僕らは渡部健を悪者だと言うけど、果たしてそうかな。
始めに言っておきたい。
僕は渡部健を偏愛しているわけでも贔屓にしているわけでもない。
2020年、彼と複数女性との不倫が報じられた時、僕周辺の女性陣は、渡部健に対し怒っていたし、嫌悪感を抱いているように見えた。
僕は聞き役に徹した。
言えやしない、言えやしない。
渡部健ってそんなに悪いのかな。
なんて、
言えやしない、言えやしない。
僕は、怒りの感情も嫌悪の感情も抱いていなかった。
不倫は悪いことだと理解できる。
でも、それ以外はどうなんだろう。
いいお父さんだったかも
いい夫だったかも
仕事もまじめだったんじゃないかな
人当たりもよかったんじゃないかな
僕たちが見ているのは部分。
良く知っている相手でも
全部を知ることは一生ない。
人間ってモザイクみたい。
白、黒、いろなんなトーンのグレーで構成されてたりして。
なんて、思ってしまう。
ぜんぶ黒もないし、
ぜんぶ白もない。