家が欲しい!_初めての家購入編_基礎知識1「家探しの正しい順序_資金計画の大切さ」【不動産のプロ_家住まいラブ】
皆様こんにちは!
不動産仲介営業_宅地建物取引士の「家住まいラブ」です。
この度は私の記事に興味をお持ちいただき誠にありがとうございます!
この記事をご覧いただいた皆様は、何かのきっかけで家を探そうとしていらっしゃると思います。
家探しのお手伝いに、この記事が少しでもお役に立ちますと幸いです。
今回の記事は「家探しの正しい順序」その中でも特に「資金計画の大切さ」についてご案内してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
家が欲しい!と思うきっかけは?
さて、皆様はどのような時に家が欲しい!とお考えになるのでしょうか。
いくつか代表例を挙げてみましょう。
・家族や荷物が増え今の住まいが狭い
・賃貸に住んでいて家賃がもったいない
・賃貸の更新契約が近づいていて費用がもったいない
・上下階や周辺環境がうるさい
・小さな子供がいて近隣に気兼ねしてしまう
・住環境が悪い
・職場が遠い
・資産を所有したい
・かっこいい、かわいい、快適な家に住みたい
・庭付きの広い家でゆったりと暮らしたい
・子供の教育環境に良い暮らしをしたい
・マンションの高層階に憧れる
・社宅や家賃補助の期間が切れてしまう
・そろそろローンを組むのが厳しい年齢になってきた
など、例をあげればキリがないほど、ご事情はさまざまです。
夢を持って探す方もいれば、やむを得ずの方も・・・
せっかくの高額なお買い物なので、最適な家を購入したいですよね!
家に興味をお持ちになったら、「SUUMO」「HOMES」「athome」などの不動産物件情報サイト(ポータルサイト)からお住まいを探す方が多いと思います。
【ポータルサイトリンク】
どんな家がいいだろう?
いくらくらいするのだろう?
・希望エリア
・戸建て(新築・中古)
・マンション(新築・中古)
・土地、注文住宅施工
・予算
・駅距離
・広さ
・利便性
・周辺環境
様々な条件やご希望で検索すると、
「あ、この物件よさそう!」と、いくつか気になる物件があれば、きっとお気に入りに登録されたり、お問い合わせをされると思います。
ほかにも、知り合いに不動産屋がいる方や、近所で良さそうな物件をみつけたので問い合わせをしてみよう、という方もいらっしゃるかもしれませんね。
探し方についての入り口としては、まずはこれでOKです!
OKではあるのですが、じつは良い物件を購入するにはコツがあります。
家探しには大切な順番があります!
ポータルサイトで気になる家が見つかった場合
「資料請求をしよう!」
と、多くの方はまずは物件資料の請求をされると思います。
これは順番的には問題ありません!
本当に気に入った家が見つかった場合や、近所に良さそうな家が建っているときなどは、「ご見学を希望」されると思います。
この場合はすこしだけお待ちください!
その前に本来やっておくべきことがあります。
家探しにおいて最も大切なことは「資金計画」です。
①資金計画
②物件の見学
この順番が大切になります。
これを知らないと、もしかすると・・いつまでも家が買えないかもしれません・・・。
「そんな、大げさじゃない?」
いえいえ、本当によくあるケースなので、ご説明していきますね。
なぜ?「資金計画」を一番最初におこなうべきなのか
家を見たい!
