詩のサビ、九九のサビ
オルタナティブスクールで、小学一年生クラスの担任をしています。
一年生たちは、ぷりんぷりんしていてとにかく可愛いです。
授業をしていると、なんだか微笑ましくてたまらない場面、妙に勇気づけられたりする場面によく出くわします。
たとえば、詩や歌をやるとき。
みんな、初めて習う詩や歌でも、すぐにわたしと一緒に言えてしまうんです。知らないのに、もう知っているかのように。わたしが口に出すのを聴いたそばから、もう一緒についてきています。
大人みたいに「ちゃんとやらなきゃ」とか「間違えたら恥ずかしい」というのがないんでしょうね。これは、逆に子どもたちに教えられている気がしてきます、”ちっぽけな自分は捨てて、真っ正直にくらいついていこうよ!”と。
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子どもたちが詩や九九の中に「サビ」を見つけて楽しみだす現象も、なんだか好きです。
最近は3の段を唱えながら、「さぶろく・じゅうはち♪」と盛り上がっています。わかるな〜、さぶろくの忙しさはたしかに気持ちがいいもん。「さざん」も結構人気。
これは、いわゆる「音楽」の科目でないものも音楽的に教授するよう工夫しているから起きやすいことなのかもしれません。そもそもの感受性を損なわないように、「出会い」方に配慮しているというか。
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たとえば、
雪の朝二の字二の字の下駄のあと
こういう俳句をやるときも、初めは意味なんか問わず、まずは音として、ことばの響きやリズムを楽しむようにしています。
だから、先日漢数字を教えたときにも「詩で”にのじ”って言っているけど”にのじ”ってなんのことだろうとずっと思っていたの!」なんて言われました。
細かい意味や解釈については、後からでも、大きくなってからでもいいと思うんですね。それよりも、まずは寝かせて発酵!
そして、いろんな経験をするうちにふと「むかし、こんな詩を覚えたなぁ」「こういう意味だったのかぁ」と再会してもらいたいんです。教えられた意味ではなくて、自分なりに意味を見出せたときの感動を味わってほしい。
今はとにかく、説明のつかない「何か」をたくさん溜めておいてもらいたいです。
サポートしていただけたら、毛糸を買って何か編みます☆彡