働くをアップデート
働き方の多様性が急速に社会に浸透してきている中、複業という働き方も含めて働くということを真剣に考えるようになってきた。
もちろん今の仕事は楽しいし社内の仲間もいい人たちに恵まれ、給与もこの4月に上がって同年代サラリーマンとしてはそこそこ貰っている方なんじゃないかと思う。
だが、このまま今の仕事をし続けられるのか、社内における次の目指すべきキャリアは何なのか、ということを考えてみるとあまり楽しい想像がうまくできないという点が、最近のモヤモヤポイントだ。
実はぼく自身、このような感覚になったのはこれで2度目だ。
1度目はこれをきっかけに転職をすることとなった。
新卒で入社した会社は、とにかく体育会系で男社会満載のTHE営業職。営業は365日24時間得意先にはいつでも対応できるようにすべし、という会社。
今となっては結構なブラック企業だが、15年ほど前の社会では割とこのような企業は多かったのではないかとも思う。
朝早く夜遅い、残業もつけられないから低収入、何より支社長がめちゃくちゃ怖い…というなかなか過酷な状況だったが、それでも労働条件の辛さというよりはこのままずっとこの会社で働き続けていて、自分自身楽しく毎日を過ごせるだろうかということを考えはじめて、転職活動を開始したように思う。
今回は1度目のように労働条件が辛いわけでもなく、今や家族を養うことも考えなければならないので取り巻く環境は大きく変わっているが、そんな中で同じ感覚に陥っていて、必ずしも転職が最適解ではないのではないかとで感じている。
リモートワークがあたりまえの世の中になった事で、これまで多くの時間を割いていた通勤時間がなくなったり、残業することが評価を上げるどころかむしろ下げることになることなど、仕事にかける時間的な制約も少なくなってきている。
個人として、これからの人生をどう生きていきたいかを一度整理してみるのも良いかと思い、自分自身について改めて考えてみようと思う。
強みの理解
まずは自分自身をよく知ることが重要。
以前、何度か面接官として就活生に向けた記事などでも自己理解を徹底的にしてみることをオススメしているが自分自身はそこまで自己理解ができているのかと言われると、そんなことはない。
自分ではよくわからない部分も多く、大体が過大評価をしているのだろうからそこら辺はいくつかの書籍を活用して自分自身の強みの理解をしてみる。
①あなたの知らないあなたの強み(https://amzn.to/3AL0m4g)
どちらかと言うとリーダー論みたいなところに課題を感じて手に取った本。
題材となった漫画“宇宙兄弟”自体は漫画喫茶で読んだ記憶しかないのでうろ覚えだったが、まさに30代後半となって改めて読み直したくなるような、さまざまな形のリーダー像を示してくれている。
この本では”FFS(Five Factors & Stress)理論”という5つの因子(凝縮、受容、弁別、拡散、保全)の強弱の診断によって、人それぞれの思考行動の傾向やついやってしまう癖などを科学的に把握することができる。思考行動の傾向というのはつまり、自然にできることでありその人固有の”強み””特性”である。
これを活かすことでキャリアの成功確率を高めるもの、と本の中では説明されている。
そして、ぼく自身の診断結果がコチラ↓
言われてみれば、頼みもしないのに同じような業務やフォーマットを集約することでみんなが同じような作業をするのをやめてみたり、会社の後輩たちの意見なども割と柔軟に受け入れるので、みんな結構ズバズバ意見を言ってくれたりもする(舐められているだけなのかもしれない)。
遠回りをするのはいいけど、作業に無駄があるのは許せない、そんな感覚はたしかに自分の中にあり、この診断をするまではそんな感覚にも気づいていなかった。
②ストレングスファインダー(https://amzn.to/3jYgGZf)
続いては最も有名な自己分析ツールであるストレングスファインダー。
ぼくは本を購入して、本に付録としてついているアクセスコードを使用して診断を受けたが、ネットで直接購入したり最近だとアプリからも診断が可能なようだ。
質問項目が多いし、回答に時間制限も設けられているので落ち着いて回答できるように環境を整えてから受診することをオススメする。
こちらもぼくの診断結果やコチラ↓
戦略性|アレンジ|責任感|自我|ポジティブ
※上位5つ資質
スポーツなどでも戦略を練ったり、戦術によって勝敗が分かれたりするものが好きだったように思える。スポ根漫画の中でも井上雄彦やあだち充(超王道だが)の漫画が好きなのはただのスポ根ではないところに魅力を感じているのは確かだが、自分自身の強みであるとは思っていなかった。
アレンジの資質などはひとつめのFFS診断とも通じるところがあるようにも思う。
③やりたいことの見つけ方
こちらは上のふたつのような診断系ではないものの,自己分析を深めるための手法や考え方を細かく説明してくれている。
