万年補欠でサッカーが大嫌いだったサッカーコーチが教える。「子どもをサッカー大好きにする方法」②
2回目となった今回は、サッカー好きにするための方法を僕なりの考えで提示していきます。
もし、ここから読み始めた方は①から読んでください。僕がサッカーを嫌いになった理由が書かれています。
そして、前回言い忘れていましたがこれは保護者向けに書いている記事になります。
今回はずばり、サッカークラブの選び方です。
そこから!?
と言われるかもしれませんが、これがとても大事です。
【サッカースクール・サッカークラブ・スポ少】
全てのチームで指導をしたことがあるものとして言わせていただくと。
サッカーを好きにするという観点で考えるとサッカースクールがおすすめです!
・サッカースクールとは
簡単に説明すると、土日の試合がない、サッカー塾です。
スクールにもいろいろあり、ドリブルを上手になるためのドリブル指導特化型のスクールや英語でサッカーが学べるスクールなど多種多様です。
コーチは、正社員やアルバイトお金をもらってサッカーを指導しています。
・サッカークラブ
日本サッカー協会に登録して、公式戦に出場したり、土日の練習試合やカップ戦に参加して切磋琢磨する。
一番知られた形のサッカー活動だと思います。
コーチは、サッカースクールと同じで正社員やアルバイトお金をもらってサッカーを指導している方が多い印象です。
・スポ少
スポーツ少年団は、サッカークラブとほとんど活動内容が同じです。
違うのはコーチと親の負担が多いことです。
スポーツ少年団は、ほぼお父さんコーチや地域のボランティアコーチによって成り立っています。
ほとんど報酬を受け取らずにサッカー指導をされています。
また、親の負担は大きく、試合の際は車出しやお茶当番などのクラブに対する協力が求められます。
【サッカーをはじめて始める時のおすすめ】
ざっと簡単に団体ごとの違いを紹介させていただいたのですが、私のおすすめは、サッカースクールで始めることだと思います。
専門的なスクールではなく、ごく一般的なサッカースクールがおすすめです
・サッカースクールは、試合がないため選手の成長を第一に考えることができる。
サッカースクールは特徴として、土日の試合がありません。
そして、会員の月謝で運営しているということが挙げられます。
土日に試合がないため、うまいこと下手な子で優劣をつける可能性が低くなりますし、下手な子にも、しっかりとしたフォローを行っていることが多いです。
下手な子のフォローをしないことは、会員の減少につながりますし、自分の給料にも直結してきます。
もちろん、試合での経験が得ることができないというデメリットがありますが、サッカーに自信や楽しさがわかってきた子どもの次のステップとしてクラブチームやスポ少に入るのがいいのではないでしょうか?
【スポ少かクラブチームかはコーチを見て決める】
チームを選ぶ際のポイントは自分の子どもを指導するコーチにあると考えています。
同じ組織に属していても、指導に対する考え方が違うコーチがたくさんいます。
もちろん、クラブチームで指導方針が統一されている場合もあります。
興味のあるクラブの体験に参加して、子どもの反応を見るのが一番ですが、コーチがどういう指導をしているかを見るのが大事です。
【コーチを選ぶ際のポイント】
1.ミスをした選手にたいして、「お前のせいで負けたんだ!」などと非難する選手を咎める指導者
実はこれが、できないコーチが多いと思います。
まず、選手が選手に怒るのは、真剣にプレイしてればプレイしてるほど当たり前だと思います。
しかし、負けた原因を人のせいにしてしまうというのは、その子にとっても、言われた方、両方のメリットになりません。
【人のせいにする選手】
まず、人のせいにしてる選手は人のせいにしたままで能力が伸びますか?
人のせいにしてしまうと、その直前のプレーすべてがミスをした選手の責任になり、”自分は関係ない” ”自分には責任がない”となってしまい反省すべき点がなくなり、終わってしまいます
例えば、キーパーが真正面のゴロのシュートをトンネルして失点してしまったとします。
その場合、多くのプレーヤーは、キーパーを非難します。
でも、考えてみてください、相手がシュートに至った過程はどうだったか?
ボールを失ってしまったFWが奪われた後も、ボールを取り返しに行かず、簡単にビルドアップさせていたら?
DFがボールホルダーに寄せに行くのが遅かったら?
改善点はたくさんあるはずです。
でも、全ての責任を人のせいにしてしまっては、自分の悪かったところやもっとこうしたほうが良かったなどの反省し改善点がなくなってしまいます。
人のせいにする選手をとがめないというのは、その選手の成長の機会を奪っているのと同義だと私は考えています。
【自分のせいにされた方の選手】
「お前のせいで負けた」と言われてしまった側は、選手は多かれ少なかれ傷つきます。
私の中学2年生までの顧問の先生は、怒鳴るタイプの人でしたし、ミスをするたびに怒られた僕は”ミスしたらどうしよう”と委縮してしまい、積極的にプレイができなくなります。
こうなってしまえば終わりです。
プレイしてもプレイしてもうまくいかず。失敗を繰り返すようになります。
負のスパイラルと言えばいいでしょうか。
コーチとして必要なのは、うまくできないことがあるなら改善させることです。
人のせいにしてる選手と一緒になって怒っている場合ではありません。
起きている現象を修正していくにはどうすればいいのか、試合の中で修正できるものなのか、練習で治していくものなのか。考えなくてはなりません。
失敗をした選手を責めるのではなく、ヒントを与えてやることが必要だと私は考えています。
2.試合時間を与えてくれるコーチ
これは、文字通りです。
しかし、これは実際に試合を見ないと分からない部分です。
時間があるのであれば試合を見に行くのもおすすめです。
レギュラーメンバーしか試合で使わず、補欠と呼ばれる子たちに試合経験を積ませないコーチは、補欠廃止論などもあるこの時代に、まだあります。
まず、サッカーはサッカーをしないとサッカーの楽しさは味わえません。
サッカークラブには、練習をするために所属しているのではなくて、サッカーをするために所属していますよね。
試合に出なきゃ意味がないです。
ジュニアの時代の能力の優劣なんて、年齢を重ねるにつれて変わってきます。
私は、小学校から中学2年生ぐらいまで補欠でしたが、中学3年生からは高校生になってもずっとレギュラーでした。
ジュニアの時代はより多くのポジションでより多くの試合経験を積ませてあげることが将来のその子のサッカー人生をより華やかにしていきます。
3.選手をたくさん褒めてくれるコーチ
子どもは褒められることが大好きです。コーチに褒められたから頑張ろう!
それだけで、サッカーが楽しいな!と子どもが思えるようになります。
褒めているだけのコーチではダメな部分もあるかと思いますが、今回のテーマは「子どもをサッカー大好きにする方法」なので割愛させていただきます。
子どもが褒められたとき、「ナイスプレー!」だけでなく
「自分のいいところにボールを止められたから、すぐにシュートが打てたよね!ナイスプレー!!」
のように具体的に褒めてくれるコーチがとてもいいと思います!
コーチの選び方はもっといっぱいありますが、今回は保護者の方が見ることのできるというのをコンセプトにしておりますのでここで終わります。
次回に続きます。
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