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30歳のフルスタックエンジニアになって思ったこと〜お前らはこうなるな〜


30歳のフルスタックエンジニア(一応こういう感じのポジションで雇用されている)になって思ったことを連ねる。
東京のイケイケIT企業(笑)で働いている、いぐぞー(@igz0)と申します。

まずは注意事項。

「できる」エンジニアは「できる」ことを書くのが普通だが、残念ながら自分は「そうでない」エンジニアだと自負しているので「できない」ことを重点的に書く。

フロントエンドの進化速度マジでキツイ

ほんの2〜3年前はやれVue.jsだのReactだの、どちらが良い?みたいな話を当時のTwitterでワイワイキャッキャしていたくせに
破壊的変更をやらかしたNuxt.js(もっと言えばVue.jsくん)にホトホト呆れを感じて、Next.jsに行った。

トンネルを抜けると、そこは地獄だった。


現場に行ったらApp Routerってのを覚えてくれと言われた。
一ヶ月で覚えてくれと言われたから、とりあえずドキュメント片っ端から読んだ。
でも、キャッシュ周りとかわからん。インド人のヒンディー語の解説動画を見て、やっと片鱗は理解した感じ。でも自分より若いパンピーは1週間で理解してた。

覚えておいてくれ若造!!
これ!! これが「才能」の違いな???

若い頃の自分は、人とは違う何かの才能があるって思ってたよ。
沢山、挑戦もした。

そんな挑戦の結果発表がされて、プライドが丁度いい感じにへし折られるのが30代という年代なんだ。

これを理解してくれ。

スティーブ・ジョブズは“Stay Hungry. Stay Foolish”と言うけどさ、愚か者で居続けるのも才能が必要なんだぜ。

さりとてバックエンドも地獄

データベース設計とかも分からん。
尊敬している上司ピに聞いたら「俺も分からんけど勉強してる」だってさ。

偉いよ。偉すぎる。

自分の場合は、歳を重ねて、興味のないことは勉強できなくなった気がする。良くないとは分かってるので、日々技術書をパラパラとめくって必死に追いつこうとしているが、人並みに出来てる気はしない。

インフラはまだマシ

フロントエンドをNext.jsとかイケイケの技術で固めておけばインフラはバカ高いVercelとか使えるわけじゃん。
このようにPaaSとか使って簡単な目的さえ設定すれば、覚えることが少なくなっている時代だと思う。

ただ勘違いしないでほしいのは、この世に泥臭い要件がある限り、泥臭いインフラは絶対に残るということ。
インフラの専門職は絶対残ると思うよ。あれは特殊技能。

不器用な人間は不器用なりに戦うしかない

結局これだと思う。
卓越した才能がないどころか、不器用な人間って色々なことを全探索して試して「あ、これは人一倍できるな」ってところを見つけるしかないんだと思う。

自分の場合は、自分の作りたいシステムのデモ画面を作って、上の人に見せるってことを繰り返してたら、そこがウケて評価されている。

そうすると大体、業務改善プロジェクトに放り込まれて、最近だとAIを使ったりして(OpenAIのAPIを使ってるだけだが)、仕事の仕組みを改善するってサイクルを繰り返してるので、とりあえず給料は貰えてる。

自分の作ったシステムのおかげで業務時間が90%削減とか、喜んでいるユーザーの声を聞くと、やっぱり嬉しいよね。

ちなみに、このプロトタイプを作って上に見せるってやり方は、読んでいた本の方法を真似た。
やっぱり読書はしておいたほうがいいよ。何もない人間が読書をしなかったら、本当に何もなくなっちゃうから。


健康にガタが来る

もはやITエンジニア関係ないんですが、健康診断の数値めっちゃ悪くなって引いた。
プリン体を控えろとか大腸の精密検査受けろとか、マジでなに??
俺は健康体なんだが???(西洋医学の信者なので病院には行きます)

こんなの予測してなかった。人生のチュートリアルの告知事項に書いてほしい(書いてあったけど見逃しただけかもしれんが)

結婚できない

ここから中年男性の人生相談になってしまう。

シンプルに結婚できない。職場に出会いがないとかじゃなくて、人生をサボっていたら、こうなった。夏休みの宿題をサボるタイプのエンジニア、マジで気をつけてくれ。

みんな、婚活は早く動こうな。

現実を見ろ

とは言うけどさ、30代は夢を見ていい最後の年代だと思ってる。

あ、嘘付いた。全年代、希望を持とうぜ。
じゃなきゃ、この国に希望なんて残らないよ。

たとえば、自分は個人開発のサービスで一発当てたいと思ってる。

それが、どんなに頭の悪い、無謀な夢だかも知っている。
けど、ほら人間ってさ、夢を見るのをやめたら終わりじゃん。そこは譲りたくない。

もう、おっさんと言われても反論できない人間だけど、若い人には「夢を見ることを諦めるな」と言いたい。

それが、この記事で唯一伝えたかったこと。


ほんま自分が鈍感なだけだと思うけど、若い頃には全然分からなかったよ。
若さの価値とか、チャレンジすることの大事さだとか。

自分のような鈍感な若者に、同じ轍を踏んでほしくないから、この記事を書いた。

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