そのお気持ちはよく分かります。
「家を見るのは楽しい!」と感じる方は非常に多く、素敵な物件にめぐり合えた時にはテンションが上がります。
今は情報化社会の恩恵ですぐに物件の所在も分かり、現地待ち合わせで見学予約なんてことも簡単にできてしまう時代です。
しかし、見学の前にやらなければいけないことは「資金計画」であり、購入可能な予算を把握することが大切になります。
仮に順番が逆だったとしたら・・・
まずは、見学が資金計画の先になってしまった場合を考えてみましょう。
①見学
②資金計画
と、なります。
では、Aさんが不動産屋に問い合わせをする場面からイメージしてみましょう。
Aさん「○○市○○、新築戸建5,000万円、この物件は見学できますか?」
営業さん「はい、見学可能です」
Aさん「では明日の13時に現地に伺いたいのですが。」
営業さん「かしこまりました。それでは現地でお待ちしております。」
当日13時 現地にて
Aさん「ネットで見てとても気に入っていましたが、実際に見て本当に気に入りました!」
営業さん「それは何よりですね!購入はご検討されますか?」
Aさん「ぜひお話が聞きたいです」
営業さん「ではご説明申し上げますね」
と、見学の次に「資金計画」を確認することになりました。
Aさんのご状況を確認したところ、資金は頑張っても4,800万円が限界でした。
物件は5,000万円、それに諸費用が約400万円必要と聞いたAさんは、差額の約600万円の用意は不可能と判断し、仕方なくあきらめました。
このストーリー、じつは決して少なくありません。
予算内の物件であれば購入可能となりますので、さほど問題はありません。
ですが、Aさんは仕方なくあきらめることになってしまったのです。
この失敗のポイントをご案内いたします。
①見学を先にしてしまった
②資金計画を確認したところ、購入不可ということが分かった
初めての家探しで知らなかったため、仕方ないかもしれません。
また、営業さんの力不足もあるかもしれません。
ですが、今後は家探しが難しくなってしまう問題が、この後に生じてきます。
(全ての方にあてはまるわけではないのですが、皆様に次のようなご経験はしていただきたくないと思います)
Aさんは、最大の資金は頑張っても4,800万円と知りました。
その場合、営業さんから建物の予算は新築戸建てであれば4,450万円以内の物件で探す必要があることも聞きました。
4,450万円以内の物件予算とはいっても、あくまでも借入可能額に対しての予算です。
毎月の支払額で理想的だったのは4,000万円までの物件を購入すれば良いと分かりました。
後日、建物予算4,000万円以内の物件を見学しました。
3軒、5軒、、いくら見ても気に入った物件が出てきません。
そのまた後日、改めて見学しました、
8軒、10軒、、、、
やはりこれと言った物件がなく、気に入らないポイントがあったり、あまりピンとくる物件でなかったり。
なぜでしょうか。
1番最初に見た物件がとても気に入ってしまったからなのです。
購入をしたい!と思ったのですが、資金が足りずに仕方なくあきらめました。
予算を減らし、予算内の物件を見て回りますが、気に入った物件とどうしても比較してしまいます。
頭の中では買えない物件と比較しても仕方ないと割り切っているつもりでした。
ですが、後から見た物件は何かしら妥協すべき点が目立ってしまい、購入しようという気持ちにまで至らないのです。
結局4,000万円以内では良いものが見つからず、4,450万円まで予算を上げ、改めて見学をしました。
良さそうな物件を見つけたのですが、毎月の支払額の理想を超過している物件のため、お申し込みの前に本当に購入してよいのか、検討することにしました。
1週間ほど検討している間に、ほかの方がお申し込みを入れてしまい契約となってしまいました。
「作り話ですか?」
いえ、本当にこういう事は起こります。
中にはご経験された方もいらっしゃるかもしれませんし、どの営業さんも経験していることと思います。
この事例ですが、予算を下げてもある程度妥協ができれば、まったく問題なくご購入にたどり着けます。
予算を下げるという事は、不動産においては条件が悪くなり、妥協点が増えていきます。
時には高いお買い物なので「妥協したくないです!」とのお気持ちをいただくこともあります。
そうですよね・・・お気持ちは分かります。
ですが、完全に妥協しないのは不可能です。
不動産においては必ず「トレードオフ」の観点が必要になり、あれを取ればこれを捨てるという思考で判断をしなければいけません。
今回の例で言えば、予算を下げることの対価として、妥協点が増えてしまいました。
その妥協点と予算を「トレードオフ」できず、購入できないことに繋がってしまったのです。
正しい順番は「資金計画」から
それでは理想的な正しい順番とは、
①資金計画
②見学
でしたね。
昨今はどうしても見学が先になることが多いのですが、早い段階で「資金計画」のお話をすることで、購入にたどり着けます。
では事例です。
Aさん「○○市○○、新築戸建5,000万円、この物件は見学できますか?」
営業さん「はい、ご見学可能です。ご見学の前に資金のご計画もご案内させていただいておりますが、いかがでしょうか?」
Aさん「いえ、まだ初めてで何もわからず、見学を先にしたいのですが」
営業さん「かしこまりました。」
NO!NO!NO!
