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妄想する決算

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決算を読んで未来が見えるポイントを解説しています。
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記事一覧

ルネサスエレクトロニクス【6723】大手半導体メーカー苦戦理由と今後も停滞が続く話

日経平均に採用されている銘柄を全て取り上げているこのnote、今回取り上げるのはルネサスエレクトロニクス株式会社です。

日立製作所と三菱電機の半導体事業が統合して出来たルネサステクノロジとNECの半導体事業が統合して2010年に出来た半導体メーカーです。

さらに、2023年の売上は国内半導体メーカーとしてはトップの企業でもあります、今回はそんな国内最大手の半導体メーカーがどのような企業なのか、

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コニカミノルタ【4902】複合機大手企業が赤字で苦戦している理由と今後

日経平均に採用されている銘柄を全て取り上げているこのnote、今回取り上げるのはコニカミノルタ株式会社です。

複合機では、キャノン、リコーに次ぐグローバル3位のシェアを持つ企業です。

事業内容

それでは早速事業内容から見ていきましょう。

コニカミノルタの事業セグメントは以下の4つです。
()内は売上構成比

①デジタルワークプレイス事業
・オフィス(85%):複合機、ドキュメントの入出力の

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HOYA【7741】成長が期待される理由と中国市場の懸念点

日経平均に採用されている銘柄を全て取り上げているこのnote、今回取り上げるのはHOYA株式会社です。

メガネやコンタクトレンズの企業として知られていますが、半導体用のフォトマスクやマスクブランクスなども大規模で展開し、マスクブランクスではグローバルトップの企業です。

今回はHOYAとはどのような企業なのか、マスクブランクスとはどのようなものなのか、そして今後はどうなっていくのかについて見てい

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SCREEN【7735】半導体洗浄装置の企業が好調な理由、成長のために重要なのは?

日経平均に作用されている銘柄を全て取り上げているこのnote、今回取り上げるのは株式会社SCREENホールディングスです。

半導体の製造装置を展開している事で知られている企業です。

2023年の半導体製造装置企業の売上高ランキング:2025年1月末時点の時価総額(1ドル156円換算)
1位.ASML(オランダ):45兆円
2位.Applied Materials(米):24兆円
3位.Lam

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信越化学工業【4063】シリコンウェハー世界トップの企業、2026年3月期以降の好業績が期待できる理由

日経平均に採用されている銘柄を全て取り上げているこのnote、今回取り上げるのは「信越化学工業株式会社」です。

半導体の材料として利用されるシリコンウエハーで世界トップの企業です。

事業内容

それでは早速、事業内容から見ていきましょう。

信越化学工業の主な事業セグメントは以下の4つです。
①生活環境基盤材料事業:「塩ビ」を主力とする事業
②電子材料事業:「シリコンウエハー」など半導体関連製

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アドバンテスト【6857】半導体テスト装置が好調な理由と懸念点

日経平均に採用されている銘柄を全て取り上げているこのnote、今回取り上げるのは株式会社アドバンテストです。

半導体試験装置を主力とする企業です。

時価総額は6.5兆円ほどで、日本の半導体関連企業としては東京エレクトロン、信越化学、HOYAに次ぐ高い評価を受ける企業となっています。

また、直近では中国発の生成系AIである「Deep Seek」の登場によって、比較的株価を大きく下げた企業でもあ

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SUMCO【3436】シリコンウェーハの企業は苦戦が続く理由

日経平均に採用されている銘柄を全て取り上げているこのnote、今回取り上げるのは株式会社SUMCOです。

大半の半導体の材料であるシリコンウェーハで、グローバルで2割ほどのシェアをもつ信越化学に次ぐ2位の企業です。

事業内容

主力製品を見ていくと高純度シリコンが売上の96.6%と大半を占めており、大半がシリコンウェーハ関連の事業となっています。

半導体の材料として扱われますから、やはり半導

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【半導体業界解説】Deep Seekの衝撃とは?2025年はそろそろ知っておきたい半導体業界の全体像を分かりやすく解説

どうもこんにちは!

