怪獣の腕の中
日々は いつも私の世界をぐちゃぐちゃにしていく
「もういいよ」と言っても 何も変わらない
私の世界なのに 私の世界じゃないみたい
いつも守ってくれるあなたが誰なのか
人なのかも 私は考えたことがなかった
悲しみを食べる大きな口
四畳半の部屋には 大きな幸せ
窓際に置いたサボテンは たまに降る雨で 育つ
部屋に飾った花がドライフラワーになった頃
私の近くには誰もいないかもしれない
また色んなものを捨てて 買い直して
心がいっぱいになったら 少し零す
そこに空気が流れ込んできて
私は少し軽くなる
どんどん ふわふわ 沈んでく
星に祈りを と思っているけど
いつまで経っても流れてきてくれない
新しい靴を買って 新しいまちへ
新鮮な風でどこまでも
それでも私はずっと 怪獣の腕の中
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?