先に見学を優先となれば、営業さんも拒むわけにいかず・・。
いきなりお金のことはお話ししたくない気持ちも分かりますが、営業さんはお客様に家購入を成功していただきたいのです。
営業さんのリードが上手なら、そのままお任せして出来る限り資金計画を優先させましょう。
では、戻しますね(笑)
Aさん「資金の計画も知りたいので、相談に乗っていただいてよろしいでしょうか。」
営業さん「かしこまりました。それでは現地付近のファミレスでお待ち合わせはいかがでしょうか。ご購入予算などを確認してからご見学しますと家探しのお役に立つと思います。」
Aさん「そうですね、それではお願いします。」
当日ファミレスにて
営業さん「A様にお問い合わせいただきました物件は諸費用も含めて、概ね5,400万円となります。毎月のお支払額希望額や、ご年収、自己資金など、お伺いしてもよろしいでしょうか?」
Aさん「分かりました。毎月12万円以内の支払いが希望です。年収は600万円、自己資金はあまり用意できないです。」
営業さん「それでは、計算をしますと概ね4,800万円程の借入額になります。ご見学予定の物件は予算が超過してしまいます。ご予算内でお探し直ししませんか?」
Aさん「分かりました。予算オーバーであれば残念ですが仕方ないですね。改めて良い物件を探していただけますか?」
そして、Aさんは4,000万円以内の新築戸建をいくつか見学していくことになります。
理想と現実を見極めつつ、各々の物件を比較検討しながら見て回りました。
いくつか妥協すべき点もありましたが、概ね気に入った物件が見つかりご購入に至りました。
良くできた話ですね(笑)
いえいえ、これも実際によくある体験談です。
先に資金のご相談が出来ていますと、このお話のように購入に至ることが多く、このような探し方ができることが理想的です。
また、このようなお客様は、お住まいいただいた後の満足度も高く、成功する家の購入につながっています。
家の購入が成功するポイントをご案内いたします。
この事例では、最初に見学した物件がしっかりご予算内でした。
他にもいくつか候補の物件を見ますが、全て適正な予算で購入できる物件です。
その中でご自分の希望に最も近い物件を選択するので、多少の希望はかなわないかもしれませんが、大きな妥協にはつながりません。
妥協点をトレードオフするにしても、予算とのトレードオフとはならず、比較的軽度なトレードオフで収まります。
具体的にトレードオフの例を挙げてみましょう。
・駅徒歩15分内
・2階建て
・車2台駐車可能
この3点の条件をベースに新築の家を探しましたが、どこも駐車場1台分しか置けず、良い物件が存在しませんでした。
そこで、駅距離を20分まで広げて探したところ、
・駅徒歩18分の場所に綺麗な住宅街があり、
・2階建て
・車2台駐車可能の良い物件がありました。
最初はできれば駅徒歩圏内で15分以内の物件を探していましたが、駅徒歩18分でも歩いてさほど問題ないことも分かりました。
また、自転車を使えば約8分ほどで駅に到着するため、駅距離は全く問題ないと判断できました。
車庫も1台は軽自動車になりますが、1台は普通車が入るので十分だと判断しました。
それに何よりも綺麗な住宅街に出会えて、周辺環境の良さが気に入ってしまいました。
そんな環境の2階建てを希望していましたし、ご主人様の車通勤や奥様の車の利用、お子様の通学もすべて要件を満たしているので購入して良いと判断しました。
このように、「資金計画」をしっかり確認して、予算内で家を探しますと、ある程度は受け入れられる妥協で収まり、結果として成功する家購入につながります。
資金計画の大切さ
先ほどは、家探しでは順番が大切ですと、ご案内いたしました。
①資金計画
②見学
でしたね。
それでは、「資金計画」の大切さや詳細について、もう少し考えてみましょう。
土地や住宅は高額のため、購入するには「住宅ローン」をご利用になる方が多数です。
住宅ローンを利用する場合、まずは最大いくらのローンが組めるのか?を把握する必要があります。
「現金」で購入する方は予算が検討しやすいかもしれませんが、それでも諸費用は発生いたします。
住宅を購入するには物件代金のほか「諸費用」が必要になります。
(物件価格の概ね7%~10%程度)
※諸費用とは?次回記事にて詳しくご案内しております。
家を購入するには、
「物件代金」+「諸費用」が必要です。
それを支払うには、
「現金」+不足額は「住宅ローン」となります。
住宅ローンを借りる場合、
もっとも大切なポイントは、
「最大いくらのローンが組めるのか?」に加え、
「毎月の支払額はいくらまでが理想なのか?」を把握する必要があります。
「ローンいくらまで借りられるのだろう?」
「毎月の支払いがこのくらいなら、いくらまでのローンにすればいいかな?」
と、ネットでも簡易計算できますので、試算されたことがある方もいらっしゃると思います。
ですが、実際には簡易計算では割り出せない、銀行ならではの審査ポイントがあります。
銀行は総合的に判断し「この方に融資しても大丈夫なのか」「いくらまでの融資額を承認するか」など、各々の銀行によって見解が異なります。
では、銀行はどんな見解をたてるのでしょうか?
