何もなかった休日を消し去りたい

土曜日と日曜日の貴重な休日をどう過ごすか。普段の平日にはできないことをしたい、いや、しないといけないという使命感に駆られている。平日、家と仕事場を往復するだけ、あるいは在宅勤務で一日中、家に引きこもっているだけ。となると、自由を与えられた土日は、何かしら平日にできないことをしたいと思う。何もすることがなくても、もったいないから家から出よう、普段できないことをしよう、普段行けない場所へ行こうという気持ちが沸々と湧き上がる。

しかし、上手く過ごせないのが休日。基本的にダラダラとスマホばかりいじって終わる。以前は1人でどこか行ったり、友達と出かけたりしていた。ただ、社会人になり、気軽に誘える友達も減った。いや、元々いなかった。これから友達が増える気配は全くない。数少ない友達に貴重な休日を割いてもらうのは申し訳なくなり、結局、1人行動がいいという結論に落ち着いた。 いざ、実際に1人でお金をかけて美味しいものを食べたり、何かをしたりしても、なんだか勿体なく感じるようになってしまった。「何でわざわざ1人で労力とお金をかけて、遠い場所まで来て、こんなことしてるねん!」と途中から虚無感に襲われてしまうようになった。

ということで、基本的に休日はスマホをいじって終わる。スマホ一つで無料でTVもラジオもYouTubeも楽しめる時代になった。実際に行ったり食べたり体験せずとも、YouTubeを開けば無料で行った気分にはなれてしまうのだ。どこに行くにも、何をするにもお金がかかることを考えると、YouTubeで体験した気分になった方がお得じゃないかという思考に至り、結局家から出ないで終わるのだ。

このように書いたが、本当は休日にやるべきことはたくさんあることは分かっている。休日に人生のステップアップさせるためのことをやらないといけないことは分かっている。仕事や資格取得のための勉強、プライベート充実のためのマッチングアプリなどなど。ただ、なぜ休日なのに、わざわざ嫌なことをしないといけないのだろうと思い、そういうことはできる限りしない方針で行くことにした。どんどん同世代との人生の進捗の差は開くばかりだが、休日くらいは嫌なことはしたくない。

何かしないと…ただ嫌なことはしたくない…という思いが延々と繰り返される毎週末。手軽に何もしていない休日を消し去るための方法を編み出した。健康ランド&酒だ。
週7でサウナに通うらしい?SnowManの渡辺翔太氏の発言に感銘を受けた。「仕事終わりにそのまま家帰ったら、仕事した1日の自分で終わる。仕事した後にサウナ行って帰ったら、サウナに行けた自分で終わる」冷静に考えると謎ロジックなのだが、この考え方は是非取り入れたいと思った。健康ランドはディズニーランドと思っている私、何もなかった休日も健康ランドにさえいけば、健康ランドでくつろいだ人になれる。サウナで整って幽体離脱した感覚になり現実逃避して、炭酸泉でテレビ番組を見て楽しむ…現実逃避もできて、健康ランドに行ったという実績も生める。マイルールとして、基本的に毎週末は健康ランドに行くことにした。健康ランドに行きさえすれば、何か休日にしなければと思うことはなくなる。
そして、休日を締めくくるのはお酒だ。明日から嫌だなという思いを消し去り、漠然とした将来への不安も吹き飛ばす。お酒を適度に飲み酔いさえすれば、嫌な思いばかりで塞ぎ込むことなく休日を終わらすことができる。私はお酒がすこぶる弱いので、効果はテキメン。お酒を飲みながら、アイドルのライブDVDを見たり、バラエティー番組を見たりする。至福の時間だ。家なので、酔っ払ってもすぐ寝れる。健康ランドに行ったので、お風呂に入る必要もない。健康ランドとお酒が、何もなかった休日を消し去ってくれるのだ。


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