【マーケ基礎】売れない日をなくせ!
長年商売をやっていると、売れない日、売れない週、
売れない月がわかってきます。
そんな時、あなたはどうされていますか。
“売れない時は、何をやっても売れないよ”と、
諦めていませんか。
少し意識のある人なら、
“いまのうちに勉強しておこう”という、
前向きな対処の仕方をされています。
でも、確かに勉強すれば、
将来どこかで役に立つでしょうが、
それはオフの時間にすべきことであって、
営業時間中は、
“売る”ことに集中しなければいけません。
お店を開けている時間は、
利益を上げ続けなければ、商売とは言えません。
では、どうすれば「売れない日」に売ることが
できるようになるのでしょうか。
「売り出し」「プレゼント」「イベント」……。
このあたりは、どこでも実施している販促策ですが、
定番化してしまうと、新鮮さもなく、
すぐに飽きられてしまいます。
イベント的な販促策ではなく、
根本的な“売りの仕掛け”が必要となります。
いくつか例をあげてみましょう。
・よくある方法なのですが、効果的なものとして、
売れない日を「サービスデー」にする、
ということがあります。
ある美容室では、お客さまの少ない金曜日を
「サービスデー」にして、客数の平均化を図り、
安定した売り上げを確保しています。
・雨の日はどこも人が少なく、
売り上げはかなり落ち込みます。
ある衣料品店では、
雨が降り出すと店頭のワゴンを下げ、
代わりに、雨具を並べます。
これだけのことで、売り上げが上がっています。
・来ないなら売りに行こう、と、
近くの町まで、出張販売に出かける靴屋があります。
シーズン中の売り上げを予測し、
落ち込みそうな時期になると、出掛けます。
・暑い夏、ラーメン店の売り上げは、
どうしても落ち込みます。
そこで、冷房を強く利かせ、
熱いラーメンを美味しく食べる環境を作って、
成功しているお店があります。
・冬場に暖房をガンガンに利かせて、
ビールの売り上げを伸ばしている居酒屋があります。
一見、汚い手のように見えますが、
お客さまが冬場でも美味しくビールが飲めるように
配慮しているだけです。
お客さまは、満足するはずです。
このように、売れない時期に“売れる”仕掛けを作れば、
1年を通して、
安定した収益が確保できるようになります。
来ないなら、行く。
来ないなら、来たくさせる。
買わないなら、買いたくさせる。
欲しくないなら、欲しくさせる。
すべて発想次第です。
どんな業種でも、売れない時期はあります。
だからといって、最初から諦めて、手を抜かず、
積極的な販促策を打ち出しましょう。