長い期間、毎月しっかりと返済をしてもらうために、収入の安定性や支払い能力などを様々な観点でチェックしていきます。
審査内容や基準は、主に以下のようなポイントが大切になります。
審査ポイント(基準)
・年収(概ね300万円以上)
※銀行の融資条件は100万円からと記載しているケースがありますが、300万円未満ですと審査は厳しくなります
・勤務先の会社規模、業績
(上場、非上場、大手、中小企業など)
・雇用形態
(正社員、契約社員、パート、アルバイトなど)
・勤続年数(1年以上が多い)
※勤続2か月程でも融資可能なケースもあります
・年齢
(最大借入年数は80歳に達するまでの銀行が多い)
・健康状態
・家族構成
・物件種別(新築・中古)
・現在の借入、返済状況
・個人事業主(確定申告書3期分)
・経営者、会社役員(決算書3期分)
・公務員
・医師、士業(独立生計を立てやすい国家資格者)
・国籍
・永住権の有無
など
不動産の営業さんは、銀行に代わって上記の項目を可能な限りヒアリングを行い、どの銀行の融資が最適なのか?と、見当をつけていきます。
例えばこんなご相談が進みます。
営業さん「A様のご状況ですと、お借入れの最大額は4,000万円程になります。B銀行とC信用金庫が良い条件が引き出せそうです。B銀行であれば変動金利0.5%、C信用金庫では0.625%で承認が出るかもしれません。」
Aさん「そうですか、Dネット銀行で検討していたのですが、難しいでしょうか?」
営業さん「A様の場合、諸費用分として自己資金を350万円程ご用意できればDネット銀行で融資が通る可能性がございます。」
Aさん「350万円は難しいですね。ではB銀行ですと毎月いくらの支払いになりますか?」
営業さん「物件価格4,000万円のほか、諸費用が概算350万円程になります。合算して4,350万円のお借入れとし、35年間、変動金利0.5%の場合、毎月112,919円となります。」
Aさん「今の家賃が80,000円なのですが、毎月4万円程の余裕があるので予算内だとは思いますが、営業さんはどうお考えでしょうか?」
営業さん「今のご生活でやりくりが出来ているのであれば、現状は問題なさそうですね。将来においてのご返済も続けられそうでしょうか?またよろしければ無料のFP相談によるライフプランもご用意しております。」
Aさん「将来についても多少の心配はありますが、概ね購入できそうな家は諸費用含めて4,350万円と判断できました。ライフプランもお願いしたいです。
今日はせっかくなので、4,000万円以内の家を見せていただいてよろしいでしょうか。」
営業さん「かしこまりました。それでは4,000万円以内の新築でお探ししましょう。改めて条件の整理をして、よりご希望に近い物件の資料をご用意します。それを見て、いくつか物件を絞ってご見学に行きましょうか。」
Aさん「はい、よろしくお願いします。」
Aさんは「資金計画」を行ったうえで「予算内の物件」を見学することになりました。
理想の銀行での借入は自己資金が必要と聞いて断念したものの、他の銀行で借入が可能で、毎月の支払額については問題ないと判断ができました。
次回FP相談の予約も入れて、お金の将来設計もしていただけることになりました。
Aさんは、ご自身で「予算」と「毎月の支払額」が判断できているので、この後の見学で良い物件を見つけた時には、支払いの面では心配が少なくなりそうですね。
後日、FP相談の結果でも問題ないと判断でき、良い物件が見つかれば購入を前向きに検討しても良さそうですね。
できる不動産営業は不動産知識だけでなく住宅ローンにも強い
ネット広告で「○○銀行 変動金利0.169%」など、ものすごく低金利な情報を見かけることがあると思います。
この銀行でローンを組めれば「支払いが安く済ませられるかもしれない!」と期待をしますよね。
少しでも低金利で、なおかつ団体信用生命保険が充実している銀行で借りたい、これは皆様共通の願いです。
ですが、実際はどなたでも良い条件で融資が通るわけではなく、その方に最適な住宅ローンを導き出す必要があります。
それこそが営業さんの実力となります。
住宅ローンを良い条件で借り入れできるか?
