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損するための投資はないはずなのに

とかくお金の話は難しい。
「お金がない」・・これはNGワード。
これを口癖にすると本当にお金が逃げて行ってしまう。
「お金がある」「儲かった」・・これも微妙な言葉。
場合によってはマウントとっているようにとられてしまう。

「貯蓄から投資へ」といわれ始めたのは2001年の小泉政権の時。
もうすぐ四半世紀がやってくる。
戦費を集めるために「貯蓄推進」を言っていた時代よりはずいぶん健全な方向になってきたと思うのだが、「投資は怖い」マインドはいまだに強い。

投資に参加した人皆が恩恵を受ける「投資」と、
できるだけ増やしていこうとする「金融商品」と、
損する人と得する人がわかれる「投機」と、
ごちゃまぜに扱っているからわかりにくくなる。
※ 「投資」と勧誘している「詐欺」は問題外!注意しましょう⚠️

まっとうな投資商品は、投資した人が得をするように設計されている。

株式投資

資金を集めるために株式を発行する。
株主から集めた資金を使って事業をし、利益を株主に還元する。
これが、株式投資の基本。

投資信託

どの会社がうまく事業展開できるかはわからない。
うまくいきそうな会社を見繕ってグループをつくって投資をする。
投資会社はグループ運営の手数料をもらい、投資者は配当金などをもらう。
どの会社かとピンポイントに選ぶ必要がないので、投資者は楽。
楽をする分手数料がとられるし、リターンは平均化されて少なくなる。

住宅ローン

ローンの金額をコツコツ貯めると35年後に家は買える。
けれど、お金を貯めている間に一緒に成長を見守りたかった、楽しく過ごしたかった子どもは大きくなり、時間は戻せない。
35年分、時間を前倒しにするための金融商品が住宅ローン。
ローンを組むと時間を買える(期限の利益)
銀行は、利息と手数料で利益を得る。

うまくいくはずが、いかないことは多々ある

運営者の問題

株式投資・投資信託で集めた資金で始めた事業。
上手くいくはずが上手くいかないことは多々ある。
能力の問題であったらり、時節に合っていなかったり。
全てがうまくいくのなら、みんな事業を起こして社長さんになりますよ。

利用者の問題

長期分散投資で20年後をめどに資産形成しようと始めた投資。
2024年から始まった新NISAなどはこの戦略に適した制度。
けれど、突然お金が必要なことはやってくる。
病気、失業、介護などもあれば、進学、結婚、家を買う、全国大会出場。
嬉しくないことも、嬉しいことも、お金が必要になる。
(ゴルフに例えるとホールインワン保険ですね)

期限の利益を得て家族のために組んだ住宅ローン。
転居・独立・離婚など家族の状況が変わって不要になる。

長期で利益が出る商品は、短期では損失が出ることもある。

投資は余裕資金でといわれるわけ

みんなが利益を得られるように設計されている商品でも、運営側、利用側の状況で損することはある。
損をしたときに生活に困ることは避けたい。
ここが、「投資は余裕資金で」といわれる理由になる。

中身と仕組みを知れば、投資はむやみに恐れるものではなくなり、むやみに傾倒するものではなくなる。

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