悪人伝 ~ 毎秒面白い最高のギャング映画の話
Amazonプライムビデオでプライム特典でタダで観れた(2024年11月現在)ので「悪人伝」というギャング映画を観ました。
ネタバレしつつ「悪人伝」の話です。
何の予備知識もなく観始めたのですが、最初の1秒から最後の1秒まで毎秒ずっと面白い、最高の映画でした。
贅沢な3大キャラクターのせめぎ合い
主要登場人物は主役でヤクザの親分のドンス(マ・ドンソク)、もうひとりの主役の刑事のテソク(キム・ムヨル)、殺人鬼(キム・ソンギュ)という3人ですが、本当にキャラクターが良いです。贅沢な3大キャラのせめぎ合いが最高なんです。
ドンス親分はロバート秋山クリソツの顔ですが、百戦錬磨の鬼強ヤクザ親分だけどカタギ衆には優しい。
テソク刑事は犯人をつかまえるためならヤバいことも平気でやっちゃうハミ出し刑事。
殺人鬼はもの静かで人を見下す時の冷たい笑顔以外全く表情がない美青年サイコキラー。
どのキャラも最高なんですが、やっぱりなんと言ってもドンス親分です。顔の造作はある意味かわいらしいのにものすごい顔の圧。もうこの人に引き込まれてしまいます。テソク刑事も良いですが、やっぱり親分の魅力からすると見劣りしてしまうくらい。
敵対する2人がキ◯タマ握りあったまま共闘する激アツ展開
ドンス親分とテソクは当然敵対しているわけですが、殺人鬼にあわや殺されそうになってなんとか助かるという事件が発生します。
連続殺人鬼を逮捕して裁判にかけ死刑にしたいという目的を持つテソク刑事と、自分を襲ったヤツを捕まえて制裁を加えたいという目的を持つに至ったドンス親分。
敵対しながら殺人鬼を捕まえたいという点で一致した2人は共闘することになりました。なんという激アツ展開。
お互いに警察上層部にバレるとまずい秘密を握り合っていますから、キ◯タマ握りあったまま共闘して殺人鬼を追うことになります。
そんな中で微妙に仲間意識的なものが芽生える感じもありつつ、やっぱり根本は敵同士、でも次第にお互いを認め合っていくみたいな具合が絶妙です。
ドンス親分率いるヤクザ軍団とテソク刑事のチームで飲み会やるシーンはちょっと和みますが、その直後からお話はさらに加速していきます。ここも激アツです。
バイオレンスからの法廷劇、そして・・・
バイオレンス、カーチェイスのド派手な追跡のアクションシーンを経て、結局犯人を逮捕したのはテソク刑事。
ここで共闘関係は終わりになるはずですが、ドンス親分はテソク刑事の説得に応じる形で自首します。裁判で証人として出廷するために。
法定場面でもナメた態度を取る殺人鬼に対してドンス親分が証言をつきつけるシーンは痛快です。
最終的にどうなるのかと思ったら、自首の条件が殺人鬼と同じ刑務所に入るということだったということがわかり、殺人鬼のもとへ収監されるドンス親分のあの笑顔。たまらんものがありました。
徹頭徹尾憎たらしい殺人鬼がドンス親分から痛烈な制裁を受けるだろう・・・という、期待感というとアレですがスッキリ感で映画は終幕となりました。
全編一瞬たりとも目が離せない激面白映画でした。超おすすめの作品でした。
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