最大のポイントは皆様の収入のご状況です。
そして、次に営業さんのヒアリング能力、ローン知識、経験、それに加え銀行担当者との相談の仕方によっても左右されます。
他社でローンが組めないと言われ、半ばあきらめていたお客様が、ほかの営業さんに相談したところ、実はローンが組めることがあります。
この時のお客様の喜びはとても大きいです。
「家を買うのをあきらめていました・・・本当にうれしいです!」
そうです!あきらめるのは早いですよ!
実力のある営業さんであれば、最適解を見つけてくれることがあります!
反対にローンが組めるものだと思っていたものの、実は組めなかったり、融資額が伸びない方もいらっしゃいます。
営業さんのヒアリング不足、経験不足、お客様が審査に不利な情報を故意に隠してしまった、忘れていた場合などはこのようなこともあります。
いま住宅ローンが組めない場合でも、将来組めるタイミングが来ますので、優秀でやさしい営業さんはそこに至るまでの道のりもアドバイスを行っています。
できる営業さんを探してみてください。
きっと不動産の知識も、住宅ローンの知識も、さらには建物や税金の知識など幅広く対応している営業さんが、きっとどこかにいるはずです。
欲しい家が見つかった場合
ご自身でポータルサイトを見て素敵な家を見つけました。
資料請求もして「資金計画」やライフプランも行いました。
さぁご見学ですね!
ワクワクする方も大勢いらっしゃいます。
新築を見学するのが初めてであれば、最新の設備や広いLDK、室内や外観の美しさなど、素敵な住宅が待ち受けていることと思います。
中古戸建も質感の良い個性ある物件があったり、リフォームが済んでいて好立地の物件があったりします。
マンションであれば、駅から近く、管理体制もしっかりしていて、重厚感のある立派な建物、上階であれば見晴らしの良さなどに心が躍ることでしょう。
いや、中には夢や理想と全く違う、、、現実はこんな感じですか、、。
と、理想と現実のギャップで残念な気持ちになるかもしれません。
問い合わせをした物件を、いざ実際に見学したところ「本当に良い家で気に入いりました!」「購入したいです!」となる方も多いです。
それが仮に初めて見る物件で、ほかの物件を見ていなくても、この感想は大切にしていただきたいと思います。
なぜならば、ご自身で探した中で「良さそう!」と思って見に行くわけですね。
実際に思い描いていた物件のイメージとだいたい同じか、それ以上の物件であれば、やはり良い物件だ!と、欲しくなるのも間違いではないと思います。
初めて見る物件だから、「まだ分からない」という方もいらっしゃいます。
おっしゃる通りです。
他の物件と比較ができていないので、その物件の良さがまだピンとこないのだと思います。
家は比較しないと、本当に良い物件なのか判断しにくいですよね。
比較した中で良い物件が見つかる方もいらしゃいますが、先ほどのように、初回からいきなり本命の物件にめぐり合ってしまう方もいらっしゃいます。
いきなり本命の物件と出会ってしまった方は、念のため他の物件を見学したところ「やっぱりあの物件が一番!」というケースもあります。
不動産は同じものは2つ存在しない、唯一無二の存在ですから、営業さんは気に入ったのであれば、購入の仕方や、お気持ちが固まればお申込みを入れることをお勧めすると思います。
営業さんも人気物件であれば、申込しないと売れ切れてしまうかも・・・と、言ってくるかもしれません。
なんだかあおり文句のような、焦らせて契約させようとしているんじゃない?
