きみはぼくのともだち (テヒョン編5)
テヒョンくんはかわいい。
みんな知ってることだけど、テヒョンくんはものすごくかわいい。
配信をするときにはスタッフの人がいないといけないんだけど…と言いながら突然自分の家から配信を始めたテヒョンくんは、スイッチが新しくなったからやってみたかった…みたいなことを言い、1分半ほどですぐにカメラを切っていたけど、切る瞬間、私たちの戸惑いを想像しているのか、とてもとても楽しそうに口をぎゅっと結んで笑顔になるのを我慢してるみたいないたずらっぽい顔をしていてものすごくかわいかった。
空港でポケットにたまたま入っていた1万ウォンを見つけてそのままユンギに渡していたときも涙袋をぷくぷくとさせて笑顔がはじけている様子がマスク越しでも伝わってきてかわいかった。
仲良しのウガウガのメンバーで撮影された『IN THE SOOP』では、遅れて到着したメンバーに一息つかせてあげる暇もなく、宿舎のあらゆるものを見せてあげてお揃いの服も渡して、大好きな人が来て嬉しさMAXになった年末年始の少年みたいなテンションになっていてかわいすぎた。
賞レースには興味がなさそうなのに「グラミーがとれなくて悲しかったか」と尋ねられたテヒョンくんは、受賞したアーティストが素晴らしかったと褒めたあとで「でも僕は泣いた」と話していて、その素直さも最大値にかわいかった。
テヒョンくんはとてもかわいいから、weverse liveでARMYとゲームをするときもめちゃくちゃに甘やかされる。
テヒョンくんが壁を登れないでいるとゴールの方から3人ぐらいの人たちが謎に戻ってきて壁の登り方を見せてあげたり、テヒョンくんが先に進めるように近くからただただ見守っていたりするし、また別のゲームでも、テヒョンくんを差し置いてゴールする人は誰もおらず、テヒョンくんがゴールするまでゴールラインの手前に集まりみんなで待っていたりしてゲームにならないのだ。みんなめちゃくちゃに甘やかしている。
かわいくて優しくて時々いたずらでとてもとてもかっこいいテヒョンくんをこの世界の汚いものや悲しい出来事のすべてから守りたいから、自分がゴールできなくても全然良い。
『バンタン会食』でナムジュンが映画に例えて自分の気持ちを話していたとき、今にも全員で泣き出しそうな雰囲気の中、その映画の自分のお気に入りのシーンの話を始めそうになっていたのを私は忘れていない。まだ観てないからネタバレするなとユンギに言われて一言しか話してなかったけれど、あれは重い空気にならないように…と気遣ったテヒョンくんなりの優しさだろうか。それともただの気まぐれだろうか。
たしかなのは、あの日いつもは泣かないメンバーがたくさん泣いて、みんなそれぞれ色んな感情を抱えていそうな顔をして座っていた中で、テヒョンくんだけはすっきりとした表情でとても落ち着いていたことだ。(私個人の見方だけど)
ナムジュンが少し立ち止まって考える時間が欲しいと思うことさえ不躾な気がすると話したことに対して、
テヒョンくんは「そう思わないファンの皆さんが大半だと思います。なぜなら僕たちのまっすぐな気持ちを理解してくださってるし、僕たちがどんな音楽をしてどんな道に行こうと、応援してくれる人が、僕は90%だと思います。」とまっすぐに話していた。
テヒョンくんはARMYという存在をとてもとても信頼してくれているのだと思う。
そして信頼に値する真心がこちら側にもないのなら、その瞬間、彼の中のARMYからは弾かれるのかもしれない。
あの日、何の迷いもなさそうに座り涙するメンバーたちを落ち着いた面持ちで見ていたテヒョンくんは、ほんの少し前のまだ雪が降り積もる季節に2022年の目標を聞かれ泣いていた。
それはあの日“これから”の話を話しながら涙したメンバーたちみたいだった。
2022年の目標を聞かれて
「僕は、悲しい思いをしたくない」と言っていたテヒョンくんの涙の理由はなんだったのだろうか。
テヒョンくんのことは分からない。
私は7人の誰のこともよく知らないけれど、それでも何年も一緒に重ねた月日のせいか、それとも私の特殊能力かあるいは妄想なのか、明るい姿だけを見せたいという人の疲れている姿に勘付いてしまうし、何かあるのに平気なふりをするのも、これまでとは違う時間の中でもがきながら輝いていく姿も、それとなく感じながらいつかの心配の点と点を結んでは、乗り越えたんだなと何度も勝手に安心してきたけれど、いつか蛇口から水がドバドバと飛び出すみたいに泣き出して全然泣き止まなかったあの日のテヒョンくんの涙の訳も、今年の初めの涙の訳も、もしかしたらずっと分からないままなのかもしれない。
悲しみの理由を私たちが知ることはないのかもしれないけれど、『IN THE SOOP』でテヒョンくんが泣いている姿を見て「もし悲しいと思うことがあったら、僕たちがいるから」と言ってくれる友達がいることが知れて本当に良かったなと思った。
テヒョンくんの友達のウシクは「悲しいと思うことがあったら僕たちがいるから」という言葉に続いてこんな話をしていた。
「テヒョンが大変な瞬間、経験を全部乗り越えなければならない年齢だから、すごく良いことだと思う。 お前がそう思うのが。」と。そして冗談っぽく「おい!テヒョン!愛してるよ〜」と言ってテヒョンくんも小さな声で「愛してる」と返事を返していた。
私たちはイマジナリーフレンドみたいなもので、本当は見ず知らずの他人だから、こんな風に心からの言葉をまっすぐにかけてくれるすてきな友人たちに恵まれていて本当に本当に良かった。
私たちはテヒョンくんがコーヒーが苦手なこともパンにいちごジャムを山ほど塗って食べることも、ぞうさんのほくろも数年前までは布団や枕を抱えないと眠れなかったことも、今の洒落た趣味とは全然違うドラマやアニメに昔は夢中になっていたことも、きっと周囲の人たちがさほど興味を示さないようなテヒョンくんの色んなことを知っていて、いつも一方的に癒されたり励まされたりしているくせに、テヒョンくんの不安や悲しみを聞いてあげることも「大丈夫だよ」の一言さえ必要なタイミングでかけてあげられないし、ゲームで勝たせてあげたり「かわいい」「かっこいい」「大好き」という捻りのない使い古された言葉で愛を届けることしかできないけれど、ウガウガの友達みたいに、どうか君のすぐそばに悲しみの全てを取り除いてくれる人がいてくれたらいいなと思う。
本当はずっとずっと
このマルチバースのような世界の中で一緒に遊んでいたいけど、
もしも君が恋をするなら、
その大切な人が、君を傷つける人ではありませんようにと願う。
繊細で優しい君を不安にさせるようなことをする人じゃありませんように。
テヒョンくんの憧れのパパや、大好きなサンドイッチを朝早く起きて作ってくれるお母さんのように優しくて温かい人でありますように。
2022年もあっという間に過ぎて、また始まる新しい一年が、
テヒョンくんにとって正しく優しい世界でありますように。
※おわりに
最後まで読んでくださりありがとうございます。
このnoteは人物の考察ではありません。だれかの中の“好き”という気持ちがいっぱいになりますように。
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