
Photo by
hidemiguras
田舎でも、時々、行方不明者が出る。
ある時の町内放送。
「○○警察署からお知らせします。
○○町○○の○○○○さん、男性82歳の行方が、
昨夜からわからなくなっています。
○○○○さんは、
身長160センチ、体重50キロ程度。
灰色の作業服を見ている模様です。
お心当たりの方は、
○○警察署までご連絡ください」。
行方不明者を探すための放送です。
2、3年に1回程度は、こうした放送を聞いています。
認知症で徘徊した人や崖からの転落などが多いようです。
しばらくすると、再度放送がかかります。
「○○警察署からお知らせします。
行方不明になっていた男性は、先ほど、
無事が確認されました。
ご協力、ありがとうございました」。
この放送を聞くと、知らない人とはいえ、
良かったなぁ~と安心します。
しかし、別の放送がかかることもあります。
「○○警察署からお知らせします。
行方不明になっていた男性は、先ほど、
発見されました。
ご協力、ありがとうございました」。
この場合、すでに亡くなっていたということです。
こんな放送を時々聞くことになるのですが、
田舎であることを再認識してしまいます。
都会なら、誰かに見つけてもらえる徘徊も、
山の中では見つかりにくいのです。
崖から落ちていたら、
何年も発見されないこともあります。
これが、田舎なのです。
Iターン者の中には、
リタイア後にやって来る人が多いので、
さらに歳を取った時のことも考えておく必要があります。
危険が多い場所は避けるべきです。
田舎暮らしが楽しくて、活動的になるのは良いのですが、
歳を忘れて、無理をしてしまうことの
ないようにしてください。
いいなと思ったら応援しよう!
