最高の教育について
皆さんは助けるというと、何かをやってあげるというイメージが強いかもしれません。
しかし、場合によってはそうではないことが多いのもまた事実であります。
下手に助けを求めてきた人を助けすぎると、その人に甘え癖がつきます。
自分で考え、自分でやってみて、失敗したら別の方法でまたトライしてみる。
孤独な作業ですが、結局その人の人生は、その人しか生きることができないのです。
自分の人生についてきちんと考えてもらうには助けないという助け方がいいのです。
但し、この助け方にはポイントがあります。
まずは何に対しての助けなのかを明確にするためにじっくり話を聴いてあげることです。
目的が定まれば、一気に突き放すことです。
自分で考えてうまくいくまで行動してもらうのです。
その時に大切なこと。
いつでも質問できる空気を作ること。
尋ねられたことのみ、答えること。
完全な放任では人は抜け道のない迷子に陥ってしまいます。
教える側が教わる側に独学できる環境を整えてやることが不可欠なのです。
教わる側がうまくいけばそれはその人が頑張ったから。
うまくいかなかったのは自分のやり方がまずかったから。
教える側はそういう謙虚な態度でなければいけません。
これが今まで体験してきた最高の教師たちの共通する特徴です。
学校は勿論のこと、家庭や職場、友人関係に役に立つ考え方ではないでしょうか。
このことをヨーロッパで最高の教師達に教えてもらいました。
奇妙なことに彼らは口をそろえて、これは君の故郷である日本の伝統芸能の伝承法からインスピレーションを受けたと強調して言っていましたが。
今一度、自分たちの文化を見直してみては如何でしょう。
素晴らしい贈り物を先人たちから受け取ることがあるかもしれませんよ。