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安野モヨコ展「ANNORMAL」
安野モヨコ展「ANNORMAL(アンノーマル)」(@世田谷文学館)、行ってきました!!!!
デビュー30周年だそうです。
おめでとうございます。というかありがとうございます。
こんなに描き続けてくれて。
ありえないくらいの仕事を抱え、どのマンガもひたっすら妥協せず描き続けた結果、体調不良による休筆・・・そして、復活。
現在は『後ハッピーマニア』の連載を続けておられるそうです。
▼本展覧会は写真撮り放題です!!!
閑静な館まるごと、モヨワールド!!!
感激嬉し泣き。
展示会場に住みたい(笑)
オチビサンて、ステンシル技法で塗られてたんですね…。気が遠くなる。。。
▼私のイチオシ・モヨ
私のイチオシは『働きマン』!!!
あと『監督不行届』(庵野カントクとの心温まるオタク夫婦の日常エッセイマンガ)。
じつは
私、安野モヨコの代表作はあんまり読んでないんです。。。
『ハッピー・マニア』
『花とみつばち』
『シュガシュガ・ルーン』
・・・すいません読んでません。。。
あとファッション系のマンガも読んでませんすいません。。。
読んだことあるのは
『働きマン!』(私の心のバイブル)
『さくらん』
『鼻下長紳士(ビカチョウシンシ)回顧録』
『監督不行届』
『美人画報』(モヨが体当たりで新しい美容法を試したり、日々のお洒落やスキなファッション・メイクについて描きまくっているエッセイ。イラストも最高!!!)
『脂肪という名の服を着て』(とにかくメンタルやられる)
偏ってるな・・・・・・・・。
なんでかっつうと
モヨのマンガって、一見して(イラストの感じや「あらすじ」)、「勝ち組」の少女たちが読むものなのかな――と勝手に思ってしまってた・・・。
モヨコは私の脳みその中では「矢沢あい」と同じ整理ボックスに入ってます。
その作品が読んでる、手に取れる、それだけで、「勝ち組」女子。私は自分の本棚に矢沢あいのマンガを迎えることはないでしょう。。。『天使なんかじゃない』は学生時代借りて読んで号泣したけど、「私のマンガ」じゃないなーと思ってた。
「少女マンガ」を手に取ること自体、私にとってはハードルが高い。そもそも少年マンガ(ジャンプ)で育ったし。
少女マンガが扱うのってほぼ「恋愛」だけど(恋愛だけじゃない名作!恋愛を扱っていてさらに深いものを描いて名作!が多数あるのは分かっておりますm(__)m)でも「恋愛」それだけならあまり興味はない。
少女マンガに出てくるような「恋愛」に憧れはあるものの、私自身、
それとは程遠い精神構造の持ち主でもある・・・。
(詳しくは 私のマガジン「ダメ人間ものがたり」をお読みください)
少女マンガで好きなのは『ベルサイユのばら』と『キャンディ・キャンディ』です(笑) あと、『有閑倶楽部』と、川原泉(恋愛だけじゃないから)。
でも、
モヨコは勝ち組とかそういうことじゃない。
作品を読めば女性であること・ジェンダー・恋愛・オトコ・美しさ・外見・モテ……そういう区分けとかどうでもいい!逃れたい!でも逃れられない・・・という苦しみを人一倍描いている人だといことがわかる。
だから娼婦のものがたりも描いているのだろう(和が『さくらん』洋が『鼻長下~』)。
『美人画報』だけ読んでいたら、それこそ分厚い「女性誌」に出てきそうな完璧な女性(完璧じゃないところがあるワタシを描いているところも含めて、カンペキ)なんだけど・・・人間とは多面的な生き物ですね。
「モヨの画ってキラキラしてるし、なんだかんだ、勝ち組マンガでしょ?」という私の思いを崩したのは『監督不行届』!(笑)
「え?! 私と同じ・・・?! モヨってオタク気質だったのーーー!?」
一気に親近感が湧きました。
▼作品の一部が好きなだけでもファンといっていいと思う
モヨの全部を好きにはならないかもしれないけど
それでも、モヨのマンガが好き。
モヨの「画」が好き。大好き。美しすぎる。
線。
色使い。
カット(構図)。
最高なのだ。最高に好きなのだ。
それだけでいいじゃないかと思う。
ハッピーマニア読んでないけど、そして読んだらすげー共感するのかもしれないし、あんまり響かないかもしれないけど(なにせトシがね・・・)、でも私はモヨをこれからもずっと好きでいると思う。
▼戦利品報告
グッズ買い占めたかったわ…。
塗り絵も欲しかったけど…でも私の絶望的なカラーセンスでモヨの美麗な絵を汚せないわ…(笑)
文庫本『黒い炎』は、モヨが選んだアンソロジー。
日本文学にも造詣が深い・・・!
今少しずつ和菓子を食べるように読んでるのですが、どれもめっちゃ面白い! いつの時代も「女」は女なのよねえ。
日本文学も大正や昭和時代は短編がたくさん生まれてたんですねえ。。。
「短編小説」はもっともっと見直されていいと思う。短編戯曲も。
短いからラクとかそういうことじゃないから!(笑)
▼出版社とコルクありがとう
最後に。
これだけの「原画」「生原稿」をきちんと管理し続けてくれていた
出版社と、モヨが所属する「コルク」にお礼。
ありがとう。
▼世田谷文学館へは京王線で
最寄駅は各停しか停まらない「芦花公園」(ろかこうえん)です。
新宿からぴゅーっとお越しください。
芦花は、作家「徳富蘆花(とくとみ・ろか)」が住んでたことに由来するらしい・・・習ったよ。国語で習ったよ。読んだことないけど(すまん)。
駅前には小ぢんまりした商店街があってオツ。
とても気持ちのいい街です。
せめて快速が停まるなら、住みたい(笑)
世田谷文学館じたいが、「森」みたいなところにあって、
情緒あふれる舞台となっております。モヨもそこが気に入ったのかしら??
▼チケットは「ローチケ」で
完全予約制ですー。
「え、めんどうだな」って思った人。
いや、一回これやったらやみつきですよ。
東京の美術館ってとにかく混むし、自分と合わないお客と一緒に見る展覧会って地獄じゃないですか・・・。
人数制限あったほうがゆったり楽しめそうです。
そして、ココだけの話ですが
この展覧会、平日昼間、ほぼ人がいません!!!!!!!
ほぼ貸し切りです。
生原稿のホワイト(修正液)まで、ゆーーーっくり、舐めるように見られます。
料金800円は安すぎる!!
もっかい行きたい。
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![委員長/日本語教師](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/19510524/profile_748357fc60607374cf1bc763b4d0a5a9.jpg?width=600&crop=1:1,smart)