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番外編:めちゃくちゃ長かった一週間を文章にしてみました|中島梓織【交互浴をするように】


こんばんは、おぺです。

いつものようにnoteに書き写すために残していた下書きが消えてしまいました。今週の火曜日、衝動的にTwitterからログアウトしてしまったからです。

というわけで今回は、いつものような箇条書き形式ではなく、この一週間について文章を書くことにしました。番外編です。


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思えば、先週の金曜日から様子はおかしかったんですよね。もうとにかく眠くて眠くてしかたがなくて、なんとかnoteは更新できたんですが、そのあとすぐ気絶するように眠ってしまいました。


土曜日、前日の早寝のおかげか早起きに成功し、小杉湯で朝風呂をキメてからの出勤!という幸先のよいスタートを切れた、はずだったのですが、、なんか、、なんか、、なんかおかしい。仕事に集中できず、作業の効率が悪い。頭が痛いというよりは、頭にもやがかかったような感じがして、体全体が怠くて重い。その日は仕事場をたくさんの人が行き来していたのですが、普段ならどうってことないささいなことが気になってしまって、そわそわというかいらいらというか、最終的には、つくり笑いすらできなくなっている自分に気がついたので、さすがにそのタイミングでささっと退勤しました。

帰り道、どうしてわたしはこんなことでいらいらしてしまうんだろう、という明らかによくない自問自答が始まりました。たった六時間働いただけなのに、だの、終わってないこともいっぱいあるのに、だの、感情に振り回されるなんて大人げない、だのだの、自分を責める言葉がいくらでも出てきます。責める自分がいるなら責められる自分もいるわけで、ふつうに涙も出てきます。家に着いてから、いつも飲んでいる抗不安薬を二錠飲んで、ソファに横になっているうちに眠ってしまいました。

ここからがちょっとこわいんですが、薬を飲んでから眠ってしまうまでの間に、Instagramのストーリー(親しい友達)に「はやく薬効いて😰」という文字だけの投稿をしていたようなのですが、自分でもこの投稿をしたときのことをあんまり覚えていなくて、、わかりやすく過呼吸になるみたいな発作は起こっていなかったのですが、あとから見返して、ちゃんとパニクってたんだな、と思いました。


日曜日、いつもと違うのは朝から微熱(といっても平熱が低すぎるので36℃台後半くらいなのですが)があったことでした。この時世ですので、しかもこの時世に演劇をやっている身ですので、ちょっとしたことでも敏感にならざるを得ません。とりあえず、昼間の予定はキャンセルさせてもらいました。家を出られるように準備をしながら様子を見ていたのですが、体温は一向に下がらず、結局、夕方からの稽古も「大事を取って」ということで、欠席させてもらいました。稽古のあとにシフトも入っていたのですが、代わってもらいました。

稽古の進行はいいへんじのみんなにまかせて、ざっくりとした通し稽古までしてもらって、、仕事のほうは朝から出勤しているはずの方に代わってもらって、ゆっくり休んで舞台に向けて体力温存してねなんて言われてしまって、、まあもうなんかここまでくると先の展開が読めちゃいますけど、どうしてわたしはこんな、、(以下略)

消えてしまったので詳細までは覚えていないのですが、この日は下書きがどんどんどんどんたまっていって、そのほとんどが自分に対しても他人に対しても攻撃的なものばかりだったことは覚えています。ほんとうにひどかったと思います。衝動的にストーリーとかフリートとかに投稿しちゃわなくてほんとうによかったです。で、ここらへんになってやっと気づいたんです。


これPMSでは?


月曜日になっても微熱は下がりませんでした。自分の中でPMS疑惑は出ているものの、万が一のことがあったら大変です。火曜日も稽古の予定だったので、それまでにはPCR検査の結果が出ているようにしたい。「PCR検査 即日」とか「PCR検査 すぐ」とか検索して出てきたのは、バイクで検査キットを届けてもらって、配達員の方が外で待っている間に、部屋の中で唾液を摂取して梱包して、それをまたバイクで届けてもらって、そうするとその日のうちに(陰性の場合は)メールで検査結果が送られてくる、というものでした。もちろん病院に行くという手もあったのですが、正直、家を出る気力もなかったので、もうどうにでもなれ~☆彡という気持ちでそのバイク便を頼みました。無事、その日のうちに陰性だとわかったのですが、この証明のためのこの値段か、、という虚しさに、じわじわと襲われました。バイクのお兄さんはいい人でした。

その日は、歯医者の予約とオンライン稽古の予定があったのですが、地味に続く微熱が地味につらく、ずっと軽めの過呼吸のような状態だったので、それらもまたもやキャンセルさせてもらいました。もうわたし最近キャンセルしかしてないな、、という気持ちで、Youtubeを観ることしかできませんでした。いやでもこれでほぼ確実にPMSだろう! 生理が来ちゃえば問題ないだろう! と自分を鼓舞しましたが、身体はぜんぜんついてきませんでした。精神なんてもってのほかです。


