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いい授業を目指すための教員の志

ここまでの記事を読んで多くの人が、そんなものは教師の夢物語だというかもしれません。

現実に学校の先生は、抱えている業務が多すぎて本職であるはずの授業のための教材研究をする時間すらまともにとれません。

でもそんな先生にこそ、思い出して欲しいんです。

なぜ数ある職業の中でも教員という職を選び、その教科を選んだのかを。

そして、少しでも教員になった時の熱い気持ちが眠っているのであれば、その思いを叩き起こしてみてください。

そこから、本格的な主体的・対話的な深い学びが生まれます。

”成功”の反対は”失敗”ではない

仕事放棄

ゴルフでパー5でホールインワンすることを”コンドル”と言います。

ゴルフ用具の進化によって飛距離は年々伸びてはきているが、これまでにコンドルを決めた例はたったの4件だけです。そのなかで、最も最長なのが2002年のアメリカでマイケル・クリーンという人が出した記録です。

そして、パー4でホールインワンすることを”アルバトロス”といい、コンドルほど難しくないとはいえ、日本でもまだ数えるほどしか記録されていない。

では、全くのズブの素人がこれを目指したらどうだろうか?

おそらく誰も見向きもしないでしょう。
では、プロのゴルファーがアルバトロスを目指したら?

不可能とは言いませんが、おそらく「そんなの狙ってできることでない」とか「ゴルフを知らない青二歳」と笑われることでしょう。

しかし、本格的な主体的・対話的な深い学びはそういったものです。

とても簡単なことではありません。必ず失敗します。

それでも、難しいと分かっていながらも、そして日々の業務に追われる忙しい中でも、授業道教師道を極めたいと言うようにならなければ、ここを目指すことはできません。ですから、まず自分の胸に聞いてみることが大事です。

自分が教師としてどんな授業を生徒に提供したいのかを

そこに少しでも、本格的な主体的・対話的な深い学びが見えたのであれば、今すぐにでもチャレンジして行きましょう。

できないからやらないのはただの言い訳です。

成功の反対は失敗ではなく、”何もしないこと”ですから。

まず何からするか

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では、まず何からチャレンジすれば良いのでしょうか?

いきなりすべての授業を変えて、すべての生徒に本格的な主体的・対話的で深い学びを提供しようとすれば、間違いなくパンクします。そして、仕事も回らなくなり、そんな授業をしていくことが嫌になります。

もし、そんな授業をやりたくなったのであれば、年間に1回でいいから、ここは真正な深い学びになりそうだなってところを、対話指導と振り返り指導をしていけば、子供たちの姿勢が変わっていくはずです。

確かに、いわゆる知識伝達型のチョーク&トークで、生徒たちをアクティブに学習させるのは難しいでしょう。試験までの授業日数も限られていて、やらなくてはならないことも山積みで、深い学びをしたくてもできないということもあると思います。

でも、落胆する必要はありません。

「教科書通りに教えるのが教師の仕事だ」と思ってやっているのと、「仕事が忙しくどうしてもつまらない授業になる時間ができてしまう」と言う歯痒い思いを持って授業をするのとでは、これからその先生が作り出していくであろう授業の質も全く変わっていくはずです。

そうして、少しずつ、自分なりのストックを貯めて行って、「ここの単元は勝負してみよう」って言うメリハリをつけて指導をしていきましょう。

そして、35人学級だったら、5人はいい学びだったけど、30人は微妙だったなぁという授業でも、5年、10年、20年という長い年月をかけて、そこを目指していけば良いのです。

簡単にできてすぐに流行るものは、その価値もすぐに下がっていきます。すぐには身につかず、長い時間が必要なものこそ良い習慣になるのです。

あとは、個人のこだわりとお好みで、真正な深い学びを行っていけば良いだけです。

子供からの何気ない「なんで?」が出てきたときに、その入り口が開かれていくのではないでしょうか?


1.日曜午後に理科の授業について考える
2.ズバリ、いい授業とは?
3.学びを引き立てる振り返り
4.いい授業を目指すための教員の志☜本記事

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