面白がる、ということ
「聴く」×「よさカード」
「聴く」をテーマに「よさカード」を引いて、様々なことを語るシリーズ。
今回のよさカードはこちら。
「しんにょう」
この「しんにょう」を部首に持つ漢字は沢山ある。
今思いつく漢字を書き出してみたところ、6つ。
沢山あると思っているわりには出てこなかった。
ちなみに書き出した漢字は、出てきた順にこちら。
「進」
「遅」
「迪」
「道」
「逸」
「辻」
「迪」なんて、どうやって入力したら変換がしやすいのだろうと考えるほど
普段は使っていない漢字だ。
でも出てきた。
これは、自分以外の人が書き出すと全く違った(←これも「しんにょう」だ)並びになるだろうし、私が知らない漢字を書くかもしれない。
人の話を「聴く」というのは、大雑把にいうと
この「しんにょう」のつく漢字を書き出してみて、というのに近い部分もあるような気がする。
何が出てくるの?
どうしてその字を思いついたの?
その字にまつわるエピソードがあったら聞かせて。
他にどんなことを考えた?
聴きたいことはいろいろと出てくる。
そして何を話してくれるのだろう、何を考えるのだろうとワクワクする。
何が出てきても、きっと面白い。
「うーん」と考えている時間も、とてもいい。
この、「興味」と「面白がる」ということが、私の「聴く」の土台にあるのだと思う。
* * *
とはいえ、相手の話を聞いている時に全てを相手に向けているか?といったら、そうでもない時もあり、
「あー、私はそういう時にこの漢字を思いつくだろうな」とか
「あ!そこ!そこについて面白エピソードを私も話したい」とか
自分メインの考えが浮かぶこともある。
そういう時に思うのは、
「今、矢印が自分に向いているな」ということ。
そして
「これは『私』の考えだ」として、頭の「自分の考えBOX」に一旦入れること。
矢印が自分が向いているか、相手に向いているかを分けて見ることに、少し注意を向けている。
* * *
自分の頭の中だけでは、自分が経験したことだけでは決して出てこない考え、感覚を、「話を聴く」ことを通じて知ることも楽しいし、似たような部分があることを知ることも楽しい。
そして何より、その人が「自分の中から出てきた言葉」で「語る」ことを聴くこと、その場にいることが私にとって面白いことだと、つくづく感じる。