中高年の潜在欲求を探れ!
新聞折り込みチラシを見ていると、
たまに面白い商品が通販で売られています。
目のつけどころが、お見事なのです。
中高年になると、電子機器が苦手だったり、
身体能力の衰えを感じたりします。
「もっと○○だったら…」
「ここは○○にならないか…」
といった中高年ならではの欲求が、
たくさん出てきます。
そこを上手く捉えた商品が、
通販などで販売されているのです。
たとえば、耳が聞こえにくくなったり、
視力が衰えたりした人向けに販売されているのが、
「音声式ヘルスメーター」「黒色まな板」
「眼鏡型ルーペ」
「ワイヤレス耳もとテレビスピーカー」など。
電子機器が苦手な人向けには、
「Wカセットつきレコードプレーヤー」
「大きな表示・簡単操作の音楽プレーヤー」
「機能をしぼった簡単スマホ」など。
また、電子機器の苦手な人の中で、
昔の写真や映像、音楽を“デジタル化”したい人向けに
販売されているのが、
「パソコン不要簡単フィルムスキャナー」
「8ミリフィルムを簡単に
デジタル保存できるレコーダー」
「レコード・カセットを
CDやデジタルデータに移せるレコーダー」
「ビデオテープをデジタルデータに
変換できるレコーダー」など。
時代の流れに取り残されそうな中高年が、
何とか時代に乗り遅れまいとする欲求は、
結構存在しています。
歳だから仕方がない、と諦める必要はなく、
テクノロジーがサポートしてくれるのだから、
どんどん利用すれば良いのです。
中高年のこうした潜在欲求を探り出し、
ユニークな商品が次々に生まれています。
さまざまな問題を抱える中高年にこそ、
大きなビジネスチャンスが隠れているのです。
また、お金を遣うことのできる年代でもあります。
必要なもの、欲しいものは、躊躇なく買ってくれます。
アイデア商品を売れ、と言っているのではありません。
中高年の潜在欲求を探り出せば、
“モノが売れない時代”にも、
お金を遣ってくれるのです。
中高年を観察・分析してみてください。
話を聞いて、困っていることを探ってください。
それが、大きなビジネスとなります。