【マーケ基礎】お店に飽きる。
“お客さまが来ない”。
そう悩んでいる店主が考えることと言えば、
「宣伝が足りない?」「場所が悪い?」
「品揃えが良くない?」「販促策が失敗?」
……など、ですよね。
確かにそれもありますが、
いま一度、お店を外から見直してみてください。
半年前と今日。
もしかして、1年前と今日。
見ためがあまり変わっていないのではないですか?
それは、品揃えやディスプレイの問題です。
あまり売れないから半年前と同じものを売っている。
宣伝・販促のことばかりを考えているから、
ディスプレイのことまで考えていなかった。
そんなところでしょう。
この結果、どうなるか?
お客さまが“飽きる”のです。
お客さまからすれば、
いつ前を通っても同じでは、興味がわきません。
たとえ常連さんでも、いつも同じでは、
そのお店に行く期待感がなくなり、
足が遠のいてしまいます。
お客さまは、常に「何か新しいものはないか」
「良いものが入っていないか」
「お買い得なものはないか」と探しているのです。
その期待感を刺激しなくては、
お客さまはお店に入って来てくれません。
では、何をすれば良いのでしょうか。
簡単なことです。
『模様替え』です。
小さなお店なら、
それほど手間のかかることではありません。
商品の場所、飾り方、
レイアウトなどを変えれば良いのです。
これだけで、お店のイメージは大きく変わります。
お客さまに、新しい期待感を抱かせることができます。
“いつも同じディスプレイなのに、
流行っているお店だってあるじゃないか”
そう思われる方もいるでしょうが、
それは、売れているために、
商品が絶えず入れ替わっているから、
そこに期待感があり、飽きないのです。
「商いは、飽きない」
よく言われる言葉ですが、
それはお店にとってだけではなく、
「お客さまが飽きない」という意味でもあるのです。
飽きさせてはいけません。
ポスター、POP、小物なども同じではないですか?
季節や行事ごとに変えることも考えましょう。
ポスターは、
メーカーや業者が持って来たものはやめましょう。
はっきり言って、“ダサいお店”はみんな使っています。
手づくりでもいいし、
いまならパソコンで簡単に作れます。
ヘタでも構いません。
心を込めれば、伝わります。
POPは、手書きで充分です。
伝えたいことを書けばいいのです。
難しいと感じるなら、
「売れるPOPの創り方」などという書籍を
参考にすればできます。
ディスプレイ用の小物などは、百円均一のものでも、
使い方によっては、面白い演出ができます。
これも主婦向け雑誌などに、
“100円インテリア”というような記事が載っています。
プロをマネる必要はありません。
素人らしさで一生懸命にやれば良いのです。
プロをマネると、
どこも同じようなお店になるだけですから。
お客さまは、「他と違う」を求めています。
これが、興味、期待感につながるのです。