2025年こそ、そろそろ知っておきたい半導体業界という事で、これからしばらくは日経平均に採用されている半導体企業を取り上げていこうと思います。

中国の生成AIである「Deep Seek」が登場し、2025年の1月27日にはNVIDIAの株価が17%日本円にして90兆円以上も下落するなど大きな話題となっています。

このDeep Seekは、Chatgptなどを展開するOpe

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電通グループ【4324】フジテレビのスポンサー離れの影響と海外景気停滞で電通が苦戦する話

日経平均に採用されている銘柄を全て取り上げているこのnote、今回取り上げるのは株式会社電通グループです。

国内最大手の広告代理店で、テレビ広告に強みを持っている事でも知られている企業です。

直近ではフジテレビのスポンサー離れが話題となっていますが、そんな中でテレビ広告に強みを持っている電通にどのような影響があるのか、現状はどのような状況なのか見ていきましょう。

事業内容

それでは早速、事

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京王電鉄【9008】鉄道に頼らない成長をみせている現状

日経平均に採用されている銘柄を全て取り上げているこのnote、今回取り上げるのは京王電鉄株式会社です。

京王線や相模原線、井の頭線など都内中心に展開している鉄道企業で、年間の輸送人員数は5~6億人の規模を持っています。

事業内容

それでは事業内容から見ていきましょう。

京王電鉄の事業セグメントは以下の5つです。
①運輸業:京王線や相模原線、井の頭線などの鉄道事業やバス事業、タクシー事業など

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テレビ局各社の違いを決算から解説!日テレだけ異常に稼いでいる話・財務力が各社違う話

どうも、こんにちは!

最近はフジテレビを中心にテレビ局が話題となっていますので、テレビ局を運営する各社の特徴や違いについて解説していこうと思います。

取り上げるのは以下の5社です。
①日本テレビホールディングス株式会社(以下日テレ)
②株式会社テレビ朝日ホールディングス(以下テレ朝)
③株式会社TBSホールディングス(以下TBS)
④フジ・メディア・ホールディングス(以下フジ)
⑤株式会社テレ

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任天堂【7974】スイッチ2を発売する任天堂の現状と、成長余地が大きい話

日経平均に採用されている銘柄を全て取り上げているこのnote、今回取り上げるのは任天堂株式会社です。

ご存じの通り、マリオやゼルダなど多くの人気コンテンツを抱えており、ハードとソフトの両方を展開しているゲーム企業です。
これまでのゲームの販売数は以下の画像の通りです。

近年の主力であるNintendo Switchに関しては、ハードの販売台数は過去最高だったDSにまだ及ばないものの、ソフトは過

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良品計画【7453】無印良品が絶好調の理由と今後

日経平均に採用されている銘柄を全て取り上げているこのnote、今回取り上げるのは株式会社良品計画です。

無印良品を展開している企業です。

事業内容

それでは早速事業内容から見ていきましょう。

良品計画の事業セグメントは以下の2つです。
①国内事業
②海外事業
 (1)東アジア
 (2)東南アジア・オセアニア
 (3)欧米
無印良品をグローバルで展開しており、展開地域による区分となっています

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コレックHD(旧エヌリンクス)NHKの個人宅への収納業務で上場した企業、NHKが法人委託終了で主力事業の売上がゼロになってどうなった?

どうもこんにちは!

今回は株式会社コレックホールディングスを取り上げていこうと思います。

以前はエヌリンクスという社名だった企業で、NHKの収納受託によって成長した企業です。

2010年代のNHKは収納委託先を個人から法人に移行するようになり、それに伴ってエヌリンクスは大きな成長を遂げ2018年に上場しました。

最も好調だった2019年2月期では、NHKの収納業務を主力とする営業代行が売上

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