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一貫した教育とは? vol.607

よく小中一貫教育とか中高一貫教育 とか、高大接続といった言葉を耳にします。

学校種の違う2つの学校をつなぐ架け橋のような施策を打ち出したり、そもそもの進学自体が保証されていたりと形は様々です。

こういった一貫教育のメリットはさまざま挙げられていますが、改めてその形については考えるべきなのではないかなとも思います。

一貫とはなんなのか、連携とはなんなのか。

自身の経験から見える一貫とは

私自身も中高一貫校の卒業生です。

中学私立に入り、高校入試はせずにエスカレーター方式で高校に。

といった形で過ごしてきました。

今の時代は少し捉え方は変わるのかもしれませんが、私自身の感覚としては、単純に学校が3年間区切りではなく、6年間で卒業となっただけ。

6年間であることの繋がり的なメリットはあまり感じた瞬間はありませんでした。

当然、慣れ親しんだ友人と中学3年間の後も高校で過ごせるというのはとても素晴らしく、楽しい時間でしたが、いま教員目線となった時に、何か教育的メリットがあるかというと、特にはありませんでした。

でも、もしかするとそういった慣れ親しんだ先生、環境、友人たちの安心空間の中で教育ができるというのが最大のメリットなのかもしれません。

一貫教育の本当の強みとは

では、これほど多くある私立学校の一貫教育、本当の強みとはどこにあるのでしょうか。

私は基盤を作れるということがとても大きなメリットだと感じています。

特に私は授業の中でそれを強く感じています。

例えば私は授業の中でICTを割と利用して授業をしています。

対話もできるだけ多く取り入れるように意識しています。

しかし、私一人が授業の中でそれを意識したとしても、生徒とたちにその土壌はできていきません。

正確にはできてはいくのですが、半年近く時間がかかってしまうのです。

あくまでも週に数回しかない授業だけですと非常にそれが難しくなってしまいます。

しかしこれが、どんな生徒を育てたいのかが共通している学校であれば、多くの先生がその方針のもとに授業やHRを行っていくので、達成しやすくなるのです。

これこそが一貫教育の強みでしょう。

そもそもあいつがその役割なのか

とは言いつつも、そういえば日本はとっても大きな一貫教育の現場でした。

文部科学省からの指導要領という、教育のベースのもとで教育活動が行われているのですから、これも一つの一貫教育です。

では、なぜそこまで共通した学びとして私たちはあまり認識できてないのでしょうか。

一つには、その指導要領が現場に浸透していないという理由があるでしょう。

現場の教員で事細かに指導要領を読み解いている人がいるのは見たことがありません笑。

いたとしたら逆に珍しいかもしれない💦。

一人一人の教員が指導要領を熟知し、読み解いて自分なりの表現をした時、初めて日本の教育は完成するのかもしれません。

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