そして、好きな事が向いている仕事のとは必ずしも限らず、好きなことよりも得意なこと、人が出来ないと“イラっ”とするポイントこそが自分の強みだと言っている。
これはぼく自身も非常に納得感があったので紹介しておくと、例えばだれかの仕事に対して“イラっ”としたとする。
何故“イラっ”したのかというと、相手の対応が自分の基準と大きく異なっているから。
つまりは、自分なら自然に、簡単にできることなのに、どうしてそんな事ができないのか、というギャップからくるものなのではないだろうか。
ぼく自身もつい最近、後輩や同僚の仕事の振り方の雑さに“イラっ”となった事があった。
なぜ、“イラっ”となったのかを分解してみると、端的に何をして欲しいのかを記載せずにメール転送で過去のやり取りで内容を把握させ、その上で〆切だけを伝えてくる(それも明日まで)メールだった。さらに、メールの補足としての電話や口頭説明、チャットツールもなく、宛先も複数名だったので誰が対応すべきかぎ明確でなかった。
これでは、ほしい回答が期日までにもらえずに本人が困るだけならまだ良いが、それだけでなく宛先の多くの人がメールの履歴を全部読んで自分への質問でないことを理解するという時間まで奪っていることになる。
それよりも自分が楽さを取ってしまっている事が非常に腹だたしく感じた。
でも、おそらくこれも自分自身であれば、何も考えずとも内容を要約して要望を明確に伝える、期日が短い事を詫びてなんとか回答をもらえるように電話やチャットなどメール以外で確認をとるなどは最低限するだろうから、そことのギャップが大きいのだろう。
こんな感じに逆説的に自分の強みを知ることができるというのは非常に新鮮だった。
これまでのキャリア
自分自身の得意な部分はなんとなく見えてきたが、これに加えて自分自身のこれまでのキャリアが掛け合わさることで自分自身の希少価値を高めることができるだろう。
そこで大した経歴ではないが、これまでのキャリアをざっくり考えてみる。
新卒で食品流通大手の子会社に入社。量販店取引先の本部に対して法人営業で約5年。プライベートでは人見知りで、新しい友人などは積極的に作りたいと思わないネクラだったが、この5年の営業経験で仕事では随分と社交的になったように感じる。
何より、取引先のパートのおばちゃんと仲良くなって、融通聞かせてもらうこともできるようになったり、競合企業の担当者にもうまく可愛がられるような、キャラクターというか自分自身のあり方を学んだ。
転職して、現在の製造小売業に。入社当初は前職の経験を買われ、物流・商流を司るバックオフィス部門で社内の仕組みを徹底的に理解。
仕組みの理解と同時に過去の経緯やトラブルからの学びなどを経験し、限られた情報から根本原因の仮設を立てて改善を図っていく癖を習得。
その後、人事異動で自社の基幹商品のブランド担当となり、商品リニューアルや新たなブランドの立ち上げ、ブランド管理などマーケティングの分野に仕事が広がっていった。
製造メーカーと共に商品を作り上げていく工程や新たな可能性を探っていく作業やブランドの軸をぶらさずに諸条件を詰めていく作業は、夢中になれる仕事であった。
そして、現在はオリジナル商品だけでなく、商品バイヤーとしてメーカーとの条件交渉や売場づくりに従事。業界のトレンドや自社の売場の特徴などを踏まえて、メーカーとも会話をしながら売場を作っていく作業はなかなか大変ではあるが、それだけやりがいのある仕事だと感じている。
ここまで書いてみて、自分自身は人と会話して何かを作り上げる作業に喜びを見出しているように感じる。
自分自身の意見を他の誰かにぶつけて、また他の誰かの意見をぶつけられて研ぎ澄ましていくという工程に魅力を感じていることに気づいた。
今回感じている将来に向けたモヤモヤというのは、まさにこの現在の仕事が今後キャリアを重ねるにあたってできなくなってしまう不安感なのかもしれない。
すでに、ぼく自身マネージャーという立場となり、実務を持ちながらも部内のメンバーの仕事にも首を突っ込んでいかなければならない。
もちろん、自分の役割として認識をしているものの、今後実務もなくなりマネジメントに特化したときに、同じように情熱を持って夢中になれるかどうか…。
そして、それが必ずしも本業にだけ求めなくても良いということであれば、複業などでこれまでのキャリアや経験を活かしつつ、夢中になれる仕事にありつけるかもしれない。
幸い、現在はランサーズやクラウドワークス、ビザスクなどの複業マッチングプラットフォームも多数あるので、まずはここから自分の経験を売るべく複業への一歩を踏み出して、いろいろともがいていってみようと思う。
そこら辺のもがき、苦しみ、試行錯誤なども今後noteに記していければと思うので乞うご期待いただきたい。
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