【備忘録】カンピロバクターはマジでやばいから気をつけろ
新居に新しい体重計がやってきた。
久々に乗ってみたら
一時期よりも5キロも増えていた。
しかしこれは私にとって喜ばしいこと。
なぜかと言うと昨年の夏、
人生で一番キツかった
“カンピロバクター”とやらで
ごっそり体重が減ってしまったからである。
せっかくなので今回
カンピロバクター奮闘記をここに記録してゆく。
【カンピロバクターの症状】
・人生で初めて40度を超える熱(発熱約4日)
・5分おきの下痢(約5日)
・吐いても吐いても止まらない吐き気(約3日)
・全身の痛み
・破裂しそうな胃腸痛
・脱水症状
・朦朧としてくる意識、幻聴(薬の飲み過ぎ?)
などなど、圧倒的に人生で一番の苦しみでした。
※この記録には「下痢」と「嘔吐」が多発するため、表現をマイルドにするため
「下痢」のことを「ジェニー」
「嘔吐物」のことを「キャサリン」と呼ばせていただく。
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まずは心当たりのない微熱からそれははじまった。
「長いこと出かけてたから疲れかな?」
と思い、横になって過ごしていたが
翌日もまだ下がらない。
「なんだろう?」と思いつつ
安静に過ごしていると
その晩人生で初めて40度を超える熱を出した。
解熱剤の効果もあり、日中はおさまるのだが
翌晩も40度を超える熱がでて、さらに
発熱に伴う節々の痛みに悶え苦しんだ。
だがしかしこの苦しみは序章に過ぎなかった。
発熱から3日目の晩から
“ジェニー”が仲間に加わった。
止まることを知らないジェニー。
この時はまだ原因が分かっていなかったので
急なジェニーのもよおしに戸惑いつつ
トイレに駆け込む。
そこでびっくり仰天。
なんとジェニーが緑色なのだ。
青ざめる顔。
緑色のジェニー。
体から緑色のものを出したのは
いつだかの忘年会で抹茶アイスを食べた
直後に吐いて以来のことだ。
まったく緊急時に緑のものを出しがちである。
そんな得体の知れない緑にヒヤヒヤしつつ、
翌日ようやく医者にかかった。
何か食事に心当たりはあるか、
最近膀胱炎になったか、
など問診を経て導き出された答えは
「カンピロバクター」。
確かになんか半生の鶏肉食べた気がする。
カンピロバクターのタチが悪いところは
食べた翌日とかでなく
5日後くらいに発症し出す。
そんなんもう心当たりも忘れてますわい。
特に専用の薬とかはないようで
解熱剤と整腸薬を出され、
あとは脱水ぎみだから
水分をたくさん摂るよう言われた。
まぁ原因がわかればこっちの勝ちよ。
熱も解熱剤で下げられてるし、
あとはジェニーが落ち着くのを待つだけ…
と油断したのが間違いでした。
医者から帰った直後
猛烈な吐き気に襲われた。
そして吐いた。
吐きまくった。
人間は吐きまくるとだんだん
意識が朦朧としてくる。
そんななか
「水を飲まなきゃ」と言う意識だけが猛烈に働き、
朦朧とするなかOS1を手に取り一口飲む。
すると直ちにもよおすキャサリン。
5分おきくらいに
トイレ行って吐いて
部屋戻ってもよおして
トイレ行って吐いて
を永遠に繰り返してるうちに
「もはや、部屋戻らない方がタイパよくね?」
と思いトイレに飲み物を持参して
籠りまくった。
その結果、
トイレの中で
水飲んですぐ吐いて
また水飲んですぐ吐いて
という何も生み出さない
(キャサリンは生み出す)
世界で一番無駄な永久機関が爆誕していた。
気分的にはアスリート。
「よし来い!」と気合いをいれて
水飲んでちょっと待って
はいキタキタキタキター!!!
はいよいしょ〜〜〜〜!!!
はい、もう一丁〜〜〜〜!!!
はい声出してこ〜〜〜!!!
キャサリン出してこ〜〜〜!!!
どんどん出してこ〜〜〜!!!
ランナーズハイならぬ
キャサリンズハイだった。
それからもう耐えきれんと思い
お医者さんに連絡し、
人生初めて点滴というものを
してもらった。
あれすごいね。
内からみなぎるパワーって
点滴のことだったんだね。
1時間半ほどお医者さんに見てもらい
お家に帰って
「久々にゆっくり寝られるひゃっほ〜!!」
と思いきや…
点滴のせいなのかなんなのか
頭がフル回転しすぎてもはやカオス。
頭の中で永遠にぐちゃぐちゃ言葉が飛び交って
エヴァンゲリオンのアレみたいな感じになってた。
全然寝られなかった。
結局キャサリンもとめどなかった。
その後、ゆっくりゆ〜っくり
改善はしていったけど
食べられるものといえば
頑張ってゼリーくらいで、
出すものもないのに止まらない
ジェニー&キャサリン。
そんなイリュージョンいらない。
ジェニーは出現から5日ほど、
キャサリンは3日ほどでやっと治まった。
ジェニーは日に日に色が戻ってきて安堵。
それからしばらくして
固形物を食べられるようになった頃、
「ここまで治ればもう大丈夫だろ〜」
と前を向き始めたが
ここからいよいよラスボス登場と
言わんばかりの裏切りが。
出さなきゃいけないものが出ない。
です。
いやいやいやいやいやいや、
極端すぎん?????????
ジェニー&キャサリンと
涙の別れをしたと思ったら
今度は出てこないといけない登場人物が
全然でてきやしねぇ。
え?電車遅延でもしてる?
便が何日か出ないくらい
大した話ではないのですが、
問題はオナラとゲップ。
この2つがでないと相当やばい。
ふだん
「やだ〜、オナラなんかしないでよ〜」
とか言いがちですが
あいつら超大事だから。
てか生理現象に大事じゃないもの
一つもないから。
その2つが出ないと何が大変かというと、
腹が破裂します(極論)。
もうこれほんっとにキツかった。
ろくに物も食べてないのに
お腹がパンッパン。
手品かなんかかと思った。
腸活動画とか見ながら
泣きながら体くねらせて
やっとすこーし出せた時は
我が子を生み出したかのような気持ちになれた。
心からのガッツポーズが出た。
ゲップも出た。
その後は順調に体も元に戻り、
最初の発熱からおよそ10日ほどで
完治と言える状態となった。
(と言っても食べ物自由に食べられるまではもっとかかった)
体重はめっきり減ったけど、
どこかスッキリしたような
爽快感すらある。
だけどもう二度とこんな思いはしたくないので
鶏には人一倍火を加えようと決意した夏。
カンピロバクターには気をつけてと言うけれど
想像の10倍辛いので
ま!じ!で!
お気をつけください。
以上、カンピロバクター備忘録でございました🍗