端的に話す~短い言葉で、自信と迫力をダイレクトに伝える
毎日できる、ポイントをおさえて短く話すレッスン
書く文章が長い人は、トークも長いもの。書く言葉も話す言葉も、一文が長いと何を言っているのかわかりにくくなります。
長くなっているときは、自分で言っている意味が分からなくなっていることが多いのです。自分の考えが整理できないと、文は短くなりません。文章もトークも、相手に伝えるには、短くポイントをおさえることが重要です。
以前、私が経営するマナースクールに新聞記者が取材に訪れ、生徒さんが10分ずつインタビューを受けました。取材に慣れていない彼女たちは、自分が用意していたことの半分も話せなかったと後悔していました。
ポイントを押さえて短く話すことは、普段から訓練していないと難しいのです。
私は友人と話すときも短い文章で的確に話すよう心がけています。相手の話がわからないときは、勘ぐらず正直に「わからないから説明して」と言うことも。理解できないまま会話をするのは、時間がもったいないからです。
そうすることで、頭の中の思考回路が整理されて、常にポイントを短く伝え、物事を単純に理解しようと意識するようになりました。
その結果、表現力が高まり、限られた時間で言いたいことをお伝えできるようになるのです。説明がやたらと長いのは、相手の時間を奪ってしまうことになりますよね。
短く話す訓練をしておくと、企画書の枚数も少なくなります。長文を短文にするのも能力が必要。相手のためにも、要点をまとめて伝えましょう。
ビジネスシーンで必要とされる文章や話し方は、小説家や落語家のような魅せる文章ではなく、言いたいことが正確に相手に伝えられれば十分。普段から短文でわかりやすい文章や話し方を心がけましょう。
余計な言葉にご注意!! 間違いやすい実例を紹介します。
×「おつりの方は1000円です」
(方は)には何の意味もありません。
◎「おつりは1000円です」
×「新作の打ち合わせですけれども、明日にします」
×「資料ですが、見当たりませんでした」
「けれども」「ですが」は、「探しました。けれどもみつかりませんでした」のように、本来は前後の内容を逆説するときに使うもの。しかし、逆説でない「=(イコール)」のときも口グセのように使っている人を多く見かけます。本来は次のように、「は」で言いかえられます。
◎「新作の打ち合わせは明日にします」
◎「資料は見当たりませんでした」
×「ご注文の品は以上でよろしかったでしょうか」
「た」は、過去形です。その場で確認をするのですから、こう言えばOK。
◎「ご注文の品は以上でよろしいでしょうか」
×「伝言は以上になります」
「なる」は、人為的ではなく、自然のなりゆきで別の状態が現れる意。
◎「伝言は以上です」です。
丁寧な言い方だと思って、間違った言葉使いをしている人が多いのです。余計な言葉はなるべくはぶき、正しく、短く話すよう心がけましょう。
頼み方・断り方のワンポイント
・物事は常にシンプルに考えるのが一番。難しく考えると、問題が迷宮入りしてしまいます。普段から、シンプルに考えるように、心がけましょう。
・「~かもしれない」と語尾をぼかすのもありがち。予定を聞いて「行けるかもしれない」と答えるのはいかがでしょう。自分の予定は自分でわかるはず。あやふやな言い方は、自分自身をごまかすクセに通じます。意思をはっきりさせ、できるだけあいまいな表現はやめましょう。
・「一文を短くする」「接続詞や助詞を明確に使う」ほかに、「え~、あの~」と文字にしたときに意味をなさない言葉は、なるべく言わないこと。だらだらしゃべるより、「、」や「。」を意識した方がわかりやすく聞こえます。
⏬プロフィール 井垣利英(いがきとしえ)☆マナー嫌いだった私が、マナー講師になるまで
⏬人材教育家、マナー講師。井垣利英(いがきとしえ)【私の仕事】プロとして大切なこと
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