カタツムリの放逐🐌 飼育の終わりは命の選別
春から秋にかけて大量に産卵したウスカワマイマイ。
正確な数は数えられなかったが、数えられただけでも800以上。
これを全て育てることができないのは産卵数を見た時からわかっていた。
どのくらい大人になることができるだろうか。
なるたけたくさん大人になってほしい。
けれど、たくさんは飼いきれない。
矛盾しながらお世話を続ける。
いずれ飼育できなくなるのなら、次に考えるのは2つ。
見えないとことに放すか、見えるところに放すか。
カタツムリ(ウスカワマイマイ)は畑の害虫。
生き物に食べ物が必要なのは重々承知。
生存確率が一番高いのは小松菜の畑。(元々貰い物の小松菜についてきた)
だからといって丹精込めて育ててている農家の畑には放せない。
我が家にカタツムリの園をつくろうと何度か挑戦してきた。
春に小松菜の種を蒔き。
見る間にナメクジとバッタに食べられ。
初夏には植木鉢に不織布をかぶせてカタツムリハウスをつくり。
3代目カタツムリを4匹放したがその日のうちに3匹逃げ出し、残りも殻になっていた。
テラリウムの中でならと4代目カタツムリの元気がよさそうなのを10匹選んでテラリウムで育てた小松菜の中に入れてみる。
見事3日で食べつくされた。
外の植木鉢は夏の暑さに負けた。
秋になり、再度小松菜を育てるところから始める。
今度は隣家から一番遠い玄関周り。
はやどり小松菜で早く育て。
育ってきた小松菜(雑草も)
寒くなってきた。
冬が近づく。
春がきて温かくなるまで放つのは待とうか。
いつかは放つ時が来るとわかっていながら迷う。
もう少し、もう少し後でも・・。
飼育ケースの中でもカタツムリはだんだん動かなくなってくる。
数も減ってきた。
生き物が活発に動き回る春夏は、放したとたんにアリやダンゴムシに襲われていた。鳥の餌になりカルシウムの補給剤になるともいう。
今は生き物が身を潜めて動かない冬。
カタツムリが必要とする餌の量も少ない。
動きが不活性化する冬に放そう。
それでも、11月はまだ暖かいから、12月は急に冷え込んだから、と延ばし延ばしになる。
私が寝込んだ冬至の次の日。
2日間寝込むとカタツムリの飼育ケースもかわいそうな状態になっていた。
いずれ、という時は必ず来る。
クリスマスの次の日、4代目ウスカワマイマイ130匹を庭に放逐した。
寒波が過ぎて、雨が降って、温かくなった冬の日の午後。
4代目ウスカワマイマイ173匹のうち、43匹を残して130匹を放逐。
どんな基準であろうと選ばれなかったカタツムリに恨まれるだろう。
方や暖房の効いた室内(ただし一生飼育ケースの中)
方や冬の寒空(ただし、どこへ行くのも自由)
2日後、カタツムリたちは集まって固まっていた。
冬眠に入ったのだろうか。
今回は私が命の選別をした。
命の選別。
自然淘汰やその他色々なところで選別し、選別されているのだとは思うのだけど、目の当たりに見たいものじゃない。
(これについては思うところがあるのでまた後日)
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