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エンターテインメントで集客しろ!
名古屋に、24時間営業のお寿司屋さんがあります。
職人はベテランばかりで、ほとんどが70代以上。
真夜中でもお客さまが絶えないほどの大繁盛です。
このお店が流行っている理由には、
「お客さまを楽しませたい」という強い想いがあります。
まずは、24時間営業。
「名古屋は夜が早い街」と言われ、
深夜に営業している飲食店が少ないのです。
夜遅くまで働く人、
深夜に仕事が終わる人はたくさんいます。
なのに、食事をする場所がなければ、
楽しみもなく、淋しくもあります。
そんなお客さまを楽しませたいという想いから、
24時間営業としています。
次に、ベテランばかりの職人さん。
つまり、深夜の間に合わせではなく、
熟練の技で握られた、
美味しいお寿司が食べられるのです。
そして最後が、お客さまを笑わせるメニュー。
変わったメニューがずらりと並んでいます。
「ドラゴン巻」
山盛りのわさび、柚子胡椒、タバスコ、明太子、
七味とうがらし、かいわれ大根が、
手巻きになっています。
火を吹くほど辛いので、ドラゴン巻。
「三ツ矢サイダー巻」
3つの野菜を巻いています。3つ野菜だ。
ダジャレです。
「丹波哲郎巻」
冷凍した貝が巻かれています。
霊界。
「嫁姑巻」
ピンクの赤貝と濃い紫色のとり貝。
下ネタです。
「カンニング巻」
前に頼んだものと同じものを提供しています。
お客さまに聞かれても、ネタばらしせずに出します。
笑いのレベルはどうあれ、
お客さまは笑ってしまうものです。
少しでもお客さまを楽しませようとする、
店主の遊び心が嬉しいのではないでしょうか。
これは、まさにエンターテインメント。
「24時間営業」
「職人の技」
「笑わせるメニュー」
この3つの要素が絡み合って、
素晴らしい“劇場”になっています。
「商品が良ければ、客は来る」などという傲慢な商売が、
通用する時代ではありません。
いかにお客さまを楽しませるかが、
繁盛を左右するのです。
楽しませ方がわからなければ、
ただただ目立つことをやっても構いません。
あるうどん屋さんは、お客さまが入って来ると、
「いらっしゃいませぇ〜〜〜どもっ!」と、
甲高い声で何度も何度も言います。
あるラーメン屋さんは、
麺を湯切りする時、「あぁ〜い えっす!」という、
よくわからないかけ声を出します。
あるリサイクルショップのオーナーは、
イベントでもないのに着ぐるみを着て、
接客しています。
彼らは一所懸命なだけです。
しかし、“変な店主”として、注目されているのです。
これもエンターテインメントなのかもしれません。
やれることをやれば良いのです。
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![佐藤きよあき](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/43549712/profile_007d3f84f838a2714fff85d43e73e6d8.jpg?width=600&crop=1:1,smart)