なかにはやや強引なアプローチをする営業さんもいるかもしれません。
ですが、決して間違ったことを言っているわけではなく、人気物件はすぐにお申込みが入ることは、よくある事なのです。
いや、家は「高いからそう簡単には売れないだろう」なんて、油断してしまうと、、、あらら、、、売り切れてしまうことがあります。
「たまたま?」
いえ、結構あります。
見学を始めたばかり頃は「まだ早い」「もっとよく検討してから」「焦って決めると失敗するかも」「親に相談しないと」と、慎重になるかもしれませんね。
もちろん、そのお気持ちも分かります。
ただし、「不動産に同じものは二つない」ため、気に入ったら早い者勝ちのお買い物なのです。
なぜそのようなことが起きるのでしょうか?
実は良い物件はそう数多くあるものではありません。
良く好まれる良い物件とは?
・駅に近い
・明るい雰囲気
・立地が良い
・利便性が高い
・静か
・駐車しやすい
・土地や建物が広い
・日当たりが良い
・高級感がある
・治安が良い
・教育環境が良い
など、皆さまにとって、すべての方に共通しているわけではありませんが、一般的にはこのような条件が好まれます。
上記のような好まれるポイントが多ければ多いほど、かつ質が高ければ高いほど良い物件になります。
良い物件=人気の高い物件です。
つまりは売れる物件ということです。
「資金計画」がしっかりできていれば、予算の問題はクリアできそうですね。
ほかの物件も比較してみたり、相性や第一印象の良さそうな物件であったり、物件のリスクも問題ないと判断できれば「やはりこの物件が良い!」となりますね。
気に入った物件が見つかり、お気持ちが固まるのであれば、勇気を出してお申込をするべきです。
誠実な営業さんであればオーバートークではなく、本人も良い物件は本当に良いと感じており、自信をもってその物件をお勧めしています
本当に良い物件は、人気の高い物件です。
ほかの方にとっても、きっと魅力的に感じている物件でしょうから、何名かお申込みを検討している方がほかにいるかもしれません。
ほかの方からお申し込みが入ってしまうと、せっかく気に入ってくださったのに、物件を抑えきれないことがあります。
特に金額の交渉などを入れた場合には、後から満額で購入する方が出てくれば、1番手で申し込みを入れたとしても、値引きなしでお願いしますと交渉条件が変更になる可能性もあります。
不動産の鉄則は、気に入ったらお申し込みをし、なるべく早いうちにご契約をすること、これが購入する方にとっては最もメリットを受けやすい流れになります。
もちろん、物件のリスクや契約上の注意事項などご不安点があれば、営業さんに確認しておきましょう。
気に入る物件が見つからなければ、見つかるまで探しましょう。
相性の良い営業さんが見つけられたのであれば、その方に物件の紹介や、この物件を見学したい!と頼り、他の業者へのご連絡は控えめにした方が良いと思います。
見たい物件ごとに業者や営業さんが変わりますと、資金計画やご希望物件について改めてヒアリングされたり、営業さんの精度も落ちてしまいます。
相性の良い営業さんが見つかれば、最初の見学で良い物件が見つからなくても、2回目、3回目には良い物件に近づいていていくはずです。
回を重ねるたびに、ご希望物件の整理は進むと思います。
ですが、良い物件があちこちにたくさん存在するわけではなく、ご希望に近い物件に絞ってご紹介しておりますの。
それでも見つからない場合には、おそらく何か現実とご希望とのギャップで埋めきれないズレがあるのかもしれません。
その場合は、不動産の市況を変えることはできませんので、ご自身と向き合って、ご希望条件をリセットすると良いかもしれません。
何かが現実と噛み合っていない。
妥協すべきところを妥協できていない。
無いものねだりをしていても、先に進む事はないため、条件を緩和するか、予算を上げるかしかないのです。
待てば良い物件が出るか?
待っても都合よく出てこないのが世の常です。
ご自身の希望と、現実の不動産をよく理解している営業さんとお付き合いしてみてください。
いつの日かご希望に近い家が見つかることと思います。
この記事の終わりに
本記事は第1回の発信でございました。
現役の不動産エージェント(営業)、宅地建物取引士の「家住まいラブ」が、今後も不動産のお役立ち情報を誠実にお伝えしてまいります。
この記事が良いと感じていただけましたら「スキ」「フォロー」「コメント」などをいただけますと嬉しいです。
また、不動産について相談したい、購入したい、売却したいという方は私にXよりDMをいただけますとご相談も可能です。
今後ともどうぞお付き合いをいただけますと幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
皆様、良い不動産探しを!
それではまたお会いしましょう!