカ堂を含むスーパー事業

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セブン&アイ・ホールディングス【3882】米国の格差拡大で苦戦する理由

日経平均に採用されている企業を全て取り上げているこのnote今回取り上げるのは株式会社セブン&アイ・ホールディングスです。

セブンイレブンなどを展開する大手の小売企業で、現在はグループ売上では世界7位の規模にまで拡大しています。

店舗展開としては、2024年3月末時点で20か国で世界最多の8万4762店舗を展開しています。

主要な国の店舗数は以下の通りです。
①日本:2万1544
②タイ:1

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東京メトロがIPO!知っておきたい、鉄道企業の利益率の違い

どうも、こんにちは!

 東京メトロが10月23日にIPOするという事で、鉄道会社について個人的にも気になりましたので今回は鉄道会社各社の利益率の違いや、それがなぜなのかという事について書いていこうと思います。

今回取り上げる企業は以下の通りです。
①JR東日本
②JR西日本
③JR東海
④JR九州
⑤京王電鉄
⑥東京メトロ
⑦山陽電鉄:姫路〜神戸/大阪を結ぶ私鉄
⑧広島電鉄:広島を中心に路面電

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【小売業界】決算から業界動向を解説、好不調が鮮明な小売業界の動向

どうも、こんにちは!

現在の日本の小売市場では業態や分野によって好不調がはっきりと分かれています。
今回は、小売り企業各社の決算から日本の消費や小売業界の動向についての解説をしていこうと思います。

さて、コンビニ大手の企業の決算が出そろいセブンイレブンだけが苦戦した事が話題となっていました、まずはコンビニ各社の状況を見ていきましょう。

コンビニ大手3社の純利益の前期比を見てみると、セブン&ア

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小学生でも出来る!成長企業の見つけ方!

どうもこんにちは!

今回は「小学生でも分かる成長企業の見つけ方」というテーマで、書いていこうと思います。

もちろん企業が成長する要因や、見ていくポイントはたくさんありますが、非常に重要でめちゃくちゃ簡単な考え方を1つ紹介します。

早速結論ですが、それは企業にとって「積みあがるものがあるか」を考えるという事です。

めちゃくちゃ当たり前の話ですが、積みあがっていくものがある企業は成長が期待出来

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ファーストリテイリング【9983】絶好調のユニクロは海外人気の高まりで国内も好調になっている話

日経平均に採用されている銘柄を全て取り上げているこのnote、今回取り上げるのは株式会社ファーストリテイリングです。

もちろん日本最大のアパレル企業です。

事業と業績のポイント

それでは早速事業内容から見ていきましょう。

ユニクロの主な事業は以下の3つです。
①ユニクロ事業
②ジーユー(GU)事業
③グローバルブランド事業:Theory,PLSTなど、ユニクロとGU以外のブランド
ユニクロ

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