目覚めから動悸が止まらない身体をどうにか起こして、毎週火曜日の朝から行われる定例会議には、ビデオをオフにして参加しました。いつもの笑顔をつくれる気がしなかったからです。案の定、会議の終盤には、普段はそんなに気にならないことが気になって気になってしょうがなくなってしまって、いらいらしてしまって、いつもなら、ましてやオンラインでの参加なら、ましてやましてや声だけでの参加なら、そういうところに一番気を遣うはずなのに遣えなくて、受け答えもどんどんぶっきらぼうになって、、で、会議が終わってから、そんな自分に対する罪悪感で死にたくなる、、というもはや定番の展開。なんかもうかえって潔いです。ここまでわかりやすく情緒不安定になってもらっちゃうと。

その日の稽古をどうするかはすごく迷いました。正直、そろそろどんどん進めていきたい、と思っていたし、日曜日にわたしがいない状態で通し稽古をやってもらってしまったことで、この作品ってどんな作品なんだろう、、??というふわふわがかえってみんなの中で大きくなっているのでは、という申し訳なさもありました。

が、地味な微熱と心身の不調が続いていることは事実で、稽古場で平静を保てないことは目に見えていました。朝のできごともあり、稽古場で攻撃的な自分が(演出家という立場にあるにも関わらず)現れたらどうしよう、という不安もありました。結局、いいへんじのみんなに、わたしがいない状態で稽古をしてもらうか、稽古自体をお休みにさせてもらうか、どちらがいいと思うか相談した上で、後者を選びました。ほんとうは月曜日が締め切りで、体調不良を理由に延ばしてもらっていたものがあったので、それだけなんとか仕上げて送って、布団にもぐりました。

いろいろな意味で、この日がこの一週間のピークでした。TwitterとInstagramから(推しを推すためのアカウントだけを残して)ログアウトしたのもこの日です。部屋を暗くして、ずっとYoutubeを観ていました。Youtubeを観ているのはいつもか、、でも、その日は、いつものワイワイガヤガヤは求めていませんでした。「PMS」や「PMDD」で検索して、いろいろな動画を観ました。基礎的な知識を教えてくれる動画、ストレス発散のためにいっぱい食べちゃうぞ動画、PMSや精神疾患について経験を話します動画、いろいろ観ました。共感がほしかったんですね。稽古があったはずの一日は、時間が過ぎるのがとても遅く感じます。情けなくて、申し訳なくて、でもどうすることもできなくて、とにかく早く終わってほしかったです。


水曜日、は、さすがにもう来いよ(笑)という気持ちだけで一日を過ごしました。


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そして、昨日、木曜日、やっっっっっっと、生理が来ました。

生理が始まったというよりは、PMSが終わったという感覚のほうが強い。視界がぱあああっと開けたようでした。多少の生理痛(腹痛・腰痛)はあるけれども、PMSの不快感に比べたらぜんぜんです。

そして今回から満を持して導入したシンクロフィットにめちゃくちゃ感動しました。もっと早く使っていればよかったです。

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ちょうどその日が心療内科を予約していた日だったので、この一週間のことを振り返って話しました。稀発月経なので周期が読めずにPMSに振り回されることがこれまでも多かったこと、これまではなんとかやり過ごせていたけれど今回は特に強敵だったので婦人科で再度相談してみようと考えていること、ていうかPMSと精神疾患のダブルパンチやばくないですか????ということ。受け止めてもらえてうれしかったです。

稽古にも行けました。みんなにも会えました。いろいろと滞っていたものに、手を付けられるようになりました。とはいえ追いついていないものもぜんぜんまだまだあるのですが、ひとつずつやっていきます。すみません!!


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文字数が恐ろしいことになっているのですが、、はたしてここまで読んでくださった方はどれだけいるのでしょうか、、番外編とはいえ、「めちゃくちゃ長かった一週間」について書いたとはいえ、とはいえ長すぎて申し訳なくなっています、、しかもただただわたしの身に起こったことだけを長々と、、ここまで読んでくださった方、ほんとうにありがとうございます。

これだけ書いておいてなんなんですが、わたしは何について書きたかったんでしょう。何について、というか、PMSについて、自分が生理がある身体であるということについて、それを書くことによって、何を表したかったんでしょう。

おそらく、いろいろなことがあるのですが、まずいちばんには、ここまで読んでくださった方と、手をつなげたらいいな、というのが、あります。


🤝



芸劇eyes番外編 vol.3
「もしもし、こちら弱いい派─かそけき声を聴くために─」参加作品
『薬をもらいにいく薬(序章)』

日程
2021年 7月22日(木・祝)~7月25日(日)

会場
東京芸術劇場 シアターイースト

チケット取り扱い

【東京芸術劇場ボックスオフィス】
https://www.geigeki.jp/ti/

【チケットぴあ】
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2112236

【イープラス】
https://eplus.jp/sf/detail/0560990001

【ローソンチケット】
https://l-tike.com/play/mevent/?mid=581192

【カンフェティ】
https://s.confetti-web.com/detail.php?tid=61631&


公演詳細

https://www.geigeki.jp/performance/theater276/

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